たまにはバッドエンドで
空が白み始めたころに僕の1日は始まる。
布団から体を出そうとするけど冷えた朝の空気はそれを許そうとしないし、布団に残る温もりは人間を堕落させる兵器だと思う。
それでもまだ眠っていたいと瞼を閉じようとする体に鞭を打ち、支度をする。
朝の満員電車は非常にストレスだ、人と密接に関わりたいと思うこともあるがこんな形は望んでいない。
キツイ香水の香りに汗の匂いが混じって、子供の頃にCMで見た色のキツイ得体の知れないお菓子の味を思い出す。
ギリギリ吐き気を催さないこのジリジリとした時間が