Let’s make a peace
いよいよ、始まりました。
小娘とジョブズ、世界一周の旅に出ました。
3月30日(木)の夜のフライトで1ヶ国目の韓国に到着しました。
今回はここでの出逢いについて語ります。
景福宮の衛兵交代式
私たちはソウルの観光名所、景福宮にやってきた。小娘が想像していたよりも全てが大きくて、圧倒された。
中に入るとすぐに、韓国版の衛兵交代式のデモンストレーションが行われていた。小娘はこれまで、台湾、イギリスで衛兵交代式を見て来たので、今回が3回目となる。
ものすごい人だかりで、もう衛兵交代式を目視できるようなレベルじゃなかった。諦めかけたその時、前にいた韓国人のファミリーが、韓国語で「こっちおいで、前入っていいよ。」と言っている。韓国語が喋れない小娘は、「カムサムニダ」と言って、前に入れてもらった。するとまだ5.6歳の男の子が「こっちだよ。」と手招きをして私を隣に入れてくれた。「アニョンハセヨ」と挨拶を交わした後、小娘のカメラを褒めてくれた。とても優しい男の子だった。
男の子はスマホで、私はカメラで衛兵交代式の様子を思うがままに撮影した。その写真がこちらだ。
衛兵交代式終了後、彼らにお礼を告げて、後にした。韓国人の優しさに涙が出そうだった。
景福宮のフリーツアー
その後チケット売り場に移動して、チケットを購入する列に並んでいると、若い韓国人の女性に話しかけられた。「すみません。英語は喋りますか?」と。はいと答えると、「フリーツアーがあるので、もしよければ一緒に回りながら説明させてもらえませんか?だいたい1時間くらいです。」私たちは、了承しフリーツアーを受ける事にした。
するとツアーガイドとして現れたのは、なんと中学生くらいの女の子3人組だった。
学校の企画で英語で景福宮の歴史を海外観光客に提供しているらしい。なんと素晴らしい。もともと教員だった小娘はなんだかワクワクしてしまった。
一つ一つとても丁寧に説明してくれて、私たちが説明を聞いて疑問に思ったこと(突然の質問)にも、全て答えてくれた。3人で次は誰がここを説明しようとか計画を練りながら歩いている時は、韓国語で会話していたのだが、まだあどけなさが残り、終始可愛くて仕方なかった。
疑問に思ったことがあったと言ったが、彼らは小娘が日本人ということで、気を遣ってオブラートに包んで説明してくれることがあった。
なぜ石畳なのか
景福宮の地面が石畳である話から、"ある国"が韓国の王朝の権力をなくすために、景福宮の地面に草を植えたと考えているらしい。石畳にしてしまえば、"彼ら"がそのような事ができないため、予防策としてこのようなデザインなわだとか。
そのある国というのは、小娘の出身国、日本だ。
ドラゴンはどこに
景福宮の中にはとても素敵なパーティホールがあった。こちらが写真だ。
このパーティホールの周りは水で囲まれていているのだが、この水の中からドラゴンの石像が2体見つかったんだそうだ。「一つはこの景福宮内の博物館の中に収蔵されているんですよ。」なんて説明を聞きながら、ふともう一つはどこにあるのだろう?と思い、「もう一つはどこにあるの?」と小娘が聞いてみた。すると、「違う国にあるんだよ。」と言った。彼女たちはちょっとソワソワしながら、「日本のどこかの博物館に収蔵されてるんだよ。」と教えてくれた。きっと強欲な日本人たちが、価値ある石像を持っていってしまったんだろう。
皇后様の暗殺
景福宮の皇后様が暮らすエリアを歩いた時に、「実はここで皇后様は"bad guy"に暗殺されてしまったんです。」と言った。「"bad guy"って誰なの?」とすかさずジョブズが質問すると、「日本のサムライだよ。」と申し訳なさそうに答えた。彼女たちは、小娘に気を遣って、「日本人が何かをした」と言わずにオブラートに包んで、私が傷つかないように説明を心がけていた。
歴史は変えられない。
でも付き合い方は変えられる。
小娘は今まで韓国と日本との関係性について、2つほど記事を書いていたが、二つとも正直に日本がして来た事や日本が好きじゃないことを伝えてくれた記事だった。当時は、少し嫌な気持ちになったり、ショックだったりした事もあるけど、今回の女の子たちは、私のことを思い遣って色々と説明してくれた。彼女たちが日本のことを本当はどう思っているのかはわからないけど、でもそうやって私のことを気遣ってくれたことが本当に有り難かった。
もう日本が韓国の方々を傷つけたりしないような外交関係になっていくことを願います。たくさんの優しい韓国の方々に敬意を表します。
写真はソウルのギンポ国際空港。
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