いくら頑張っても自信や自己肯定感がつかない理由
みなさまこんにちは。
本日もお忙しい中
いちかわの自己満コラムを
ご覧くださって
誠にありがとうございます。
さて
3回目となる本日のコラムも
「自己肯定感や
自信のつけ方的な本を読んでも
一向に自信もつかないし
自己肯定感も上がりません。
もう私はずっと
このままなのでしょうか」
という
クライアント様からいただいた
ご質問にお答えする形で
進めてまいります。
どうぞお時間の許す限り
お付き合いいただけますと
幸いです。
「自己肯定感や自信のつけ方的な本を読んでも一向に自信もつかないし自己肯定感も上がりません。もう私はずっとこのままなのでしょうか」
僕がカウンセラーとして
活動していた期間の中で
最も多くいただいた質問が
上記のような
「いくら本を読んだり
ネットで調べたりしても
自信や自己肯定感がつきません
どうすればいいのでしょうか」
というものでした。
一見答えるのに
時間がかかりそうな質問に
思われますが
実はこの問いへの回答自体は
いたってシンプルで
「自分自身の基礎が
できあがっていないから」
が答えとなります。
わりと多くの方が
自信や自己肯定感を
高めるために
たくさんの本を読んだり
ネットで調べたりして
努力されているのですが
「なかなか高められない」
「ついたと思ってもまたすぐに
自信や自己肯定感が低い自分に
戻ってしまう」
と口を揃えて言うのも
土台となる自分自身の基礎が
できあがっていないのが
全ての原因です。
「自分自身の基礎」とは自己理解と自己受容のこと
ではここからは
「自分自身の基礎」
について詳しく
解説したいと思います。
自分自身の基礎とは
「自己理解」
と
「自己受容」
の2つのことを指します。
これら2つをもう少し
噛み砕いて言うと
自分の
ネガティブな部分も
ポジティブな部分も
認めたくない部分も
誇らしく思える部分も
嫌なところも好きなところも
全部まるごとひっくるめて
「自分とは一体どういう人間なのか」
を知る作業のことを
「自己理解」。
さらに
自己理解で明らかになった
自分を構成する全ての要素に対して
「良くも悪くも
これが自分っていう人間なのか」
と認め
そのまま無条件に受け容れることが
「自己受容」です。
これら2つの作業を
完遂することで自分自身の
基礎ができあがります。
たとえるなら
家の土台となる基礎を
しっかりと作り込まないと
どれだけ
豪華絢爛な家屋を建てても
少しの揺れで
倒壊してしまいますよね。
イメージ的にはそれと同じで
「自分はやればできる!」
「自分には才能がある!」
「自分には価値がある!」
と
どれだけ自信や
自己肯定感を身につけても
自分のことをなにも知らず
なにも受け容れられていない以上
それらは根拠のない自信と
根拠のない自己肯定となるので
脆く崩れやすい
ハリボテの家にしか
ならないのです。
自信や自己肯定感がない人を褒めても焼け石に水
ここまで
基礎づくりをしっかりしないと
どれだけ自信をつけても
自己肯定感を高めても
ただただ脆いだけの家が
出来上がるだけですよ。
というお話を
させていただきましたが
これだけだと
まだ具体性に欠ける
説明になってしまいますので
ここでもう一つ
自分自身の基礎をつくることの
重要性を説くための
お話をしたいと思います。
たとえばここに
自信と自己肯定感をつけたい
Aさんという方がいたとします。
このAさんは
自信と自己肯定感を高める方法を
本やネットを使って調べあげ
「どうやら小さな成功体験を積んで
成功できた自分を褒めてあげるのが
効果的らしい」
と結論を出し
「どんな小さなことでも
やり遂げた自分を褒める」
という習慣を早速翌日から
試してみることにしました。
そして月曜日の朝。
時間までにちゃんと
ゴミ出しをできた自分に
「ちゃんとゴミ出しできて偉い!」
満員電車に揺られながらも
会社に出勤できている自分に
「ちゃんと毎日出勤できて偉い!」
定時に仕事を終わらせた時も
「やればできるじゃん私!」
疲れてる中でも節約のために
ちゃんと自炊してる自分に
「さすがだね私!」
翌朝も二度寝することなく
一発で起きられた自分にも
「今日の私も最高!」
こうしてAさんは
自分の日々の行動に対して
心の中で褒める習慣を
もつことができるように
なったのです。
しかし結果として
その時のAさんが実践した
自分の一挙手一投足を褒める
という方法は
功を奏しませんでした。
なぜならAさんは
自分のことを褒めている時に
心のどこかで
「別に私は
大したことなんてしていない」
「できて当たり前のことを
してるだけだし」
「これくらいみんなできるじゃん」
と
褒め言葉を打ち消す呪文を
自分にかけていたからです。
そしてこれらの
褒め言葉を打ち消す呪文は
「大したことしてない」
「できて当たり前」
「みんなできる」
といったように
Aさんの自信や自己肯定感の低さが
表れているような文言ばかりです。
これではせっかくの褒め言葉も
Aさんの本心に
響きにくくなってしまいますよね。
このAさんのように
たとえ小さな成功体験を積んで
自分を褒めてあげたとしても
自信や自己肯定感がないAさんの
根本が変わらない限り
なにをしても
焼け石に水となってしまうのです。
あなたが信じようとしている「自分」って一体どんな人間?
ここで誤解のないように
補足をしておきますが
「小さな成功体験を積んで
自分を褒めてあげる」
という習慣自体は
自信や自己肯定感をつける上で
とても有効な方法です。
しかしながら
当時のAさんのように
自信や自己肯定感が低い人に
いくら褒め言葉を並べ立てても
それは単に取り繕われた言葉
にしかなりません。
初対面の人に
いきなり開口一番
「さすがですね!」
「やればできるじゃないですか!」
と褒めたところで
「いやいや…
いきなり褒められても
なんにも響いてこないし
そもそもあなたは
私の何を知ってるの?」
と返ってきますよね。
それと同じことが
Aさんの中でも
起きていたのです。
つまり
Aさんがやっていたことは
「自分という
素性の知れない人間に対して
褒め言葉を並べ立てながら
無理やり信用しようとしていた」
ということになります。
ですので
自信や自己肯定感をつけるためには
まずあなたが
信用をおこうとしている
「自分」
とは一体どんな人間なのか。
あなたが
肯定しようとしている
「自分」
とは一体どんな人間なのか。
を知るための
「自己理解」
をする必要があるのです。
パート2へ続く。