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「無洗米のすすめ」

無洗米と聞くと皆さんはどんな印象を持たれますか?

私の知り合いに何人か聞いてみたのですが、普通のお米に比べて美味しくないといったイメージを持っている方が結構いる様です。

実際の味については2種類並べて食べ比べるなどしてみない事には中々判断も難しいと思いますが、レストランなど外で食べるご飯の恐らくほとんどが無洗米ではないでしょうか。

つまり否が応でも口にしているのが無洗米という事になるのですが、実際に食べているご飯が無洗米なのか普通のお米なのか当ててみろと言われて分かる人も恐らく居ないと思います。

ところで今回の記事で無洗米を題材にしたのは理由があります。

在宅で介護をしている方や、共働きで食事づくりを負担に感じている方には無洗米をおすすめしたいからです。

私も一人で父を介護しながら仕事もするといった生活を数年送りましたが、私の様なプロの調理師であっても介護生活の中では食事づくりを負担に感じていました。

今から思えばこだわる必要もなかったのですが、私は当時何故か三食きちっと決まった時間に食べさせる事にこだわってしまっていました。

そうすると、調理の時間から逆算して仕事を終わらせる必要がありますし、買い物もそれまでに済ませなければなりません。

毎日が時間との勝負の様な生活で、しかもその中で食事の献立を考えて買い物をして調理もしなければなりません。

そんな状況で、ご飯を無洗米にするだけで炊飯器にセットするまでの時間がホントに短縮出来ます。たったこれだけで気持ち的に随分余裕が生まれます。

食事の準備というのは何はともあれご飯を炊飯器にセットしないことには始まらないわけですが、時間に追われている時にお米をゴシゴシ洗う事無く、ただ計ってそのままセット出来るのですから、これはホントに助かるわけです。

特に在宅での介護生活の場合は、作る料理に多少気を使う場面も出てきます。

私の父の場合は、歯が悪かったので固いものはNGでした。

刻んで食べさせれば良いのでは思いますが、父はそれを嫌がりましたので工夫が必要でした。

同じ手を掛けるなら料理の方に手間暇を掛けたいですから、私は途中からお米に関しては無洗米を使うようにしたのですが、たったそれだけで随分と気が楽になったことを覚えています。

いつ終わるかもしれない介護生活を少しでも負担少なく過ごすには、こんな小さな事の積み重ねが意外と効果的かもしれません。

*JEUGIAカルチャーセンター堺タカシマヤ教室
「介護の為の簡単な料理術」はこちら
https://culture.jeugia.co.jp/lesson_detail_65-57188.html

*アゼリアカルチャーカレッジ
健康長寿食を作ろう」講座はこちら


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中嶋洋二郎
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