![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120101670/rectangle_large_type_2_fbfadd3975bdd416f37de35622e32762.png?width=1200)
ドラフト会議を振り返る!高校生選手の明暗とそれぞれの再スタート
10月26日、久しぶりにドキドキした1日になりました。
プロ野球選手が誕生する、毎年恒例の「ドラフト会議」です。ただの野球好き、しかもにわかの私でも、今年は朝からドキドキが止まりませんでした。
今年はWBCに始まり、甲子園、WBSC U-18と、野球を見ている日が多く、とくに2005年生まれの球児たちを追いかけた日々が、色濃く私の胸に残っているからです。
今回の記事では、私が注目していた3選手を中心に、ドラフトを振り返りたいと思います。個人の主観、そして個人的に推している選手、高校のお話が中心になりますが、ご了承を。
個人的に注目の3選手!その結果は・・・?
東恩納蒼投手(沖縄尚学)
私が夏の甲子園から推している選手の1人、沖縄尚学の東恩納蒼投手。大学進学を明言していたが、WBSC U-18終了後、プロ志望届を提出しました。私は大学に行くと思って、進学が噂されていた大学のリーグを調べたりしていたので、このニュースにはとても驚きました。それと同時に、ドラフトがとても楽しみになりました。
残念ながら、ドラフトでは指名漏れ。Xでは「東恩納くん」がトレンド入りするほど、ファンにも衝撃を与えました。甲子園やWBSCでは、抜群のコントロールを発揮していました。WBSC プエルトリコ戦では、参考記録ながらも、5回完全試合を達成しました。
1位ではなくても、下位もしくは育成で指名があるのでは?と期待していました。もしかしたら、「順位縛り」があったのかもしれません。
WBSC U-18の活躍で自信をつけ、プロの評価が見たかったのではと考えます。もともと大学進学志望でもあり、大学側から何らかの提案もあったのでは?と想像ができます。
しかし実際には、スカウトの評価はいまいちでした。日刊ゲンダイDIGTALの記事によると、パリーグ球団のスカウトが、こう評価していました。
「投球は力で押すというより交わす投球が多いんです。平均球速が140キロ前半で、体も小さい(172センチ、70キロ)。伸びしろの点でどうか、というのはあります」(パ球団スカウト)
たしかに、ドラフト指名1位を占めた東都7人衆の投手陣は、身長180センチ以上で、球速も最速で150キロ以上出る人がほとんどです。大学生投手が豊作だった年なだけに、今回はプロの目には届かなかったのです。
とても残念ではありましたが、大学や社会人で活躍できるチャンスがまだあります。これからの彼の活躍に期待したいです。
余談ですが、同じ沖縄尚学高校の仲田侑仁内野手が、広島カープから4位指名を受けました。こちらもとても驚きな結果でしたが、すでにプロ級の体つきで、夏の甲子園、慶応戦でのホームランを、解説の斎藤佑樹氏がほめていたので、妥当な結果だと思います。
そんな仲田内野手がドラフト指名された瞬間の動画が、Xで流れていたのですが、隣にいた東恩納投手は笑顔で彼に拍手を送っていました。
ニコニコして拍手しているのが、とても彼らしいと思いました。夏の慶応戦で6回に多量失点をしてしまい、レフトへチェンジしたときも、ベンチに戻ったときも、彼は笑顔でした。何事にも動じない、投げるときはクールに、それ以外はおちゃめに。そんな東恩納投手を、これからも応援していきたいと思える瞬間でした。
前田悠伍投手(大阪桐蔭)
WBSC U-18の決勝戦で先発をつとめた、前田悠伍投手。1失点ながらも7回まで完投し、U-18日本代表を初の金メダルに導いた1人です。ドラフト前には、大学生投手陣の注目が多い中、唯一高校生投手として期待されていました。
結果はハズレ1位ながらも、ソフトバンク・日本ハム・楽天が指名し、ソフトバンクが交渉権を得ました。
関西出身で、小学6年生のときには「バッファローズジュニア」にも選出されていたので、関西にゆかりのあるチームが似合うのでは、と期待していました。オリックスかタイガース、個人的にはオリックスがいいな、なんて思っていましたが、まさかのソフトバンクでした。
しかし、ソフトバンクは私が贔屓にしている球団の1つでもあるので、これは嬉しかったです!1年目から1軍で活躍できるポテンシャルもあると思うので、来年の春がとても楽しみです。
山田脩也内野手(仙台育英)
2022年は夏の甲子園で優勝、2023年にはキャプテンとして準優勝に導いた、山田脩也内野手。その後WBSC U-18の代表にも選ばれ、韓国戦ではチーム初となるホームランを打ちました。
ドラフトでは、阪神から3位指名を受けました!これもまた驚きでした。たしかに守備も上手く、打力もありますが、よくても下位指名かな?と失礼ながら思っていました。それがまさかの3位という上位指名!嬉しい反面、指名をした球団は阪神・・・。私は兵庫県に生まれ育ち、今も兵庫県在住ですが、阪神は贔屓にしていないチーム。関西ならオリックス一択なので、個人的に嬉しさと残念さが半々でした(笑)虎党のみなさん、すみませんmm
それでも、再び山田内野手が甲子園でプレーする姿を見られるのは、本当に嬉しいです!!なので、虎党にはなれないと思いますが、一個人の山田内野手を応援しに、甲子園に足を運びたいと思います。
夢への再スタート
指名漏れから、次の目標へ
今年の高校生選手は、東恩納投手をはじめ、広陵の真鍋慧内野手や仙台育英の仁田陽翔投手などが指名漏れとなりました。
仙台育英の須江航監督は、仁田選手へ次のように説明したといいます。
「今回選ばれなかったのは、各球団の戦略やクジ運などの結果。支配下でなければ、大学に行って将来、ドラフト1位で選ばれるように頑張ろうと声をかけていました」
須江監督のお言葉をお借りするなら、運やタイミングも含め、プロから招待されるには、まだ何か足りないものがあったのでは、と思います。その何かはわかりませんが、プロから招待されるための新たな目標は見つけられたのではないでしょうか。これからが再スタート、それこそ「敗者復活戦」のスタートになったでしょう。
DeNAから1位指名を受けた、ENEOSの渡会隆輝外野手は、横浜高校時代にプロ志望届を出すも指名漏れ。その後社会人野球でプレーをし、輝かしい成績をおさめ、今年1位指名を勝ち取りました。指名漏れから1位指名というのは、決して夢ではありません。簡単ではありませんが、まだまだ希望はあります。目標や夢を勝ち取るため、指名漏れした選手たちには、これから歩む道で一歩一歩頑張ってほしいです。
4年後のドラフトも波乱?!
もし指名漏れをした選手が、大学へ進学すれば、4年後のドラフトも大学生選手が豊作な年になるでしょう。すでに大学進学を志望している選手には、有望な投手陣がいます。
仙台育英の高橋煌稀投手、湯田統真投手などがあげられます。そこに今回指名漏れの、東恩納投手、仁田投手を含めればすでに4人の大物(と呼んでも過言ではない)選手がドラフトに名を連ねる可能性があるのです!
仙台育英卒の投手や選手が名を連ねると思うと、私は今から楽しみで仕方ありません。2005年生まれの球児たちは、今年大活躍し、私の胸にも多くの思い出や記憶を残してくれました。彼らが今後どんな活躍をするのか、そして3年後、4年後のドラフトでどこから指名されるのか、楽しみにしたいと思います。
今回指名された選手も、指名されなかった選手も、すべてのプロ野球選手を目指す人たちの再スタートの日でもある「ドラフト会議」。それぞれの夢を叶えるために努力している彼らを、これからも注目していきます!