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冬の根菜食
人間の体と言う物はとても良くしたもので、季節に応じて食べたい食品が自然と分かる様に出来ています。
例えば夏場でしたらキュウリやトマトなどの瑞々しい野菜が美味しくなると同時に欲しくなります。つまり自然とそういった野菜に箸が延びるといった事が起こってきます。
これは夏場の発汗で失われた水分を補うと同時に、トマトに含まれる成分に血液サラサラ効果があることを体が知っているからです。
夏場は脱水症状を起こしやすく血液がドロドロになりやすい時期ですからとても理にかなった事だと分かるのですが、別に誰かに教わって美味しく感じるわけでは無く、体が自然とそういった物を食べたいと要求するようになっていますし、キュウリもトマトも夏が旬の野菜です。旬の野菜にはその時期だけの特別な役割があると言うことも体は知っていると言えます。
同じ様に冬場に美味しくなる根菜類にも冬ならではの役割がある事を私たちは経験的に知っています。
例えば大根ですが、今でも大根飴という商品を売っている様に、昔から大根は咳を鎮めたり痰を切ったりする効能があると言われていて冬の悩み解消に一役買ってくれています。
蓮根にも同じく咳を鎮め痰を切る効能があると昔から言われていますね。
私は子供の頃ひどい小児喘息だったので、大根おろしとハチミツを一緒に食べさせられたり生の蓮根の絞り汁を飲まされた経験があります。
子供にとっては中々辛い経験だったのですが、きっと体は喜んでいたのかもしれませんね。
山芋も冬が旬の根菜ですが、これは生薬の山薬(さんやく)としても使われていて、食欲不振や咳、精力減退に効果があるとされています。
人参もじつは冬が旬の野菜で、薬膳料理に欠かせない野菜でもありますね。
ところで、こうした根菜類は大根や山芋の様に生でそのまま食べる事もありますが、多くは煮物にして食べる事が多いものです。
実はこれも理にかなった事で、生の野菜は漢方の考え方では体を冷やすとされています。冬に旬を迎える白菜や大根も漢方では体を冷やす野菜に分類されます。
これが煮物にして加熱してしまうと「平性」となって体を冷やすこと無く美味しくいただけるというわけです。
ただし大根や山芋に含まれる消化酵素は加熱すると働かなくなりますので、その時の体調に応じて調理方法を変えるのも調理をする人には知っておいてほしいと思います。
※元記事は「食べごろclub」
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