ノミの心臓?!(笑)
手術後の方が動悸を激しく感じるなんて皮肉だ。
それだけ心臓が弱ってたってこと?
手術から9日目にCT検査をして、心臓の血流は改善していたから成功したと言えるって先生は言ってたけど。
造影剤CTが本当に苦手で、血圧を下げて脈を押さえてしか心臓の血管をうまく撮影できないのはわかるけど、普通に毎回基準値超えて降圧剤を飲まないといけない。
降圧剤は別にいいけど、造影剤を入れるための点滴のルートを取らないといけないのが難点。
私は血管が全然見つからなくて普段から採血と点滴は看護士さん泣かせ。左腕の方がマシだけど右腕は全然ダメ。
造影剤は心臓から遠い右腕から流すのが通例のようで、今回の看護士さんは多分無理やりルートを取ろうとして神経に刺してきた。
当然絶叫。折角おさえた血圧と脈も跳ね上がり、再度薬で押さえて、右腕は血管見つからないって言ったのにそれでも右腕の裏側からルートを取られた。
この後右腕は曲げ伸ばしするたびにピリピリ神経が痛むのが2週間くらい続いた。
胸痛こそないものの動悸は暫く続いたので、密かに手術がうまくいかなかったのかなと疑っていた。
もしくは私の心臓を覆う冠動脈の表裏2箇所に細くなってしまってる所があって、ほんとは真ん中を切って2か所繋ぐ正中切開を勧められてたから。
MID-CAB(ミッドキャブ)では1か所しか血管をバイパスで繋げないから、それじゃまかなえないのかな、とかも。
後は重力の問題? 自慢じゃないけどそこそこ胸はあるので、乳房の重みで痛みも感じるし引っ張られる感も強かった。
でも看護士さんに言われた言葉ですとんと納得できたことがある。
それは、ミニカーにダンプカーのエンジンを積んでしまったから、まだ体がそのエンジンに慣れてないだけ、という表現。
そうか、私の心臓はミニカーなんだ。しかもだいぶ弱ってるミニカーで、そこにダンプカーのエンジンなんか積んだらびっくりしてドクドク血液を送ってしまうよね。
その振動が全部動悸に変わってしまっているみたいだった。ある意味、ノミの心臓に象の心臓を無理やり繋いだ感じかな。
体力というか、筋力が落ちてしまって心臓を動かすだけでしんどくなっているような気分だった。心臓は元気よく動いているのにそれを動かす体の方がついていけてない。情けなくて悔しくて、自分の体なのにうまくコントロールできなくて。
私はどうなってしまうんだろう。