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【旅ログ】#2 はじめての海外で関西人にヘイ!チャイニーズと言われる

15歳で初めてパスポートを取りました。オーストラリアに高校の姉妹校があって、毎年希望した1年生が行っていたのですが、私の年は鳥インフルエンザの流行で中止になり、実際に行けたのは2年生の夏休みでした。

海外って異世界ばりに何でもかんでも違うのかと思っていましたが、行ってみれば意外と同じだなという感覚でした。授業でしか使ったことのない英語も何とかなるもんでした。同世代の子とたわいもないお喋りをして、一緒に授業にでて、歓迎会でお菓子やケーキをいただいたり、クラブ活動を見学したり、学生もホームステイ先の家族も良くしてくれました。

姉妹校のあったアデレードからシドニーに行って観光もしました。オペラハウスはあいにくの雨でした。この時から雨女でしたね。そのオペラハウスで同世代くらいのグループがすれ違いざまに、私達に向かってヘイ!チャイニーズ!とケラケラ笑い、コテコテの関西弁で戯れながら、去って行きました。要は小バカにされたわけですが、そのバカにしてる本人達の日本語はすごく訛ってるっいうトンチンカン具合を笑える様になるのはしばらく経ってからです。

皮肉ですよね。異国の地で人種も言語も宗教も違うけれど、同じように家族や友人がいて、同じように学生時代に花を咲かせる日々に親近感すら覚えた一方で、見た目も言葉も同じ日本人にはとてつもない距離を感じました。

いまだにヘイ!チャイニーズ!とベジマイトだけは好きになれません。

少しほろ苦い高2の夏でした。

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