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上腕骨の働きは?
みなさん、こんにちは。
パーソナルジム|ワイズジム恵比寿の代表、山崎です。
みなさん、上腕骨という骨を知っていますか?
腕にある骨なのですが、どのような働きをするのでしょう?
本日はそんな【上腕骨の働き】について、パーソナルトレーナーの視点で解説していこうと思います。
上腕骨とは?
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そもそも上腕骨とはどんな骨でしょう?
上腕骨とは、人間の腕の上部に位置する骨で、肩関節と肘関節をつなぐ一本の長い骨です。上肢(腕)を構成する主要な骨の一つで、身体の動きや力の伝達に重要な役割を果たしています。
上腕骨の基本構造
上端(近位端)
骨頭(こっとう)
上腕骨の上部の丸い部分で、肩甲骨の関節窩(肩関節の受け皿)と接触して肩関節を形成します。
大結節・小結節
筋肉が付着する突起で、回旋筋群(ローテーターカフ)の付着部として重要です。
結節間溝
上腕二頭筋の腱が通る溝。
骨幹(骨の中央部分)
円柱状で、筋肉や神経が走行する部分。
三角筋粗面
三角筋(肩の筋肉)の付着部。
下端(遠位端)
顆(か)
滑車(尺骨と関節を作る部分)
小頭(橈骨と関節を作る部分)
内側上顆・外側上顆
腕や前腕の筋肉の付着部。
肘頭窩
肘を伸ばしたときに尺骨の肘頭が収まる部分。
上腕骨の働きは?
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では上腕骨はどのような働きをするのでしょう?
支持と運動の支点
上腕骨は肩関節と肘関節を構成し、腕の動きを可能にします。
肩関節では、上腕骨の上端が肩甲骨の関節窩(かんせつか)と接しており、多方向の動きを支えます(回旋、屈曲、伸展、外転、内転など)。
肘関節では、上腕骨の下端が尺骨と橈骨と連動し、屈曲や伸展を行います。
筋肉の付着点
上腕骨には、さまざまな筋肉が付着しており、これらの筋肉の収縮によって腕や手の動きが生じます。
例:上腕二頭筋(肘の屈曲)、上腕三頭筋(肘の伸展)など。
上腕骨の特定の部分(結節や突起)が筋肉の付着点として働きます。
力の伝達
上腕骨は、肩から肘、さらには手までの力を効率的に伝える構造を持っています。
骨が丈夫であるため、重い物を持つ際にも重要な支えとなります。
保護
上腕骨は、周囲の血管や神経を保護する役割もあります。
例:上腕骨の近くを通る橈骨神経や上腕動脈など。
骨髄による造血
上腕骨の内部には骨髄が含まれており、赤血球や白血球、血小板の生成(造血作用)が行われます。
上腕骨は、日常生活の中で腕を自由に動かしたり、力を入れたりするために欠かせない骨です。
また、その損傷(骨折など)は運動機能に大きな影響を及ぼすため、非常に重要な役割を担っています。
上腕骨まとめ
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いかがでしたでしょうか?
最後に上腕骨は外力による損傷(骨折など)が起こりやすい骨の一つです。
特に高齢者では骨密度の低下により骨折のリスクが高まります。
骨折は運動機能や神経に影響を与える可能性があるため、適切な治療が必要となるでしょう。
強い外力を与えないように気をつけて、日々の生活を送っていきましょう!
本日もお読みいただきありがとうございました。
パーソナルジム|ワイズジム恵比寿
代表 山崎