世界の宗教バランス変化と 日本の対策
トップ写真 バンコク ワットポーの寝釈迦像 でかい
世界の宗教比率
2021年11月のプレジデント誌によると、
世界総人口が73億人。
キリスト教徒が23億人。
人口比で32%。
イスラム教徒は18億人。
人口比は25%。
ヒンズー教徒は11億人。
人口比は15%。
仏教徒は5億人。
人口比7%。
民俗信仰は4億人。
人口比5%。
ちなみに日本の神道は、
国際的には民俗信仰の分類。
無宗教は12億人。
人口比は16%。
今後の宗教比率予測
このデータ。
今後、どのように変化するかの予想。
アメリカの調査機関。
ピューリサーチセンターによると、
2070年には、
イスラム教徒とキリスト教徒の数は、ほぼ同数。
2100年には、
イスラム教徒が最大勢力となる。
と、まとめてます。
直近40年間のイスラム教徒の増加率は73%。
この数字は、キリスト教、ヒンズー教の2倍以上。
政治と宗教団体。
これは切っても切れない関係があります。
(日本もいろいろあります・・・)
共産圏の国だと、
指導者自体が教祖のようなもの。
宗教団体が、指導者の言いなり。
ロシアとか見てると分かります。
今後予想で、
1位イスラム教
2位中華思想
3位キリスト教
等と言われる方もいるくらい。
異教徒への理解が薄い日本
世界各国、様々な宗教の国を旅して、
多くの宗教を見て来ました。
その中でも、イスラム教の戒律は特別。
一日5回のお祈り。
アルコールは飲まない。
サッカーW杯、カタール開催では、
最後の最後にビール販売が禁止になりました。
イスラム教の宗派によりますが、
独身の男女は、話してはいけない。
男は男同士、女子は一人で外出できない。
独身女子が外出する場合は家族と一緒。
それが文化なので、苦痛ではないです。
食事にも様々な戒律があります。
ただ単純に豚がダメとかいうことではなく、
鶏肉であっても、
ハラルという基準を満たす必要があります。
(さばき方にもルールがあります)
最近は海外からの観光客。
多くが日本を訪れています。
日本は食べ物が美味しいと評判のようですが、
実は、敬虔なイスラム教徒にとっては、
食べる物で困る国なのです。
以前、
某世界的5つ星ホテルで、
コンシェルジュをしていた方。
「イスラムの方は食べられるお店が少ない。
ご案内するのにも困ってしまう。」
そう話されていました。
この事実をどう捉えるか。
正直、イスラムのハラル認証を満たすには、
かなりコストアップとなります。
それが、日本でハラル認証が少ない理由。
もう一つは、日本人がイスラム教だけでなく、
世界の宗教的慣習を理解していない。
(私も含めて)
お祈りの部屋。プレイヤールームもない。
比較的食べる物の制約の少ない宗教の人達。
そんな方たちの日本観光が多いので、
他宗教の慣習に目を向けられていない。
それでいて、『おもてなしの国、日本』
等と、アピールしていること。
ちょっと違うな~と、思うと同時に、
まだまだ、努力しなければ!
努力次第で、
日本のインバウンドはまだまだ伸びる。
そう感じました。
日本には来ない中東の人たち
私たち日本人は、
最近、
ドバイやドーハへ行かれる方が増えてます。
それは、中東の国々が、
外国からの観光客や投資家を、
集める努力をしてるから。
起業のハードルを下げたり、
税の優遇他、直行便を飛ばしてアピール等。
では半面、
中東の人たち。
どれほど日本を訪れているかに関して。
ほぼ、行ったことがない。
圧倒的多数だと思います。
中東の国々は概ね親日。
日本を好きでいてくれます。
(ありがたいです)
なのに何故、来てくれないのか?
(来てるのはお金だけ。オイルマネー日本投資)
直行便も多くあり、便利です。
国民も豊かで富裕層が多い。
ビザのハードルという問題はあるでしょう。
が、圧倒的に、
イスラム教の信者にとって、
過ごしにくい環境なのではないか。
私の見解です。
現地で旅行会社をされてる社長さんに質問。
皆さんの旅行先はどこが多いですか?
即答で出たのがトルコでした。
たしかに自由さがあるイスラムの国です。
他はヨーロッパ方面。
実際に現地の方々と話してみても、
日本は好き。
なんだけど、日本に何があるか知らない。
日本のアニメも宗教的理由で、
許される作品は限定的。
ドラえもんはOK。
今、流行りのコスプレ系などは言語道断。(笑)
こういった宗教による文化の違い。
どう捉えるか。
大きなビジネスチャンスは宗教理解から
決まっているのは、
凄い勢いでイスラム教徒は増えている。
いずれ、
キリスト教徒を数で抜いて大多数となる。
現在のところ、
世界の多くのイスラム圏の国は親日。
私は知らなかったですが、
オマーンは東日本大震災の時、
一早く、支援に乗り出し、
多額の義援金を送ってくれています。
賛否分かれる阿部元総理の国葬にも、
参列してくださっています。
すごい勢いで少子化と高齢化が進む日本。
今後、海外へ出て行く若者が増えるでしょう。
ならば尚更、
海外からの観光客や投資家。
呼び込む努力が必要。
イスラム教やヒンズー教に対する理解。
異教徒の方を受け入れられる環境整備。
日本のことを知ってもらうための
有益な官民一体の広報活動。
進んで行くことに期待します。
多様性を受け入れる。
世界の流れ。
日本の準備はこれからですね。
気に入っていただけましたら、
💛フォローいただけると励みになります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。