ドイツの数学の教え方

こんにちは。ドイツ在住の高校生ふぁそらてです。

ドイツの現地校で勉強しながら日本人補習校でも数学を勉強していたので、ドイツと日本の教え方の違いを知りました。

現在は参考書やZ会、ユーチューブの映像授業を使ってで日本の数学を勉強しています。その中で、私が感じた教え方の違いを紹介します。

電卓を使う

現地校では9年生(中3)の後半から関数電卓を使い始めました。

教科書の問題も電卓を使う前提なので、二乗や平方根の計算で暗算できない数字が出てきます。それだけでなく、三角比の値も有名角以外のものが答えになることがほとんどです。

日本の高校の数学ではあまり見ない問題の一つを紹介します。

例)αを求めなさい。
sin(α)=0.89
解き方:電卓に入力してα=62.8732°・・・
四捨五入して答えはα≒62.9°

電卓はテストでも使えるので、正確に早く計算する能力は必要なく、理解していれば簡単に100点が取れます。

日常にありそうな問題

客席と売上の関係を関数で表して利益が最大になる客数を求めたり、町と町の間の距離やピラミッドの影の長さを計算したり、実際に想像できる範囲の文章問題が多いです。指数関数を勉強した時も菌の繁殖、利子など具体的な数字を使った問題がほとんどでした。現実的な値を使うので、どうしても計算しにくい数字を使います。だから電卓が使われるのだと思います。

「こんな数学、いつ使うんだよ」と言わせないための工夫なのかなと思いました。

証明問題がない

基本的に証明問題がありません。公式を導くことはありますが、図形の証明問題や数式の証明問題がほとんどありません。日本の中学では図形の合同や相似を証明する問題がありますが、ドイツではこの距離とこの距離の比はいくつでしょうか、みたいな問題だけでした。

習う範囲は日本より狭い

数学のカリキュラムは州によって異なります。私が住んでいるところは噂によると簡単といわれています。日本の数3の範囲はほとんどやりません。だた、私はまだ現地校で全部勉強していないのでどれくらい異なるのかは勉強してからお伝えしようと思います。

二進法を小5で習う

個人的に一番驚いたことです。当時は何も思っていなかったのですが、高校生になって日本の数学で二進法を勉強した時に小5で習ったことを思い出しました。3や5進法、12進法も習った記憶があります。

普段当たり前のように使っている十進法ですが、二進法を勉強したことで他にも数字の表し方があることを知りました。早いうちにn進法にふれておくことで、数字に対する理解が深まるのかもしれません。


他にもドイツと日本では各範囲の教え方の違いが多々あるので思い出したものをピックアップして投稿していきたいと思います。

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