
オタケ・インパクト ー越堂・竹坡・国観 尾竹三兄弟の日本画アナキズム
『オタケ・インパクト』を見に泉屋博古館東京に行って参りました。会期最終日という事で、さすがに混んでました…。
新潟出身の尾竹三兄弟。次男の尾竹竹坡の作品は東京国立近代美術館で見たことあったなー、くらいの印象でしたが、当時は正に飛ぶ鳥を落とす勢いだったようですね。横山大観より人気があったと。
会場のホールには兄弟三人が一緒に写ってる写真が展示されていました。
1番奥から越堂、竹坡、国観。国観が竹坡に手を重ねしなだれてる不思議な構図。何か違和感を感じます…。
で、カタログにはもう1枚三人が一緒に写ってる写真が掲載されていまして、そちらは三人とも股間を葉っぱで隠したセミヌード。明治時代にどんな兄弟?かなりぶっ飛んでるでしょ!(しかも、よく自分たちのヌード写真残してたな…)
タイトルの『インパクト!』とも重なりますが、当時から強烈なブラザーズだったのでしょう。
それに反して(?)作品は繊細かつ豪華で多彩。中には日本画とは思えない作風もありましたが、良いなと思ったのは故事や歴史を描いた作品。
韓信の跨ぐりを描いた竹堂の《韓信忍辱図》、三国志で有名な三顧の礼を描いた竹坡の《蜀三顧図》、国観の《桶狭間の合戦》などが特に良かったです。
金地に描かれた屏風《九冠鳥》も豪華絢爛。
竹坡《九冠鳥》続
— 泉屋博古館東京(せんおくはくこかんとうきょう) (@SenOkuTokyo) November 21, 2024
九冠鳥も浄土で仏法を説く鳥として知られ、一見煌びやかな屏風に見えますが、実は仏教的なイメージの結びつきがある作品です。#オタケインパクト #後期 pic.twitter.com/nq7FOtYpEd
最終日でなく、もう少し早く行って、ゆっくり見て見たかったなーと少し後悔。
次回泉屋博古館東京に行く際は午前休して見に行くにチャレンジしてみようと思います。
