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幼少期の思い出と最近読んだ本

生まれてきた世代が同じでも、わからないことが多い。

まずポケモンがわからない。
全く知らないわけではないが、場がポケモンの話題になったら愛想笑いするしかなくなってしまう。

当時は、テレビを見ながらご飯を食べてはいけないというルールが徹底されていた為、ちょうどご飯時に放映されているポケモンを見ることがなかった。たまに見ることができても、続きからで内容が全く分からず、興味がなかったことも原因である。

その点、ニチアサは食い入るように見ていた。ふたりはプリキュアがド世代。一話から見ていた。
あと、夕方のNHK教育番組。いないいないばあっ!から忍たま乱太郎まで毎日欠かさず見ていた。天てれはノリについていけず、全く見ることがなかった。忍たまが終わった時点でテレビは終わり。宿題なり、ごはんなり…と言う感じだった。


次にゲームを知らない。
教育方針(があったかはわからないが)で、ゲームを買ってもらえない家庭だった。まわりがDSやらWiiやらの話をしている間は、垂涎で話を聞いた。

一回、父が「ゲームやるか?」と言ってくれたことがある。首が取れるんじゃないかって勢いでうなずき、小さいゲーム機を受け取った。

マリオかな?カービィかな??
わくわくしながら折りたたまれた画面を開くと、全体的に茶色っぽい画面。
将棋ゲームだった。
小学3年生に与えるゲームとしては渋すぎる…。
ゲームは喉から手が出るほどやってみたかったが、将棋とは。
将棋のルールは知っていたからやってみるが、友達が話すマリオの攻略について聞いている方がずっと面白かった。

段ボールでDSを作り自分でマリオの絵をかいて、プレイしている気持ちを作ってみたが空しいだけだった。

ゲームを買ってもらえない私の暇つぶし方法は、読書だった。

地元の図書館と学校の図書室が居場所だった。
起きてる時間はずっと活字を読んでいたくて、歩きながら読むし、夜も寝落ちギリギリまで本を読んでいた。リアル二宮金次郎。
私は歩きスマホがとっても上手なんだけど、幼少期のこの経験によって培われた能力だとおもってる。まあ、誇れることではない。
食事中は、ソースなどの調味料の裏面の原材料表示を読んでいた。気狂い。

親はゲームを買ってくれなかったが、本はいくらでも買ってくれた。
マンガはあまり好まなかった。すぐに読み終わってちゃってキリがないから。

好きだったのは、はやみねかおる作品、パスワードシリーズ、南総里見八犬伝、ギリシャ神話・古事記、おちゃめなふたごシリーズ etc…。

周りの子は、夢水清志郎を知らなかったし里見八犬伝があんなに面白いって語り合えなかった。みーんな、若おかみは小学生ばっかり読んでた。若おかみ、おもしろいよね。

私は図書室が大好きだったけど、それと同じくらいドッジボールもケイドロも好きだったから、昼休みはたいてい外にいた。
でもたまーに本の続きが気になるときは、「今日は本読むー」って誘いに来てくれた友達に言うと「オッケー」って普通に受け入れてくれる。これって今考えるとすごいかもって思った。粘らないんだ…!粘られなくても寂しいと感じないんだ…!!
大人になるにつれ、いかにめんどくさい人間に成長したかがわかる一文。

今はテレビを全く見ていない。
エンタメは、YouTubeとNetflixで事足りている。ニュースはネットニュースとかTwitterからが多い。情報の取捨選択。
Twitterからニュース知るの、思想が偏りそうで怖いンゴ。

本も読みたいけど全然読めていない。
積読が溜まっていく。
昔はミステリーとかの考えながら読み進める本が好きだったけど、最近はエッセイばかり読んでる。向田邦子とか群ようことか岸田奈美とか。
半年に一回、ボーナス後に紀伊国屋とかの大きい本屋さんに行って直感で本を買うってことをしている。
タイトルだったり表紙だったり、背表紙のあらすじだったり。
惹かれ方は問わない。心にビビッときた本を、持って帰るには重いと感じるまで買う。

これとかよかった。
全然エッセイじゃないし、一撃でかなり荷物が重くなったが。

哲学にも宗教にも触れずに生きてきたので、ここらでちょいと学んでみるかの気持ちで買った。
聞いたことあるけど何した人だっけ?みたいな人名がボロボロ出てくる。
もはや辞書。
あと、私は巻末の宗教の隆盛早見表みたいなのが好きだった。
この時期にあれやこれやが主張してたらそりゃ揉めるわな、みたいなのが一目でわかる。おもろ~。


次にこちら。

私向田邦子が好きってずっと言ってたけど、手元には『父の詫び状』しかないな⁉って気づいて買った。(図書館で借りてたから)
向田邦子との出会いは模試の長文読解。
模試で出会った作家って多い。
重松清も『卵洗い』の立松和平も、模試で出会った。
模試の長文読解って、文章のうまみの部分だけ切り取って載せてるから続きが気になってしょうがない。休み時間になったら、タイトルと作者メモって後日買ってもらった。

向田邦子の作品は”におい”を感じられる気がする。
もちろん私はその場にはいないし、生きている年代も違うから、文章だけで想像している私が全く同じものを考えられてるわけじゃない。でも不変なものってある。母親の愛情とか、台所のてんやわんやとか。
私は生きていない昭和時代の日常を体験させてもらってる、そんな気持ちで読んでる。

最後はこれ。

百田尚樹が書く物語面白すぎるて。
モンスター読んだときは、作者女性⁉と思って検索した。
出てきたのは、街にいたら近づかないタイプのおじさんだった。
あんまりよく知らないけど、思想も強めらしいね。
でも書くものは、べらぼうにおもしろい。
このリンク貼ってる小説の主人公は、オオスズメバチのメス。
蜂の生態なんて全く知らなかったけど、俄然興味が出てきた。
昆虫の顔面とか、足が6本あるとか、身体が3つに分かれていることとか苦手だから、小説でよかった。
映像とか漫画とかだとトラウマになるような表現も、小説だからすらすら読めた。まじで面白いからみんな読んでほしいヨ。


サクっと終わらせるはずが、リンク3つ載せるとは思わなんだ。

今も昔も本が好き。
最近は専らスマホとか漫画ばかりになってしまったけど、積読してる本を読み進めたくなった。
8/11のストレッチーズ単独ヘマル2は、1部も2部も一人で見にいくから、早めに下北行ってオシャレカフェで読書でもしようかな。


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