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なんちゃって生け花―今日のお花たち その42


Ⅰ 多摩川の河川敷でカワラノギクを見る


 本日は、土曜出勤なり。普段よりも遅い時間に出ればよかったにも関わらず、寝床でぐうたらしてしまったゆえ、朝ヨガは10分しかやれず。昨日は眠くてお風呂に入らず寝たのだが、時間がないので髪だけ濡れタオルでふいて、出かける。どうせ半日で帰れるからと、下着も交換しなかった。汚いやつである。
 昼過ぎにタイムカードを押して、職場からはおさらばする。電動自転車でまずは、多摩川の河川敷にカワラノギクを見に行く。

 途中、トレランザックを背負って、ゆっくり走っている男性を見かける。酒造では、豚汁か何かを振る舞っていて、ランナー数人がベンチに座って、おしゃべりしながら食べている。「東京グレートレース」という、250キロ走るイベントをやっているよう。1日で走り終わるのだろうか、と思う。後で調べると、3日かけて走るイベントだそう。フルマラソンだって、30キロ以降は何度も辞めたくなるぐらい、辛かった。250キロなんて、元気なときでもとうてい無理だし、今はアキレス腱付着部炎がすぐにぶり返すから、絶対に無理だなあ、と思う。

 カワラノギクは月曜日に見たときより花数が多く、今が盛りという感じであった。雨模様だからか、見に来ているのは私だけ。咲いているうちに、もう1回ぐらい見に行けるといいなあ。

Ⅱ 市民文化祭で生け花体験

 カワラノギクを楽しんだ後は、勤務先のある市に隣接する市の市民文化祭へ。写真や生け花の展示を見る。生け花は、流派ごとの特徴の説明書きもついていて、わかりやすい。

 小原流の方の生け花が気に入り、写真におさめる。気に入った生け花は共に、キイチゴの葉っぱを使っていた。キイチゴの葉が紅葉した様子を見たことがなかったので、珍しかった。もしかしたら、目にしても気づいていなかったのかもしれないけれど。

サンキウイ、キイチゴ、ススキ、ワレモコウ、フジバカマ
ノイバラ、キイチゴ、ホトトギス、ノコンギク

 ワンコインで華道の体験もやっていて、まだ花材が余っているというので、やってみることに。以前、職場でやったときは、花材は一人千円だったから、ずいぶん安いものである。
 「何流にしますか。」と聞かれるが、「昔、草月流をやったけれど、忘れてしまったので、何でも。」と答える。「今見て来た中では小原流の生け花がすてきでした。」というと、話しかけてくれた女性が「私たちが小原流です。」と喜んでくださって、その方に教えていただくことになる。ノコンギクやホトトギスは、庭に咲いているものを持って来て生けたそう。

 小原流は、主枝(しゅし)、客枝(きゃくし)という決まりがあって、初心者はまずはそのルールに従って生けるのだそう。先生に教わりながら、生ける。花材は、2種類から選べた。私はアカメヤナギ、スカシユリ、コギクのセットにした。スカシユリは今はつぼみだけれど、黄色い花が咲くという。黄色好きなので、家で咲くことに期待して、こちらをセレクト。
 アカメヤナギが主枝、手前のコギクが客枝。客枝は45度ぐらい傾ける、と教わった。スカシユリの頭がとにかく重いので、何度も剣山ごと倒れそうになり、先生にヘルプしてもらう。だいぶ先生に助けてもらいながら、無事、作品が完成した。

 先生が、こんな楽しみ方もありますよ、とレザーファンという葉っぱとコギクの一輪挿しをやってみせて下さる。絵の額みたいなフレームが面白い。三次元が二次元に転じる妙といおうか。これなら床の間も剣山もなくても、お花を気楽に楽しめる。こんなオサレなフレームは持っていないけれど。

 生け終えたお花は持ち帰って来て、長らく空っぽだった青いガラスの花瓶に生けた。スカシユリが咲くのが楽しみである。


 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。花でみなさまの暮らしに彩りが添えられますように。

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