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JA伊勢原「あふり〜な」で梅を買う〜伊勢原市産鶯宿梅(青梅)でカリカリ梅を仕込む(伊勢原市産鶯宿梅その1)

昨日、JA伊勢原の直売所「あふり〜な」へ電車で行った。
いつもは週末夫に車を出してもらうのだが、今週夫は他の予定があるため行けない。そして梅の時期は短い!

そう、今回は今頃(六月第一週)の直売所の生梅入荷状況が知りたくて来てみた。昨年「あふり〜な」へ初めて来たのはもう梅の季節が終わった夏だったので、いつもいつぐらいの時期にどの品種の梅が入るのか知りたかった。

ちなみに神奈川県最大の梅産地、小田原では梅酒や梅シロップ用の青梅の販売はいったん終わり、梅干し用の黄熟梅の販売はこの後始まる。このため先々週は厚木の直売所「夢未市」へ行って厚木市産の青梅を買った。

さて、平日10時頃のあふり〜な。
開店は朝9時なので開店直後の賑わいは落ち着き、品物が見やすい。入ってすぐの目立つところに青梅のコーナーがあった。

並んでいる梅は全て神奈川県伊勢原産。品種は白加賀、南高梅、鶯宿梅。中央の南高梅のみやや熟が進んでいるが、白加賀と鶯宿はまだ固く、梅酒や梅シロップ、カリカリ梅に向く。

鶯宿はまだ手にしたことがなかったので、やった!と喜び勇んで手に取る。今日はカリカリ梅にする青梅があればと思って来たのだが、「カリカリ梅に向きます」と書いてある。うれしい。

鶯宿梅(おうしゅくばい)は南北朝時代には既にあったと言われる品種。「大鏡」にも記述があり、在来種と言われている品種だ。趣ある名はいにしえの人々に深く愛されたのであろうことを思わせる。そう、名前が良いですよね。
一重の淡い紅色の花が美しく、同じく実も美しい。特に生産が盛んなのは徳島県と奈良県。南北朝の頃の奈良か…とつい思いをはせる。当時はこの実を薬用に用いたんだろうなあ。

今年は生梅がとても高額で、スーパーでは昨年の倍からそれ以上の値がついている。青梅でも軒並み千円超。特に高額なのは和歌山県産南高梅で、だいたい1500円、高いものは2000円もする(私の体感では去年はだいたい700〜1300円くらいだった)。
その中で、例年とほぼ変わらないこの価格はありがたい。

その他、同じく安かった琵琶や、香りの良さに惹かれて赤紫蘇の束も買った。

びわって傷みやすいからスーパーではあまり見ないですよね
香りの良さに驚いた赤紫蘇。茄子を買ってしば漬けを仕込みました

「あふり〜な」は品揃えが個性的な直売所のひとつでお気に入り。見ていて楽しい。電車でアクセスできるのも良い。伊勢原駅から徒歩10分くらいなので、車がなくても行ける。

帰ってすぐに青梅仕事。まずは個体の計量から。一部ワイン色がさした青梅、張りがあってまんまるつやつやだ。かわいい。

重さは1個22〜23g前後。

大きさは、縦4センチ、幅3.5センチほど。

全体重量は1060グラム。

洗って2時間ほど水に浸けた後、なり口を楊枝で除いて(取れないものはカリカリ梅の場合無理しなくても良い)ざるに取って乾かし、その間にファスナー袋の内側にホワイトリカーを吹きかけて消毒。
乾いた梅にも吹き掛け、消毒&軽く湿らせて重量の10%の塩をまぶしつけつつ(特になり口の穴に塩を詰めるように)袋に入れて行く。

なお、この作業の合間に小梅の味見をして「梅パリ」の実力がわかったため、こちらにも梅パリ30mL(梅1キロに対する適量)を加えて全体にまぶした。

この状態を見るのも好き

袋に入れた状態で全体を板ずりの要領で軽くコロコロとこすり、しっかり空気を抜いてファスナーを閉じたら仕込みの完成。
常温に置いて熟が進むとカリカリにならないので、冷蔵庫へ。早く梅酢を出したいので、重石代わりに小梅ちゃん入り袋を載せておく。

こちらもある程度漬かったあたりで続報を書きます。たのしみ!

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