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我慢できる不調も、早く改善した方が良い「3つの理由」

私のパーソナルトレーニングスタジオにご来店されるお客様は、

ダイエットなどの「ボディメイク」のお客様だけでなく、

肩こり、腰痛、膝痛などの「痛み改善」や、

偏頭痛、冷え、倦怠感、体力低下などの「不調改善」が目的のお客様も多数いらっしゃいます。


パーソナルジムに「痛み、不調改善」でご来店されるお客様は、

「病院、治療院、マッサージなどに以前通っていて、それでもよくならないからパーソナルトレーナーに任せる」

という経緯の方が多いので、症状は割とひどい方が多いです。

このように、症状がひどくなればなにかしら行動にうつす人が多いのですが、

今回テーマにしたいのは、

「病院に行くほどではないけど、ずっと腰や肩が重い」
「我慢できないほどではないけど、偏頭痛が昔からある」

という、「症状が軽い方達」です。

実は、こういう「軽い痛みや不調」ほど、後々めんどくさいことになるケースをたくさん見てきました。

結論からいうと、軽い不調をそのままにしておくと、

①「脳のパフォーマンスを下げる」

②「体の使い方がおかしくなる(=代償動作)」

③「別の部位に痛みが出てくる」

という3つのデメリットがあります。


いずれか一つ当てはまる人もいれば、3つすべて当てはまる人もいます。

すべて説明したいのですが、いつも通り話が長くなるので、今回は①の「脳のパフォーマンスを下げる」に特化してお話したいと思います。

「ささいな不調」がなぜ脳のパフォーマンスを下げるのか?

以前の記事「シングルタスクで没頭する」でも書きましたが、

脳は

・一度に一つのことしかできない
・脳も消耗品(決断することが増えると「決断疲れ」が起き、記憶や判断の質が低下する)

という特性があります。そして脳が疲労することで、

「先送り癖」

「衝動的な判断」

が増えると言われます。

余談ですが、お菓子やスイーツをやたら食べたくなる人も、

ストレスがいつも頭の中でぐるぐる駆け巡り、脳が疲れ、糖分を欲していると言われます。

ストレスがたまると糖質欲しくなるのはこういう理屈ですね。

「頭では分かっているけど、お菓子がやめられない」人は、根本に大きなストレスを抱えてる人が多いです。


話を戻すと、

・脳は一つのことしかできないから、一つずつ行うこと(=シングルタスク)
・集中するために「気が散る」ことや「決断する数」を減らすこと

が重要になります。

で本題の「軽い不調」の人、例えば軽い腰痛を抱えている人は、

・布団から起きる時
・洗面所で顔を洗う時
・立ちっぱなしの時
・長時間座りっぱなしの時
・トイレでしゃがむ時
・重い荷物を持つ時

上記のようなケースで腰に痛みを感じるとしたら、その度に脳は「腰」に意識を持っていかれるんですよね。

ここで集中が切れます。

で、仕事に戻って集中しようとしても、以前も話したように集中を取り戻すのに約15分はかかるので、

この「集中し直す」行為を1日何度も繰り返すことになります。

そんな状態では脳のパフォーマンスは当然落ち、仕事の生産性も当然落ちます。


お客様の中で

「トレーニング始めてから仕事の生産性が上がった」

という方がたくさんいらっしゃいますが、不調や痛みに意識を持っていかれることが減ったことも大きな要因だと推測します。


我慢できる痛みだけど、脳のパフォーマンス、いや、生活のパフォーマンスは確実に落としている要因と言えます。

1日1回の目まいが劇的にパフォーマンスを落とした経験


これを断言できるのは、僕自身も経験しているからです。

学生時代の腰椎分離症、前十字靭帯断裂という大怪我から、

企業してからの目まい、不眠、耳鳴りの軽い症状まで、

3年前くらいまであらゆる不調に悩まされました。


特に嫌だったのが「目まい」ですね。

1日1回あるかないかの軽いものだったのですが、「目まいが起きるかも」と考えること自体がかなりストレスでした。

そんなことに意識を持っていかれてるので、当然この時期は著しくパフォーマンスを落としてました。


専門知識の勉強、ビジネスセミナー、異業種交流会まで、あらゆることに自己投資しましたが、

「自分自身の体に投資することが、一番仕事のパフォーマンス上がるんじゃないか」

とある時ふと気づき、そこからはささいな不調でもすぐに対処するようになりました。

いつもお客様に伝えてることを自分自身徹底できていなかったんですよね、

だからこそ自分自身本気でコンディショニングに取り組んでみました。

すると驚くほど集中力も上がるし、判断力も冴えるし、精神も安定し、目の前のお客様とのセッションのパフォーマンスも劇的に上がりました。

仕事をこなせる量も、以前の3倍は上がったと実感してます。

「トレーナーのスキルは、不調に悩まされるビジネスマンの方に役立つ」

と気付いたのもこの経験からで、コンサルや健康経営にかかわるきっかけにもなりました。

体に投資するのが一番コスパが良い

今までいろんな自己投資をしましたが、結局「自分の体」に投資するのが一番コスパが良いことを実感しました。

毎日使う仕事道具やモノは大事に扱うタイプなんですが、

死ぬまで毎日使うのは結局「自分の体」なんですよね。

それに気付いてからは食事、睡眠、運動はもちろん、省けるストレスは全部省きました。

そして自分自身が整うと、自分自身のパフォーマンスが上がるだけでなくて「周りを見る余裕」が少しだけ生まれることに気づきました。少しだけですよ。笑

でもこれがすごく大事なことだと思いました。

自分自身の痛みや不調に意識を持っていかれると、周りを見る余裕がなくなり、ささいなことでストレスを感じたり、周りへのあたりもきつくなるので、悪いことだらけです。

「周りのためにも、自分自身を整えておく」

という考え方は、大人数をまとめる経営者やリーダーの方にはオススメしたいです。

現在抱えてる「我慢できるような軽い不調」を整えることで、

毎日の景色ががらっと変わります。

具体的な「不調改善のためのノウハウ、エクササイズ」はまた別記事にて。

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