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◆ 話のネタ ◆No.55 広島旅行(後編)平和記念資料館&縮景園
11月30日(土)~12月1日(日)で銀行員時代の同期3人で広島旅行をしました。 今回は、後編として、平和記念資料館、ひろしま美術館、縮景園を見学した内容です。 前編(No.53 大和ミュージアム)、中編(No.54 国立広島原爆死没者 追悼祈念館)
<旅行スケジュール>
<後編> 12月1日:平和公園散策 ⇒ 『広島平和記念資料館』 ⇒ 『ひろしま美術館』⇒ お好み村でLunch ⇒ バッケンモーツアルトでTea Time ⇒『縮景園』⇒ 広島駅 お土産を買って解散 新大阪、博多へ
11月30日(土)に広島中心部でおっさん3人が宿泊するために、3週間前
からネットでホテルを調べたら、旅行シーズンだった為、1泊2日食事なしで1人1万円5千円を超えていた。 えげつな~
困ってたら、博多から合流するH君が、平和公園から徒歩10分のところにある民泊をネットで探して予約してくれました。 これが、最高でした ♬
リフォームしてあるマンション4Fの3LDKで、個室3室に夫々、エアコン、ベッドが備えてあり、キッチンに冷蔵庫、調理用具、食器、コーヒー、お茶、必要なものが一式揃っていました。 なんと、ビニール傘まで!
唯一なかったのが、ユニットバスのお風呂の洗い場で座るイスだけでした。 外国人複数名での宿泊を想定されているのでしょう。 案内も英語で併記されていました。 これで、1人 7,500円弱でした。
オー、アメイジング!!
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宴は、鉄板焼き屋さんで実施し、リビングでは、3人でコンビニで買ってきたおつまみ、お酒、コーラ等を飲みながらゆっくり話をし、順番に風呂に入り、夫々の個室で爆睡。 朝食は、コンビニで買っていたパンと飲物でリビングで3人で楽しく食べ、備付のコーヒーを飲みました。
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広島平和記念資料館は、11月は、8:30~18:00の営業ですが、混雑が予想されたので、ネットで事前予約すると7時から入館が可能でした。 我々は、8時入館で事前予約、待ち時間0。 料金は、大人200円、65歳以上は、公的証明提示で100円です。
宿泊先から、徒歩10分で平和公園に到着、初冬の風のない良い天気の日でした。 紅葉、黄葉、緑、青空、白い雲と平和公園の建物、像がそれぞれ素晴らしい景色となり平和な広島の静かな朝の始まりです。 観光客もまだまばらでジョギングの人もなく、ゆっくり静かに落ち着いて平和公園を味わうことができました。
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原爆ドームは、もともと広島県産業奨励館という建物でした。 原爆が投下されると投下された場所を中心に円形に強烈な爆風が発生します。 その時に猛烈な勢いで空気が移動しその爆風で建物は、倒壊します。 その後、爆心地が真空になるので、今度は、ものすごい風圧で、爆心地目がけて空気が戻ってくるのです。 最初の爆風でかろうじて倒れなかった建物も戻ってくる風圧で倒壊するそうです。 原爆ドームが残っているのは、真上で原爆が爆発したからです。 B29(エノラゲイ⇒操縦士の母の名前)は、原爆ドームの横にあるT字になっている相生橋を目印に投下しました。
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また、原爆投下の候補地は、広島、小倉、長崎、新潟と言われています。
広島の次に小倉に投下予定でしたが、当日曇りで目視での投下ができず長崎になったと言われています。
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平和記念資料館は、本館、東館となっており、
本館(常設展示)被爆の実相 : ①8月6日の惨状 ②放射線による被害
③魂の叫び ④生きる
東館(常設展示): ①核兵器の危険性 ②広島の歩み となっています。
比較的、ゆっくりのペースで見て回り2時間でした。
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事前予約で8時から見学でき、最初30分は予約客のみでしたので、自分のペースで落ち着いて見学することができました。 感覚的には、5割位は、海外の方のようでした。 親子連れ、夫婦、カップル、親戚、単独、いろいろな人が見学されていましたが、最も印象的だったのは、30歳位の米国人または、ヨーロッパの若い女性が、1人でずっと涙を拭きながら見学されていました。
50年前、私が、高校生の頃の資料館は、もっと生々しく、原爆で火傷した酷い大きなケロイドをホルマリン漬にしてあったり、抜けた髪の毛があったり、原爆直後の爆心地が再現され、マネキンの両腕の皮膚が垂れ下がり、痛いので幽霊のように両手を前につきだし、髪も、服も、皮膚もグジャグジャで一部黒焦げの状態で何体もが、彷徨っている地獄図を立体再現してありました。
あまりのショックと気持ち悪さ(この表現は、宜しくないと思いますが、あえて感じたままを書かせて頂きます)で、まだ、資料館を訪れたことのない人には、『見学後は、食事できなくなるので、先に食べてから行ったほうがいい』とアドバイスしていた位でした。
今の展示は、当時よりも見た目の残酷さは、随分と緩和されていますが、資料的には、はるかに展示が充実しており、いかに戦争が恐ろしいか!
原爆や水爆を使用すると人類が滅びるということを科学的に解説してあります。
訪れたことが無い方は、是非1度訪れて頂きたいです。 特に小中学生には、毎日の普通の暮らしが、どんなに幸せか知って欲しいと思います。
絶対に戦争はいけない、今の平和は、多くの先人たちの犠牲のもとに成り立っており、それを肝に銘じて私たちは子孫に伝えていかなければならない。
全国の小学校の図書館に置いてあり、教科書にも載った漫画「はだしのゲン」(著者:広島で被爆した中沢 啓治 氏)が図書館から排除されその理由が、教育委員会が「教育上不適切」と判断した為となっているそうです。 本当に、重要なことを一部の不適切な表現があることで、教えなくていいのか? その考えのほうが危険ではないか? と私は、この対応を理解できません。
資料館見学後、徒歩20分で、ひろしま美術館に到着します。 移動の途中 平和公園のそばに「おりづるタワー」があり上層階で折ったおりづるを投げいれることができる「おりづるの壁」があります。
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ひろしま美術館の入館料は、おとな2,000円でした。昭和53年11月3日に
開館、創業100周年を迎えた広島銀行の記念事業として設立されました。 私達が訪れた時は、「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」という特別展示がありました。草間 彌生さん、奈良 美智さん、村上 隆さん、他の展示がありました。
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その後は、昼食を、「お好み村」に行って、広島名物 お好み焼きを食べました。
終戦後、食べ物の無い時代に小麦粉を焼いて少し野菜を入れソースをつけたものを一銭洋食と称して新天地で何軒かの屋台で販売していたそうです。 それが、衛生面等も考慮し皆で集まって1つのビル全部に入り、「お好み村」となりました。 すぐ横に、同じような「お好み共和国」という名前のビルが随分前からできていました。
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どの店も満席でしたが、ちょうど食べ終わった人が勘定をしている店がありそこに入りました。 広島県人の王道のお好み焼きは、「そば入り、肉玉、イカ天入り」に加えて「ネギ大盛」です。 広島では、お好み焼きは、駄菓子屋、学校の門のそばで営業しています。よって、豪勢にしようにも生イカ等は、当時はなく、イカフライを手で千切って入れていました。 また、広島県人は、子供の時から、お好み焼きを食べなれているので、箸不要で、コテ1つでしかもきれいに食べることができます。 お好み焼きの食べるところや食べた後を見れば、広島県人かどうかわかるほどです。
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その後、広島の有名ケーキ店、バッケンモーツァルトで、ケーキ&
コーヒーを食べ、徒歩25分で、縮景園に到着!
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入園料は、大人260円でした。1620年以降は、藩邸として、1940年以降は、県の公園として運営されている回遊式の庭園です。 ちょうど紅葉の
季節で、やはり半分以上の方が海外の方でした。 11月末迄は、夜間の
ライトアップもあり一層紅葉が見事だったようです。 東南アジアの家族ずれが多く、紅葉、池、東屋等をバックに記念写真をたくさん取られていました。
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【おまけⅠ】:2019年4月~2024年3月迄の平和記念資料館の館長 TTさんは、なんと、私の中学3年生の時のクラスメート、広島サミットの時の話が聞きたかったが、会えず。
【おまけⅡ】:今朝(2025年1月24日)7時のNHKニュースを見てたらとても嬉しい話が出ていたので紹介させて下さい。 なんと、高校の時のクラスメート西尾 大介さんが、この度、アカデミー賞 短編アニメ部門に『あめだま』という作品で監督としてノミネートされていました!!! 超、すごい! おめでとう!! 彼は、これまでも、漫画の監督として数々の実績を上げていました。 デビューが Dr. スランプ アラレちゃん、金田一少年の事件簿、ドラゴンボール、二人は、プリキュァ、等々
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◆ 毎週、金曜日に発信予定です。
<次回予告> No.56 夢は、叶うのか?
💛 よろしければ、スキやフォロー、コメントを頂けると幸いです ♬
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