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コロナで薄れたライブのアレ
どこかから聞こえる声
コロナ以前、声優さんのライブイベントに多数参加していた私。
実は運営側に携わっていたこともあるのですが、その辺りはどこかで経歴としてまとめたいと思っています。
声優さんに限らず、音楽のライブに参加されたことがある方にはお馴染みかと思いますが、セットリストに沿って楽曲が歌われて
「ありがとうございました~~」
と演者さんやバンドが去って行った後…
「せーーーーのっ!」
で始まるのがアンコールでした。
何百、何千の観客がいる中で静まり返って余韻に浸る中でどこかから聞こえてくる音頭。
それをきっかけに「アンコール」が始まり、準備ができると演者さんとバンドが帰ってきて「まだ歌っていいんですか??」などとあと数曲やるというのが定説でした。
声が出せなくなりました
2022年、コロナ渦になり2年が経過。
緊急事態宣言もなくなり、やっと「with コロナ」として自由度が増してきたなと感じる一方、以前とは大きく変わったことがあります。
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上記のように、ライブ公演が行われる際の注意事項に「声援を控えるように」という項目が必ず追加されました。
これにより、「アンコール」が難しくなりました。
これは公演現場や予算によって場合が異なることもわかってきました。
一部の場合は、本編終了後にクラップで「パンッパンッ」と手拍子を続けて心のアンコールが行われるパターン。
一方、ホールのような大きめの会場の場合では本編終了後にバンドメンバーやステージスタッフを含めてエンドロール映像を流したり、アンコールを一緒にやりましょう!と事前に収録されたものを流して間を埋める場合もありました。映像に強いチームだったりするとこれが増えたなと思います。
コール&レスポンスができなくなったとともに、アンコールでファンが演者さんを呼び込むことができなくなった。
これはコロナによるエンターテインメントへの影響の大きな変化だと思いました。
本編なのかアンコールなのか
これまでの定説通り、本編が終わったらお客さんがアンコールをして出てきてもらって最後までやり切る。
しかし、例えば無名のバンドがとあるライブハウスでライブした時にアンコールするほどではないなと思ったら当初の本編用のセットリストをやって退場したらそこで終了となるのが本来の姿だったのではないでしょうか。
当たり前にアンコールが起こるほど人気であれば、セットリストにアンコール用を作っておくものですが、映像などで特にアンコールはせずにエンドロールが流れてから戻ってきて「アンコールありがと~!」というのは果たしてアンコールなのでしょうか。まだ本編の続きなのでしょうか。
客観的に考えてみて、アンコールしてもらえるのが当たり前になっていた以前から、アンコールできない側になってみて生まれた疑問でした。
なお、MC中のやり取りでは指文字で数字などを表したり、お見送り会のようなイベントではメッセージをホワイトボードに書いて見せるなど、やはりそれぞれの工夫が生まれているというのも事実です。
今後も「推しは推せる時に」をモットーに勉強させていただきます。