牛ノ寝を 富士を見ながら 紅葉狩り―今日のお花たち その44
大菩薩嶺の東側に伸びている、長い尾根が牛ノ寝通りです。標高1300メートルぐらいの比較的平坦な道を歩きながら、紅葉を楽しむことができます。一度歩いて気に入り、毎年訪れています。10日に行く予定でしたが、天気がよくなさそうなので、前日になって、平日休みの7日に行くことに決めました。
8時2分に甲斐大和駅に着く電車で行きましたが、すでにバスは満員で座れません。臨時便も出ず、次は1時間近く後ということで、どうなるかと思いました。が、立っているのでよければ10名ほど乗れるということでした。私は同じ電車で到着した人の中では一番先に並んでいたので、無事乗ることができました。
9時過ぎに小屋平に着き、みかんやゆで卵を食べて腹ごしらえをして、登り始めました。カラマツ林の中の道から、スタートです。
最初こそ登りですが、途中からは木の間から富士山がきれいに見え、つらさは全く感じませんでした。富士山は初冠雪とのことですが、例年と比べると雪がほとんどありません。
富士山がきれいに見える場所に来ました。青空に映えています。
南アルプスの山々もくっきりと見えます。
石丸峠付近は、大菩薩らしい気持ちのいい笹原を歩きます。
お目当ての紅葉が登場しました。
黄色と赤が混じり合っています。
日の光に映えて、美しいです。
紅葉を目にするたびに、いいなあと見とれて、立ち止まってばかりでなかなか進みません。牛ノ寝通りの紅葉劇場を、しばしお楽しみください。
ブナの木と黄葉のコラボも。
平坦な気持ちのいい道をゆきます。
見上げると、一面が黄葉しています。
少し下りて来ると、まだ緑です。
山道で見るこの日の紅葉の見納めです。
紅葉は例年と比べると、発色がよくないように思いました。けれど、青空の下、日の光を浴びて赤や黄色の葉っぱが輝くのを見ると、心が洗われるようでした。思い切って来てよかったと思いました。
私の名前をつける際、父は「もみじ」にするか、今の名前にするかで迷ったそうです。父方の祖母が「もみじでは芸者みたいだ。」と反対して、今の名前に落ち着いたそうです。紅葉に魅かれるのは、自身の命名に由来しているのかもしれない、とこじつけめいたことを考えました。
下りて来ました。平坦なところの紅葉もすごいです。
小菅の湯に行く道でヨメナが出迎えてくれました。
14時41分発のバスまで時間があるので、道の駅をぶらぶら見ます。風がふいてちょっぴり寒かったのですが、ソフトクリームの看板に吸い寄せられました。ミニサイズと、普通のサイズがあり、ミルクソフトのミニサイズ(300円)を購入しました。季節限定で、シャインマスカットのソフト、ミックスのソフトもありました。
ソフトクリームのお味の方は普通においしい、というところですが、ミニサイズはコーンがメープル味で、そこが一風変わっていました。コーンはサクサクでちょっぴり甘く、余さずいただきました。
山歩きで体を存分に動かした後、甘いものを食べて、幸せな気分になりました。私同様、山歩きを終えたおじさまが普通サイズのソフトクリームを買って、写真も撮っていらして、お仲間の存在に笑みがこぼれました。
大月駅行きのバスの中では、歩いた疲れでぐっすり寝ました。猿橋駅で下りて電車で帰りましたが、こちらも熟睡でした。
牛ノ寝通りには、何度も来ているにも関わらず、木に巻きつけてあるピンクのテープにだまされて、何度か道に迷いました。たまたまヤマップのアプリを入れている男性の方が近くにおり、二人で道を確認して戻ったりして、無事、山行を終えることができました。私はヤマレコの地図をダウンロードしていたのですが、それがたいへん役に立ちました。いらっしゃる方は、ヤマレコでもヤマップでもよいので、地図のダウンロードをおすすめします。
一緒に道に迷った男性の方はミラーレスのカメラを使っていらして、持たせてもらったのですが、かなり重くて、首や肩のコリが悪化する気しかしなかったので、やはり私にはスマホが適当だと思いました(笑)。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。