珈琲のじかん
外はあいにくの雨だけど
ここのカフェの庭の草花たちは
喜んでいるようだった
木の看板に文字が
書かれているのがまたかわいい
店内に入ると小柄な女性が
いらっしゃいませと静かに声をかけてくれて
それと同時に扉の開け閉めで
カラン コロン とベルが鳴る
ちょうど良い空調と心地よい音楽
コーヒー豆の芳しい香りで
満たされたこの場所☕️
頭の中の凝り固まった何かがほどけてゆく
棚の本のセレクトが
自分の部屋の本棚を見ているようだった
きっとおんなじ趣味思考の店主なのだろう
外が雨で薄暗いので
店内のランプのオレンジがより
あたたかみをおびて感じる
1人でカフェに来たのはいつぶりだろう
そういえばわたし、こういう風に
生きていたんだったと思い出す
わたしがまだ
お母さんじゃなかった頃のはなし
わたしは、なにが好きで
なにに心地よさを感じるのか
自分自身と対話をする
珈琲のじかん