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使い捨ては悪?ADHDの私がエコの呪いから抜け出しストレスフリーになった方法

まずは、記事を開いてくれてありがとうございます!

ADHD(注意欠如・多動症)の特性としてよく言われるのが、「面倒な作業や手続きをどんどん先延ばししてしまう」というもの。

私自身、その特性で相当な苦労をしてきました。

たとえば…

• 水道料金や電気代の支払い手続きを先延ばしにして止められたり

• ネットバンクでの引き落とし設定をやらず、深夜にコンビニでバタバタと支払ったり

• 仕事でも「請求書を発行しなきゃ」と分かっていてもなかなか動けなかったり

おそらく、多くのADHD当事者の方は似たような体験をお持ちではないでしょうか。

そこに
「きちんとした家事をやらなきゃ」とか
「環境にやさしい暮らしをしなくちゃ」とか、
「自炊を極力やりましょう」なんて

“当たり前の理想”が加わると、あっという間にキャパオーバーになってしまう。

それがわたし自身が体感してきた現実でした。

しかし、ここで声を大にして伝えたいのは、「無理してエコを実践しようとしなくていい」ということ。

もちろん、環境を守ることは大切ですし、長期的には自分に合ったエコも取り入れられるようになれば素晴らしいと思います。

でも、いま生活がまわっていないなら、自分がラクに暮らすほうを優先するのも立派な選択肢です。

この記事では、わたし自身が“エコ”の呪いを手放し、使い捨てに切り替えることで家事や片付けの負担を減らし、暮らしのストレスを軽くしてきた方法を紹介します。

さらに、似たようなADHDの人向けに「こんな使い捨て方法もあるかも」と追加の例も入れてみました。

「エコ=善」というイメージにとらわれすぎず、まずは自分の負担を減らすことが、結果として長期的な安定や余裕につながるかもしれません。


↓片付けが苦手な人向けにミニマリストになるための記事も書いています!


「もったいない」は正義? でも自分が苦しむなら別問題

■ エコが正しいという呪縛

子どもの頃から「もったいない精神」や「エコ意識」を植え付けられて育った、という方は多いですよね。

当時はその方が節約になるし、環境にもやさしいと聞いて、何となく「私もやらなきゃいけないんだ」と思い込んでいたんです。

大人になってからも、世間がエコ志向に走るにつれて「ごみを減らそう」「プラスチックの使用を控えよう」といったムーブメントが強くなりました。

SNSでも「丁寧な暮らし」を発信する人が増えて、エコでおしゃれ、しかも美しいキッチンやリビングで暮らすのが理想という風潮を見かけることが多くなりました。

もちろん、そういう暮らしに憧れるのは悪いことではありません。ただ、ADHD当事者が現実的にやろうとすると、かなりハードルが高いと感じませんか?

• プラごみのリサイクル分別がうまくできず、いつしかキッチンがペットボトルだらけ

• 洗濯物をマメに干そうと思うのに先延ばしで洗濯機の中に放置→結果かび臭くなる

• 使いまわす予定で買った容器が棚を占領、結局使わずにゴチャつく

こうした事態が起こり、余計に暮らしが煩雑になり、どんどんストレスが溜まる。

そんなループに陥って、「もう自分はダメだ…」と落ち込んだりしました。

あるとき、私は「この状況で頑張ってエコを目指すのは、本当に自分のためになってるのかな?」と疑問を感じました。

部屋が荒れるし、気持ちも荒れる。

それよりは、使い捨てをうまく取り入れて“生活の負担を下げる”ほうが、私にとっては必要なんじゃないかという気づきに至ったのです。


ADHDの先延ばし特性と「分別」の難しさ

■先延ばし癖+忙しさ=部屋が荒れる

ADHD当事者が抱える困りごととして、
「やるべきことを先延ばししてしまう」
「一度溜まったタスクを処理するのに時間がかかる」ということが挙げられます。

ゴミ出しのスケジュールを守るとか、料理の後片付けをその日のうちにする、といったこまめなメンテナンスが苦手な人が多い。

そこに「忙しさ」や「余裕のなさ」が加わると、あっという間に食器が積み上がり、プラごみや段ボールが床を占領しはじめ、結果として“ゴミ屋敷”一歩手前になることも。

私も何度か「もう片付けるのが面倒、やりたくない…」とベッドで丸まってしまうことがありました。


■ゴミの分別に厳しい地域だと挫折しやすい

地域によっては、ゴミ出しの分別ルールが非常に厳しく、指定日以外に出そうものなら近隣から苦情がくる場合もあります。


指定日にゴミ出しするのもなかなか大変ですよね

それが怖くて、先延ばししてしまう方もいるでしょう。

結果さらにゴミが溜まる……という最悪のスパイラル。

もしこの状況が続くなら、いっそ「最初から捨てやすい形」にしてしまおうと思うのは合理的な選択とも言えます。

これから紹介する「使い捨て活用術」は、その考えの延長にあります。


使い捨てを取り入れる具体例10選

ここからが本題です。

「エコは一旦横に置いて、まず自分が暮らしを回すことを優先する」ために、私が実践している(あるいは実践してみたい)使い捨てのアイデアを紹介します。


1. 使い捨ての割り箸やカトラリーでストレスフリーに

日本では「マイ箸」を持ち歩く人も増えていますが、ADHDの人にとっては「毎回洗って乾かして持ち歩く」というのが地味にハードル高かったりします。

そこで、あえて割り箸や使い捨てのフォーク・スプーンをメインで使うのも手です。

• 一人暮らしなら、1回1回洗うのを忘れて箸がどこかに行くことが減る
• 食べ終わったら捨てるだけなので、食器シンクに溜まらない

環境配慮で割り箸を減らす動きも分かりますが、「自分の生活が詰んでしまう」よりはマシ、と割り切ることで気持ちもラクになりました。


2. 紙コップや使い捨てカップで飲み物の洗い物ゼロ

わたしはリモートワークが多く、気づくと家に湯飲みやコップが何個も散らばっていることが頻繁にありました。

これを洗うのが先延ばしになって、結局洗い物が膨大に……。

そこで、コーヒーショップ風の紙コップや蓋つきカップを常備するようにしました。

メリット: 飲んだらポイッと捨てられるので、洗い物ゼロ。机に放置しても量が少しでもゴミ箱へ捨てやすい。

デメリット: コップ代がかかる、環境面はやや悪い印象。でも忙しいときは楽さが最優先。

更に、100均や通販で紙コップディスペンサーを設置し、そこに紙コップを補充しておくと、なんだかオシャレなカフェ風気分も味わえるのでおすすめです。

3. 料理が面倒なら冷凍食品やミールキットを活用

エコや自炊が理想かもしれませんが、実際には冷凍食品や時短ミールキットの導入が生活をグッと安定させます。

noshなども試してみたことがありますが、栄養のバランスも取れて、トレイも紙で捨てるだけで随分とラクです。

環境よりまずは自己のサバイバルが先!という気持ち。あと、

紙やプラスチックのトレー付きで使い捨てできる
• ミールキットは野菜がカット済みの状態で届くため、生ゴミ削減にもなるし調理時間が大幅に短縮
・noshや三つ星ファームなど冷凍宅配弁当サービスも有効な選択肢。

ゴミもそこまでかさばらず、何より「料理の面倒くささ」を減らせるという最大のメリットがあるため、ADHD的にはありがたい選択肢です。


4. シャンプーやボディソープの詰め替えをあきらめて、ボトルごと使い捨て

以前の私は、「環境のためにもコスト節約のためにも、シャンプーは絶対詰め替え用を買って継ぎ足す!」と意気込んでいました。

ところが、実際には詰め替えのタイミングを何度も先延ばしにしてしまうことが多々…。

タイミングを逃して、気づけば中身が空っぽに近い状態なのに詰め替えをしていない
• 袋を開けて中身を移し替える作業が面倒で、放置してしまう
• 使い切ったあとのボトルや詰め替え袋が洗面所を占領してストレス

そこで思い切って、最初から「詰め替えしない」方針に切り替えました。

新しいボトルを買えば、毎回フレッシュな容器でスタートできるんです。

もちろん「もったいない」と思う気持ちもあるけど、ケアのしやすさ・ストレスの軽減が優先できたおかげで、バスルームの乱雑感や「詰め替え放置」で苦しむ場面が激減。

結果的に心の余裕が生まれ、他の部分ではもう少しエコを取り入れられるようになりました。


5. 朝食はワンプレート+ワックスペーパーで洗い物を最小化

次のアイデアは「食事を使い捨てのワックスペーパー上で済ませる」というもの。

紙のお皿を使うのも手ですが、私は木皿にワックスペーパーを敷いてパンやフルーツをのせています。

• ワックスペーパーは油染みしにくく、食べ終わったあとは丸めて捨てるだけで完了

• 木皿も汚れが最小限なので軽く拭き取るか、気になれば水洗いでもOK

ワックスペーパーも多種多様なので、可愛い柄を選んでおくとテンションも上がります。

「食卓に少しの彩りがプラスされる」と思うと、忙しい朝でもほんのり楽しい時間を過ごせる気がするんです。


6. イベント時は紙皿・紙コップでホストの負担を激減

パーティーや人を家に招くときって、洗い物が地獄になりませんか?

そこで思いきって紙皿、紙コップ、紙ボウルなどを揃えておくと、飲み会やホームパーティーを気軽に楽しめます。

片付けが一瞬で終わる: 食後は紙ごと捨てるだけ
種類を分けておけば分別捨てもスムーズ
• オシャレなデザインを選べば、むしろテーブルが華やかになる

エコかと言われればそうではないです。

でも、「後で疲れ果てて2日ぐらい洗い物が放置」という状況を減らす方が、今の自分には大事。

パーティーを主催するのも億劫じゃなくなるので、結果的には人間関係の維持にもプラスになりました。


7. コーヒーフィルターやお茶パックも使い捨てで

何気に地味に手間がかかるのが、コーヒーやお茶の後処理です。

コーヒー豆を使う人なら、ペーパーフィルターを流用してポイ捨てが当たり前かもしれません。

一方、紅茶やハーブティーを飲む方は「ティーストレーナーを洗うのが面倒」なんてこともあるでしょう。

そこで、1杯分ずつパックになっているタイプを活用すると洗い物は激減します。

紙やメッシュバッグのものなら、そのまま燃えるゴミへ捨てるだけ。


8. 「何でも捨てやすい場所」を確保する

ADHD当事者にとっては、「ゴミを捨てる動線」がハードルになりやすいこともしばしば。

使い捨てを取り入れても、実際に捨てられなくて部屋に山積みでは意味がありません。

おすすめは、

各部屋に小さなゴミ箱を置く
• もしくは大きめのゴミ袋を常にセットしておき、そこにすぐポイする

できる限り「移動しなくてもポイ捨てできる」システムを作ると、動線が短くて済むのでADHD的にありがたいです。

また、下の商品はゴミ袋のセットと交換がラクでオススメです。


9. 紙のタオルや雑巾を使って雑巾がけ

床拭きやテーブル拭きに、繰り返し使う布雑巾を洗って乾かすのが苦痛……という人には、やや厚手のペーパータオルや使い捨て雑巾がオススメです。

近年は床掃除や水回り掃除用に特化した「厚手ウェットシート」も充実しています。

メリット: 濡れた雑巾を洗って絞る作業をしなくていい。バケツを用意する必要もなし

デメリット: 高頻度で使うと少しコストがかさむ。

妥協策: 週1回だけ使い捨て雑巾を利用する、それ以外は普通の掃除機やクイックルワイパーなどでカバー

掃除が嫌で先延ばししてしまう人には、こうした使い捨て掃除用品でハードルを下げると、少しラクになります。


10. 「お風呂掃除」や「トイレ掃除」も使い捨てを上手に

最後に、生活で地味にストレスを感じがちな風呂・トイレ掃除の使い捨ても挙げておきます。

具体例:

• トイレブラシを置かずに、1回使い捨ての「トイレクリーナーシート」で済ます

• 浴槽洗いに関してはスポンジを使い回さず、何度かに1回使い捨ての浴槽用ワイパーやシートを使う

「掃除道具を管理して洗って干して……」が苦手なADHDの方には使い捨てクリーナーが向いています。

確かに資源を使うことに罪悪感があるかもしれませんが、まずは部屋を清潔に保ち自分の体と心を守ることが最優先。

そこに慣れたら、少しずつ負担を減らす形でエコも取り入れればいいと思います。


自分最優先の暮らしがあってもいい


ここまで「こんなに使い捨てを推奨しちゃっていいの?」と自分でも思うほど書いてきました。

世間的には「再利用しよう」「なるべくゴミを減らそう」という雰囲気ですし、それが正義みたいに言われることも多いです。

しかし、ADHDという特性で余裕がない状態で暮らす私たちにとって、無理をしてエコを目指して自滅するより、まず使い捨てを使ってでも生活を維持するほうが、結果的に安定に繋がると考えています。

洗い物が減れば、心の負担も減る。 余裕が生まれた分、実は別のところでエコに挑戦できるかもしれない。

使い捨てを導入してストレスが減り、部屋が散らかりにくくなると、精神的にもだいぶラクになる。

私も最初は「ゴミが増えるのはよくないよね」と思っていたのですが、使い捨てを導入してからゴミの回収タイミングさえ合わせてしまえば、洗えないまま放置……という最悪パターンが激減したんです。

それで部屋がすっきりし、落ち着いた気持ちで暮らせるようになりました。


■ 追加アイデア:こんな使い捨てもある

ここでいくつか、さらに追加の例をサラッと列挙します。

1. 使い捨ての「着る毛布」や防寒グッズ
• 真冬に寒くても布団を干す手間が苦手な人向けに、使い捨ての防寒グッズ(カイロや使い切り毛布)を活用する。
• カイロも使い捨てだけど、冷えで体調を崩すよりマシ。

2. 紙製の書類フォルダ・整理ボックス
• いわゆるプラ製品ではなく、紙や段ボールのファイルボックスを使い、汚れたらそのまま捨てる。
• 「整理しよう」と躍起になるより、定期的に丸ごと処分して新しいのに変えるほうがラクという人も。

3. 使い捨てスキンケアやコスメのトライアルサイズ
• コスメの瓶を管理しきれず、使用期限切れで放置……を避けるために、トライアルパックやサンプル品を必要なときだけ使う方法。
• ADHDだと化粧水や美容液をこまめに使いきるのが苦手な人もいるので、ミニサイズで使い切って捨てるほうが向いている場合あり。


 まとめ

1. ADHDは先延ばし特性があるうえ、エコや丁寧な暮らしを目指して無理するととても苦しい。

2. 生活が崩壊寸前なら、一旦「エコ」を脇におき、使い捨てに振り切る方法を試そう。

3. 「紙コップで飲む」「ワックスペーパーの上で朝食」「割り箸やプラフォークを敢えて使う」など、身の回りを使い捨て中心にするだけで家事ストレスが格段に減る。

4. 余裕が生まれたら、少しずつエコに挑戦していけばいい。まずは日々を自分らしく乗り切れるかどうかが先決。

世の中では「再利用が素晴らしい」「ゴミ削減が正しい」と言われますし、それ自体は否定しません。

だけど、「自分が回らないくらいなら、使い捨てをうまく活用して普通に生きていく方が大事」だと思います。

代わりにエコバッグを常に持ち歩いたりすればいい

心の健康も部屋の環境も少し落ち着くと、社会的にもより積極的に行動できるようになるでしょう。



最後に


「使い捨て大歓迎!」というゆるいスタンスで暮らす方法をざっとお伝えしました。

いきなり全部を取り入れる必要はありません。

気になったアイデアを一つでも試してみて、実際に生活がラクになるなら大成功。

ADHDの人こそ、自己満足かもしれないけど、使い捨てを活用して“暮らしの立て直し”を始めてみませんか?

私もまだ完璧じゃありません。

でも、使い捨てという手段を取り入れたおかげで、以前よりはずっと身軽に生活できるようになりました。

部屋が散らからず、洗い物の山に追われない毎日は、本当に気持ちが穏やかですよ。

あなたもぜひ、自分最優先で“ラクする暮らし”を実践してみてくださいね。


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