21世紀の社会契約(ミノーシュ シャフィク)を読んでの感想と考えの文4
⑦次世代へ
シャフィク氏、リターンの低い無用の長物的プロジェクトに、借金(国債)が使われると、将来世代の負担は大きくなり、まずいことと言ってる。
(ある程度のインフラいるが、シャフィク氏の言う通りと思う、あとの維持・管理費が大変もある)
公債の額、GDPの100%を超えているのは、日本とイタリアで問題みたいに書いているが、私的には日本の場合 、資産-負債の額でないし、日本は実質 マスコミ(財務省レクチャー)が発表するよりも多くの米国債を持っている、のでどうかと考えてしまうのもある。しかし、確かに国債格付け落とされても困る。(金利 急上昇)それからアメリカは隠れ債務もっとあるだろう とも思うが。
そして大手格付け会社はアメリカばかり 、もある。(日本国債 アメリカ国債より金利低いのに、何故アメリカ国債より格付け低い?金利だけで決まる訳では無いらしいが、公債 GDP比だけでは?)
将来世代の為に、炭素税もと書いているが、私的にはCO2温暖化は非常には疑問がある。(太陽活動 活発化による、水蒸気が原因との説もある、水蒸気は二酸化炭素と比べ、温室効果10倍といわれる)(地球は百数十年ごとに、温暖化と寒冷化繰り返すもある。〈大きい変動は 数億年単位〉何でも一定というものは、この世には ほぼない、何かの素粒子でもない限り)
そして 脱炭素は、途上国 発展の足枷とも言われている。
今の先進国システムの維持とも。
それからここ何十年で海面上昇は たったの10センチしかないと、しかも熱膨張で。日本の太平洋側の干満差は2メートルと。
地下水汲み上げでの地盤沈下、もともと満潮時 海水が上がってくる
ものとかも、CO2の地球温暖化のせいと!?
マスコミは、何故そんな嘘を言う必要があるのか、非常に疑問に感じる
⑧新しい社会契約
ミノーシュ シャフィク氏 人間の相互依存性を認め、個々人が社会によく貢献できる社会契約をと。(その通りだと思う)
◎ シャフィク氏の、社会契約3原則
①全ての人に安心を(たぶん経済面・健康面・心理面)
②人の能力に投資を(たぶん子供から高齢者まで)
③公平で効率的なリスク共有を(義務・負担も)
△ 私的には、システムと法整備いると考えます。(当前ですが)
シャフィク氏、政府は 個人のスキル教育と、生産性を上げる機械への投資を促す 環境を作るべきと。
(各国してはいるが、いまいち?)
公正な競争をと。(当然)
この著書中に、炭素税ある程度かければ、国民所得は3%上昇すると書いているが。
(希望的観測過ぎるのではと思う)
そして、環境保持への投資 、インフォーマル(法的なものなしの労働・無賃金)をフォーマル セクター(法的なものあり・有賃金)へとがいると書いているが、いろいろするには財源がいる、 つまり税金。税収アップにはやはり何かの産業(主要産業)の発展がいると考える。それで 他の産業も発展し、税収 増加と。
社会保障費が 税収以上(税収増えても)になると国債発行となる。
国債発行のみに頼っても、のちに ジャンク債にされるだけ、財政破綻へと。
シャフィク氏、今の税率で 富の再分配は最後の手段と書いているが、国の収入 増やすにおいて、ほとんど庶民へ押し付け(消費増税・社保料上げ)は、どうかとも思うが。
シャフィク氏、 あとで税率の不公正を正すと書いている。(安心した)
この著書には、トマ・ピケティ等がとなえる 富裕税も紹介されています、(大金持ちから資産税とり〈老人が多い〉、消費の多い若者世代へ回し、経済の好循環させると)
全くその通りと考えます。
そして 私見で、老害どもは自分一人で金を稼いだとか、他は努力もしない怠け者のバカだから、税金でも払えなどと思っている。自分がバカみたいな幸運のうえに、あることが分かっていない人もいる。逆に貧困層の多くは、どうでもいいことでプライドを持ち〈悪いことでも〉、自分を正当化している。
特に 新興宗教などは特に酷いですが。人間 大なり小なり あることではあるが。(自身の正当化)
しかし、またそうでもないと、やってられないがある。変に客観的ばかりだと、皆うつ病になってしまう。よほどの狂った者以外は。逆に凄い教養ある者以外は。
シャフィク氏、寄付やボランティアは賞賛されることではあるが、良い社会契約とはならないと。寄付やボランティアが、しっかりと社会の為になっているかの検証がいると。(全くその通りと思う、そして寄付やボランティアが失くなったときは、恐ろしいこととなる)
シャフィク氏、近年のグローバル経済、労働の規制緩和で不利益を被った者には、補償されるべきと。(新自由主義で。私見では財源がいると。不公正税制 解消!)
アメリカ シンクタンクの試算によれば、現在の税制は労働に25%~30%の税をかけるが、資本には実質5%しか かけていないと。
シャフィク氏、この不公正な差を縮めることで、労働分配率を上げ経済の活性化へと。(当然、全くその通り、払った額だけの問題ではない)
IMFの試算では、企業のオフショア(タックスヘイブン)利用で、世界で年間の法人税、60兆円から80兆円は失われていると。
日本では詳しく報道されない、欧米では結構 皆知っている。
それから、このことを隠し、消費税だけ上げたい財務省と、揶揄されている。
〈社会経済壊す気か?〉一応 政治家は反対する者多いとか。
シャフィク氏もこの本の中で、オフショアものに対して いろんな提案をしている。(現代 ある程度の取り決め出来ている。OECD・G20で、これから実行へ向けてと・しかし、税の抜け道をなくさないと 意味がない)
シャフィク氏の民主主義に必要なもの、①選挙への参加とかの市民意識の向上・(政治・経済もので)(その通り、意識高い系が当たり前)
②公の問題を、メディアが正しく報道することと。
・ここで私が思い出すのは、福沢諭吉の言葉 (悪い政治は〈つまり悪い社会は〉国民の無知から。)
人の噂話しと、愚痴ばかりでどうする。テレビで言ってたことばかりでどうする、であります。
もちろん、何かの社会活動ありで。
△(社会の貢献的正義も大事)
(私見)そして一番重要なのは、市民意識とかをどうやって盛り上げるか、その動機付けはどうするか である。(粘り強く啓蒙活動するしかないとも、世代をまたいでも)
本書中、エイブラハム・リンカーンの言葉が紹介されている。
(未来を予想する最良の方法は、未来を創りあげることだと)
この本の最後に、LSE(ロンドンの歴史ある学校)福祉国家 研究での報告書 の 最後の文が紹介されている。
(人々には、事実や困難を乗り越える勇気。未来を信じ祖先達が死と引き換えにしてでも 勝ちとろうとした自由や公正という理想を信じる気持ち。
そして社会全体〈公共〉への信頼・一体感がいると)
△まさにその通り、私見では 理想を忘れた人間は ただの喋る猿だし、公共性を忘れた人間は ただのガン細胞。
私 自身も肝に銘じないといけないと思っています。
最後に著者のミノーシュ シャフィクさんには、また素晴らしい著作を書いてもらいたいと思いますし、また素晴らしい啓蒙を与えてくれることを 期待しています。
それから、私の思うところは、一人の人間が全て正しいことを言う訳ではないということ。一人の人間が全て間違ったことを言う訳ではないということ。
どんな くだらなく見える論にも 一つぐらいは真実が あるかもしれないということ。何を選び何を捨てるかは、その人 次第であると。
(終)