女性に嬉しい
甘いものは好きですか?
ヘルシーなものは好きですか?
ご飯はあまり食べませんか?
低温のサウナが好きですか?
かわいいものは好きですか?
質問を見て、あなたはどんな答えを出しただろうか?
全てイエスか、それともノーか。
それか、どちらでもなかったり、イエスノーがバラバラだったりするのだろうか。
画面の向こうのあなたの性別や、ましてや性格なんて、私は知るよしもない。
質問に全てイエスな人は、どんな人か、あなたはわかりますか。
私は辛いものも甘いものも好きで、ジャンクもヘルシーも大好物だし、ご飯は必ず大盛りを頼む。
サウナはミストも高い温度のものが好きだし、かわいいもクールも変も好き。
数字は苦手だけれど、文章を書くのは得意。
そして、女性だ。
最後の性別を名乗る一言、我ながらおかしいと思うが
残念ながらまだこの世界では、人を何かとくくりたくなるルールのようなものがあるようだ。
わざわざ女性を名乗らなくても、私は私というひとりの人間であり
そこに性別は全く関係ない。
また、年齢も然り。
『まだ小さいから〜』『老いてるから〜』
まさにアンコンシャスバイアスの典型とも言えるフレーズに、どれほどの人が違和感に気づくのだろう。
無意識に生じる表現が、受け取る言葉が、限りなくあった可能性をその場限り、もしくは打ち消されてしまう。
街中でもマスメディアでも、気疲れするほど溢れている。
どうしたら解放されるのだろうか。
これを読んでいるあなたが、どう感じるかも自由だしどう行動するかも自由だけれど
発する言葉や受け取るものに、少しでも意識と感情を客体するきっかけになれたらと思う。
どうか、〜だから という鎖であなたを縛らないで。
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作家名・作品名:スザンヌ・レイシー《玄関と通りのあいだ》
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