父が亡くなって…ホッとしたみたいだ

父が亡くなって、
気をしっかり持ってとか、
辛いけど頑張ってとか、
励ましの言葉を沢山かけてくれる。
本当に有難いことで、
私は沢山の人に支えられているのだと、
改めて思わされた。

しかし、
実は悲しいという気持ちはあるにはあるが、
それよりも、ホッとしているという方が、
しっくり来ている。

仲の良い女性のビジネスパートナーの方と、
電話で話していている時に気がついた。

彼女も初めは、
本当は辛いのに、
気丈にも明るく振る舞っていると、
そう思っていたみたいで、

いやいや、葬儀中も泣く人が、
ほとんど居ないくらい笑顔だったんですよ。

なんて電話口で話を返していた。

でもなんで悲しいとかの気持ちが、
湧かないのか、
ちょっと自分でもわからなくなっていた。
サイコパスなのか？
なんてね。
そんなこと冗談で話をしていた。

父親から会社を引き継いだ私は、
絶対に心配をかけさせないぞ！
ということが、
なんとく頭にあって、
父親の身体が弱くなりだしてからは、
特にその気持ちが強くなっていた。

昨年からのバタバタで、
業績が悪化し赤字に転落した。
このことは言わなかった、
いや、言えなかった。

心配かけさせたくなかった。
人生を全うしてもらいたかった。
それが叶った。
それでホッとしたのかもね。

彼女との電話も終始笑顔だった。
社長は悲しかったら素直に泣くものね！
と最後には笑われてしまった。

こんな大きな会社を残してくれた父に、
感謝だよな！