科学的ビジネスのジレンマ

可愛い。

とにかく可愛い。

クマ。

いい写真です。

大好きです、この写真。

僕自身もかつては
彼女に買ってあげたり
したものだな、感慨に…。

このクマの人形。

まぎれもなくビジネスの
権化といえるんですよ。

ビジネスのたまもの。

人形はビジネスのたまものです。

ビジネスがなければ
人形というものは
誰の手にも届かないかもしれない。

もちろん”金儲け”という意味では
全くありませんよ。

でも僕たちが人形を買うのは
なぜなんだろう？と考えると、
おのずとビジネスがよく
わかるなぁと思うのです。

人形にお金を出して、
”家族同様の幸せ”を手に入れるなんて
素敵すぎるなと。

不変にして普遍の
愛のやり場という
圧倒的な価値。

そんなビジネスの
温かい側面を
感じさせますね。

素晴らしい写真を
本当にありがとうございます。

MAHO YAMAGATA ｜note

同じカメラ好きとして
応援したいなと思います。

ということで、
今回はビジネスの
ある究極的な側面について
お話ししていきます。

「ビジネスで絶対成功する方法
　を教えてくれないか？」

大学の友人がこう聞いてきました。

どこからともなく
僕の話を聞きつけたようですね。

まぁ、SNSで聞いてくる時点で
楽に稼げる絶対的真理がある
とかわいそうな幻想に取りつかれている
ことが明確なので萎えましたが…（笑）

とまぁ、今回お話ししたいのは
まさにこういう発言に関するものです。

楽に稼ぎたければ、
反社会的なネズミ講をやれば
0.001％くらいの確率で
成功するよと言いたくなりました。

（全然確実じゃない…）

一般に世の中には
”科学的真理”というものに
限りなく近い事実が
存在します。

科学的真理とは
あらゆる条件にかかわらずに
常に真となる命題の事ですね。

例えば僕は男である。

これは一見真のようですが、
条件があいまいなので科学的
とは言い切れません。

もし実はバイセクシャルだとしたら
真理ではなくなりますからね。

そういう意味では
科学的真理ではない。

そもそも土俵にも立てていない
この滑稽な感じが伝わりますか？

もう一つ例を挙げるとすれば
「生きるものは死ぬ」
という絶対真理。

これは大方同意できるように
思えますね。

死の定義による！

などというつまらない
反論は脇に置いておきましょう。

このような類の命題以外にも
理科の分野でもいえます。

H2Oは100度が沸点である。

これは真理のように思えます。

いかなる条件においても
という点に関して実は
気圧によって変動します。

ということで
ノイズを除けば
真理に近いかもしれません。

地球上でと仮定し、
一般に沸点の定義になっている
条件下であるとしましょう。

おそらくこれは真理足りえます。

僕は科学者ではないので
はっきりとは言えませんが
おそらく真理でしょう。

科学にはこのように
あらゆる条件下でも
実証可能であるという要素が
極めて大切であるということです。

ここで僕が強調したいのが
科学は「再現性」を持つ、
ということです。

「誰でもできる」と言い換えてもいい。

どんな人がやるか、
に依存しないのです。

一方でビジネスにおいて
大切なのは何をやるかより
誰がやるかであるというのは
有名すぎる事実です。

ピンとこない方は
まぁ、ホリエモンがサロンを
開けば人がわんさかあつまり、

同じ内容であなたがサロンを開けば
同じ量は集まらないことを思えば
なんとなく理解できるはずです。

「ホリエモンは顔が売れていて
有名なんだから当たり前。」

という方はまさに術中にはまっていて
それこそ「誰がやるか」の含意に
すぎないのです。

ビジネスにおいては
然るべき人が然るべき時に
然るべきものをやるから
意味があるのです。

スマホの充電器ビジネスは
中世に持ち込んでも
成功しないビジネスでしょう。

科学的であるの意味する所は
古今東西で確実に実現する
不変の事実です。

頭のいいあなたなら
おそらくもうお分かりのはず。

ビジネスに科学を持ち込んだ時点で
もう戦いに負けている。

そう思うのです。

「絶対に成功する方法は？」

あまりにばかげているのです。

ビジネスにおいて
考えるべきポイントは
3つだと思っています。

なぜ自分であるのか？

どんな価値があるのか？

誰がそれを価値に感じるのか？

正直成功の定義も
よくわからないので
もうその時点で終わりといえば
終わりなのですが…

少なくとも一般的なレベルの
成功のためにはこれらへの答えが
必要かなと思っています。

ビジネスは間違っても
科学ではないのだから
当たり前のことですが。

しかしここがなぜ大切なのか
分からない人はおそらく多いはずです。

そうです。

だからお金が
あまり入ってこないのです。

今持っているお金は
大方あなた自身の価値です。

価値の積み上げです。

バイトが時給900～1500あたりに
おおむね落ち着くのも
分かるでしょう。

いい悪いではなく、
もしお金を稼ぎたいというのなら
ここを考えないのは筋違いだよ、
というだけです。

ドリブルスキルは
多くの人は必要ありません。

しかし、サッカーで
プロになりたいなら
欠かせないスキルですよね？

必要な”筋肉”なわけです。

良いか悪いかとかの議論ではなく、
サッカーするならやれよ、
となるだけの話です。

まったくもって同じで
お金をいっぱい稼ぎたい？
それならまずはこの３つへの
答えを探してみよう。

それだけです。

そもそも稼ぐこと自体に
良いも悪いもないので
深くは考えないで構いません。

ともかく、もしビジネスが
どうたらこうたらいうなら
学校で習った”答え”への執着を
綺麗に捨ててください。

そこに科学はないし、
誰とやるかが大切なのです。

そんなこんなで
僕はこう友達に返すのです。

「なんでそもそも
　SNS上で聞くの？？」

と。