見出し画像

私は根管治療に戸惑うというテーマの歯科医師としての備忘録

御手洗大右歯科医院(予定)です。
予定です。

国家試験向けの知識として、根管治療のやり方をざっくり書くと

虫歯とって、根管の長さ決めて、拡大して、薬液で洗って、しっかり乾かして、ぴたっと根管充填する

というかんじ

しかし、色んな医院さんの見学に行くと、昨今この

「薬液で洗う」

に対して懐疑的な気持ちになりつつあります。

最近、先輩ドクターの発言ですごく腑に落ちるものがあって

「例えば癌の手術は一回のオペで病巣は取りきろうとするはず。なのになんで根管治療は少しずつとって、そこを消毒したりするのか。消毒薬で病気は治らない。一回で病巣を取り切るべきでは?」



なるほど。
なるほどですね。
たしかに。


確かに、根管治療とくに感染根管って要は髄質の象牙質がカリエスになっている状態。
カリエス治療でいくらNCとかカルシペックス付けても治ることないし、1番大切なのは軟化象牙質の除去ですもんね。

となると、1番大事なのはファイリングとしっかり汚れを洗い流すこと?

ただこの理解にとくにエビデンスはありません。

なんとなく、現状での最適な方法と思えるのは

  1. ファイリングによる感染象牙質の除去

  2. 削りカスの洗い流し

  3. 上記の2項目が完璧ならそこまでギュウギュウなしっかりした根管充填は必要ない?

のかなってかんじ。

私は惑う。


たまにはラーメンですたい

※本記事は歯科医師監修です。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集