note9 : 出汁の効いた味噌汁で目覚めて、温泉粥で元気になる。

普段は夕方からだけど、今回は朝からお仕事が始まった。


5ヶ月ぶりの仲居の仕事。


いろいろ忘れている感じもするけど、体が旅館に馴染んでいる感じもする。


出汁の効いたお味噌汁の匂いが私を幸せにして、料理長がくれた塩サバがもっと私を幸せにする。


余った温泉粥をどんぶりにたっぷり盛って「めいさん」と書いてある紙を貼っておいてくれた。


私がお粥大好きなのを覚えてくれていて、普通の2、3倍の量をくれる。とても幸せ。


旅館の人は朝早くてもみんな元気。
腹から声を出してせっせか動いて、よく笑う。


見ているだけでも元気が出るけど、巻き込まれるのでもっと元気が出る。


「ここにいるとみんなと話せるから時間があっという間やな」


ほんとにあっという間。


あ〜帰りたくないな〜!
とあと3日あるけど心の底から思ってしまう居心地の良さ。


仕事終わりに掃除が終わりたての温泉に入る。
夜の疲れた時に入る温泉もとてもいいけど、朝の明るい時間に入る温泉はまた違っていい。


少し昼寝をしたりして、また温泉粥を食べた。

梅干しも旅館で漬けていて、とっても酸っぱい。


お粥だけだとすぐにお腹が空いてしまうので、底が抜けて新しくなったばかりのトースターでパンも焼いた。


卵を上に乗っけて、炊事場の棚にあったよくわからないチリシュリンプソルトみたいなやつをかけてみた。たっぷり残っている割に賞味期限は切れていた。


トースターと仲良くなれていなかったみたいで、ちゃんと焦げた。

なんだか愛嬌がある。



おやつの時間に、以前インターンシップできていたお友達が旅館に到着した。



5ヶ月ぶりの再会。
嬉しくなって、私の部屋で仕事まで雑談。
たけのこの里をくれた。彼女はキノコ派みたい。
こーゆー時は別れていた方が好きな方を食べられるからいいのだ。


夜の仕事はお客さんの食べる速さがすごくて走り回った。


久しぶりに見たなーと言われた。
働いている空気感が好きだなと何回も思った。


仕事が早く終わったから、人の少ない時間に温泉に入って、友達と一緒に夜ご飯を食べた。


方言の話を聞いて、自分が方言を聞き分けられないのは、都会にいる時は方言で話してくれる人が少ないからかもしれないなと思った。


そもそも自分が訛っていないから気が付きにくいのかもだけど。


明日はお昼にお出かけする。
久しぶりの熊野本宮大社が待ち遠しい。


毎日好きだなあが増えていく。

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