産後うつかも?と思ったらすぐにやるべき5つのこと
この記事の全体像
この記事では、産後うつかも?と気づいたらやるべきことを順番にまとめています。
時間がない方は、最後の「まとめ」の章だけ読めば、すぐに行動に移せるようになっているので、読んでみてください。
[1]保健所の助産師さんと面談をする
まずは、地域の保健所に電話し、助産師さんとの面談を設けてもらいましょう。
(※助産師さん以外の方が担当してくれる場合もあるかもしれません)
[1-1]助産師さんが今後の面倒な手続きを手伝ってくれる
助産師さんと面談する理由は、以下の2点。
①この後の2~4でやるべきことの手助けをしてもらえる可能性がある
②自分から行動しなくても、今後も困ったことがないか気にしてもらえる
産後うつ病になると、考えること、決めること、行動することの全てが億劫になると思います。
そのため、助けを求める行動すらもできない場合もあるほどです。
その場合は、とにかく地域の助産師さんにだけは電話してください。
この後、あなたが休息するための行動を手助けしてくれるかもしれません。
また、わざわざ電話をしなくても、地域の3,4ヶ月検診などがあれば、
その時の「相談したいこと」の欄などに、
「産後うつのような症状が出ているので、相談したいです」
「気分の落ち込みがひどいので、相談したいです」
などと記載すれば、担当の方が面談をしてくださると思います。
そして、諸々の対応が終わった後は、定期的に連絡をくれて、何か困った事はないかと気にしてくれます。
エネルギー不足になるうつ状態の時に、自分からアクションを起こさなくても相談ができる機会があるのはとても助かります。
[1-2]管轄の保健所はこちらで検索
▼管轄の保健所は以下から確認することができますので、こちらから電話番号を確認してください。
保健所管轄区域案内
[1-3]電話でこのまま伝えて!テンプレート
保健所に電話をかけたら、このように伝えてください
[1-4]面談で話すことの例
面談では、以下のようなことを話しましょう。
こんなこと話す必要はないかも・・・と思うことでも、ありのままになんでも話してしまいましょう。
"相談してはいけないこと"というのはないので、なんでも話しましょう。
[1-5]面談をするとわかること、できること
地域によると思いますが、概ねこのような制度を案内してくれると思います。
・緊急一時保育の利用
・ベビーシッター利用の補助制度
・精神科クリニックの紹介
こちらに関しては2~3で詳しく触れていきます。
2.精神科を受診する
[2-1]治療をする事で、治るまでの時間が短くなり、症状も軽くなる
産後うつを早く抜け出すには、精神科の受診は不可欠です。
正しい診断をしてもらい、治療の選択肢を知り、早期に治療を開始しましょう。
治療を開始する事で、治るまでの時間が短くなり、症状も軽くなりやすいようです。
[2-2]診断をしてもらう事で、緊急一時保育や保育園の利用が可能になる
治療の目的以外にも、緊急一時保育を利用したり、認可保育園の申し込みをするために、診断書が必要な場合があります。
これらの申込みの際に必要な診断書は、記載すべき項目が決まっている事もあるので、できれば保健所の面談の時に診断書のフォーマットをもらいましょう。
面談の時にもらってしまえば、その後に自分で検索したり、印刷したりしなくても良いので、その後の対応が楽になります。
[2-3]精神科の紹介と予約は保健所の担当者にしてもらおう
昨今精神疾患の患者は右肩あがりに増え続けているため、初診の予約が1ヶ月後になるクリニックも珍しくありません。
すぐに受診できるクリニックを探すのも、うつ状態の方には一苦労です。
なので、精神科の紹介や予約は保健所の方にお願いしましょう。
保健所の方は、他にも産後うつの方への精神科紹介実績があるはずなので、おすすめで、予約を取りやすいところを教えてくれると思います。
できれば、予約も担当者の方にお願いしてください。
クリニックと関係性ができているので、融通して予約枠を空けてもらえるかもしれません。
3.緊急一時保育で子供を預ける
[3-1]一時的だが、すぐに子供を保育園に入れる事ができる
自治体によるかと思いますが、「緊急一時保育」という制度を設けている場合があります。
緊急一時保育とは、傷病や出産などの事情で保育が難しいと判断される場合に、数週間〜数ヶ月、一時的に子供を保育園に預ける事ができる制度です。
通常の保育園の入園とは違い、申し込みから数日で保育を開始する事ができ、預かり保育の期間もなく、最初から長時間預ける事が可能な場合が多いようです。
[3-2]早めの休息が早期回復への近道
うつ病は、発症し始めの「急性期」が最も辛い時期です。発症に気づいたら、すぐに受診と休息をし、急性期を早く終わらせることが早期回復への近道だと言われています。
「こんなに小さいのに保育園に預けるのは可哀想」と思われる事もあるかと思いますが、ご自身を守るためにも、早く笑顔でお子さんと触れ合うためにも早めの対策をおすすめします。
[3-3]申し込みには診断書が必要
緊急一時保育の申し込みは、市役所や区役所で可能ですが、その際に診断書を提示する必要がある場合が多いです。
そのために、
・保健所での面談の際にフォーマットをもらう
・できるだけ早く精神科を受診する(保健所の方に早く予約が取れるところを紹介してもらう
という事が大切ですので、面談時に忘れずに伝える事をおすすめします。
4.保育園入園まではシッターや一時保育を利用する
[4-1]登録後、即日で利用できるシッターサービスがある
KIDSLINEやポピンズシッターなど、登録後は当日でもシッターさんを呼ぶ事のできるサービスがあります。
「子供を他人に預けるのは心配」という方もベビーモニターなどを利用して別室での監視も可能なので、安心して利用できます。
▶キッズライン
▶ポピンズシッター
即日利用可能なサービスでも、登録に1営業日前後かかり、登録完了後から即日利用可能な場合が多いので、登録だけは先に行っておくと良いと思います。Webでの登録が可能なので、いつでも登録可能です。
[4-2]一時保育は事前登録日が決まっている場合が多い
「シッターサービスは安全面で心配」「他人を自宅に入れる事に抵抗がある」という方は、一時保育を利用する事をおすすめします。
一時保育は、自治体によって推奨施設や登録方法が違うので、お住いの市区町村にお問い合わせいただいたり、担当の助産師さんにご紹介いただくと良いかと思います。
一時保育の特徴としては、事前登録が必要で、事前登録が必要な日時が週1~2日程度である場合が多く、シッターサービスよりは、利用開始まで時間がかかる事が多いです。
[4-3]助成金を利用して格安で利用する事ができる自治体もある
自治体によっては、シッターの利用金額の一部の補助が出たり、一時保育を格安で利用できる場合もあるので、こちらも自治体に問い合わせてみてください。できればこちらも保健所の担当者に聞いてしまってください。
5.休息する
受診を終えて子供を預ける事ができたら、とにかく休息をすること。
「休息って言われても、休息の仕方がわからない」という方もいるかと思います。
うつ病で言うところの休息は、寝たきりという意味ではなく、心や脳を休息させることです。
趣味など、なにかしたいと思える事があればやってみても良いです。
したい事がなければぼーっとしていて大丈夫です。
ただ、身体の疲れは心の疲れにもつながるので、急性期のうちは、疲れすぎないように気をつけてください。
心から休息するためにおすすめの方法は下記の記事をご参考に。
産後うつの私が心から休息するためにした3つのこと
まとめ
最後に、やるべき事をリストでまとめます。
記事の全てを読む事が難しい方は、こちらだけでも読んでみてください。