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【記録】晴さんと青汁と私 ~対面イベントの参加から考えたこと~

なんと、倍率7~8倍という関門をくぐり抜け、ていねい通販さん主催のイベントに参加してきた。
そしてそのイベントで登壇するのは、敬愛する尾石晴さん。
しかも、場所はVoicy本社。
かなりの倍率になりそうだという話だったため、こういうことで当たった試しのない私は、応募した後、当選を全く予想もせずにほったらかし。
日々の忙しさで未読メールも溜まっており、当選通知に気づいて開封したのが回答締切前日というファインプレー(?)。

本当にびっくりすると、人は声が出ない。

「ママ、どうしたの?」
しばらく無口な母に、息子が心配してくる。

渋谷に降り立ったのは、学生以来。
都内の大学に通学していたかれこれ20年前は、よくこの辺りを友人とぶらついていたのだが、すっかり変わった街の風景に複雑な思いが湧き上がってくる。
私はこんなにも年を重ねたのか。
学生時代の自分の青くささを懐かしみ、暑さの中てくてくと会場へ向かう。
まだ実感が湧かなすぎて、普段の自分の性格では信じられないくらい、開始時間ギリギリの到着。

そこで、さらに快進撃は続く。
座席がくじ引きだったのだが、残っていたのが数席であるにもかかわらず、なんと引いた数字は最前列。

本当にびっくりすると、人は声が出ない。
受付で、「すごい近いですね!良かったですね」と声をかけていただいたのに、びっくりしすぎてこれまたちゃんと声が出ない。
どうしちゃったのか、私の運は。

仰天すぎる流れの中で、自分が今なんでここにいるのか?という謎の感じに包まれながら、大変貴重な場に立ち会わせていただける喜びを噛みしめ、堪能した。
以下、イベント全体を通して考えたことを記録として残しておく。

まず、晴さんが素敵すぎた。
失礼かもしれないが、Voicyでほぼ毎日声を拝聴しているのに、本当にこの人実在しているの?という気持ちが消えないでいた。
目の前に現れた晴さんを見て、「おおおぉぉぉ」と熱さが自分の体に満ちていくのを感じるが、これまたびっくりすると声が出ない。
いや、出た。
ボーダーを超えたので、ちょっとむせて咳が出た。

「・・・ホンモノ?」
声が本物だから、本人なのだろう。
なんか訳がわからなくなってきた。
この状況自体が夢の中で、自分の中の晴さん像をかなりうまく具現化しているだけな気さえしてくる。
状況が呑み込めない自分を変に可視化して、可笑しささえ出てくる始末。

私自身、これまで対面イベントやらトークショーなどに参加する機会があまりなかった。
ライブやコンサートは若いうちに相当行きまくったため、自分は慣れていると勘違いしていたのだが、大間違いだった。
「同じ空間にいる」の密度が違うのだ。

「音楽」を介して会場で魅了される雰囲気とは全く別物。
日ごろから聴いている音を、より臨場感溢れる空間で魅せていただくライブやコンサートは、度合いの濃淡に個人差はあれど、ある程度、魅了の予想がつく。

しかし、小人数の対面イベントとなると、それとは違う魅了のされ方になるのだ。
距離感、手作り感、熱量、温かみ。

ライブなどの音楽イベントが「雑」だと言っているのでは決してないが、比較するならば、対面イベントは「繊細さ」が高い。
趣旨やコンテンツの、参加者への伝わり方が細やかなのだ。
こちらは、晴さんのトークはもちろんのこと、進行・技術スタッフさん含め、サポートの手厚さが大きい。

さて、このイベントのポイントとなる「ていねい通販」さんは、私の日常を支えてくれている。
『学びの引き出しはるラジオ』のスポンサーである「ていねい通販」さんは、私のスポンサーでもあるのだ(勝手に)。
主力商品の「すっぽん小町」と「boco to deco」はサブスクリプション。
かれこれ何年になるのか、愛飲中だ。
青汁は、発売当初からのファン。
ということで、このイベントは、私の「好き」が詰まったものだらけ。

「ていねい通販」社員の方2名も登壇し、晴さんとセッションしたものだから、目が釘付け。
何度も言うが、驚くと声が出ない。
それどころか、表情さえかたくなる。
終始、大真面目に聴き入っていたので、能面のようだったかもしれない。

では、晴さんがファシリテートの対談にて、「ていねい通販」のおふたりのお話から印象的だったこと2点。

1.自社製品を好きになることの効能

これは、会社員時代の晴さんが、当時先輩社員との会話の中でも感じたことであるとお話されていた。

自分たちが創り出したモノ・コトを、自信を持って世の中に届ける。
そのためには、前提として、中の人たちがそれを好きであることが大切であるということ。
当たり前のことだけど、日々の生活の中でさまざまなことを理由にし、あれこれ言い訳したり何かのせいにしがち。
うまくいかなかったときの保険を、つい掛けたくなってしまう日常。

これ、言われたときに冷や汗が染み出していくのを感じたのだ。
忘れていた、大切なこと。

実は先日、これに関する兆候があった。
校長との会話にて、退職間際の方々のマインドに関する話題に触れたとき、私自身、あまり良いイメージを抱けなかったこと。
実際、どうせもう何年もないのだし研鑽する意味ないわぁ、なんて言葉を耳にしたことがあったものだから、ひどくネガティブな印象を個人的に抱いていた。
それとこれとは別の話なんだけど、自分が持つバイアスがもとで、それにまつわるさまざまな事象が、良くない方へ引っ張られてしまう傾向にあることを悟った。

つまるところ、私のそんな考えは、だからなんだ、という話。
退職間際の方々への偏見(または事実)があったとて、仮にも同じ志を持つ仲間として教壇に立っている者同士。
今いる学校が好きで、
今一緒に過ごしている生徒たちが好きで、
何よりこの仕事が好きで、
そういう素敵な時間と場所を共有している先生たちっていう「仲間」。
その感覚、すっかり忘れていた。

「ていねい通販」の社員の皆さんは、とにかく愛社精神が良い意味で度を越している。
最近の私は、愛校心を持って仕事ができていただろうか、と自問してみる。
子育て中とかワンオペだからとか家庭と仕事の両立が、とか条件を並べてくよくよ考えたり、他の職員の動きを見てため息をついたりしてなかっただろうか。

社員のおふたりは、私よりも若い。
でも「若い」という最強ワードは、この案件ではカードとして使ってはいけないと思った。
「若いから」で片付けてしまったら、若くない(相対的に見て)私はこれ以上どうすることもできない。

だから、年齢・世代・役職・キャリアとは関係なく、「純度」の視点で考えたい。
どの職種であっても、巡り巡って社会に間接的(あるいは直接的)にインフルエンスを与えている。
事実ベースは置いておき、社会を悪くさせようと思って仕事している人はこの世にいないと仮定すると、自分が関わっているその仕事にどれだけの想いを掛けられるのか、という視点。
関わる人たちの想いが乗ったその仕事が、社会のさまざまな場所で誰かの役に立っている。

人間、20代新卒で鼻息荒く働き始めたときと同じように、キャリアを積んでも肩書きが変わっても、ずっとずっと同じ働き方なんてわけはない。
キャリアが上がれば、それに応じていろいろなことを知ることになり、仕事の種類も取り組み方も、周囲への気配り目配りも変化させなければならない。
ただ、「想いの純度」なら保つことができる。

好きこそものの上手なれ。

思い出させてくれた、大切なマインド。
自分の仕事への向き合い方を見直そうと思う。

2.ライフワークバランス

さすが、人の健康を考える仕事柄、健康オタクという社員さんのお話は実に興味深い。
サプリメント、筋トレ…
日常に組み入れている諸々が、仕事にも自ずとつながっていく。

ワークライフバランスという言葉が出てきて、久しい。
自分の仕事ぶりを振り返ると、ほんとごめんなさいって感じになるくらい、ワークライフバランスが取れていない。
私の性格上、スイッチの切り替えができないのだ。
家庭でも仕事のことは考え、仕事にまつわることをしているときも多い。
趣味や嗜好も、仕事へリンクされている。
教育職だから?というわけではないのだろうが、私はその方がうまく回っている感がある。

だから、ライフワークバランスという言葉が出てきてホッとした。
そうであってもいいよね、と。
似てるけれど、決して同定義ではない。

調和ベースのワークライフと、
生活全体に仕事を包括して考えるライフワーク。

ライフステージが変わり、多様な働き方が受容される世の中になってきて、ステレオタイプじゃない仕事の取り組み方が可能になった。
「教育」という改革が進みにくい職業だからこそ、教育者側がフレキシブルに仕事とプライベートの在り方を捉えられるようになれば、生徒への向き合い方もさらに良い形になるのではないか。
そんな可能性を感じさせてくれる気づきに感謝したい。
まずは、「自分」から。

もうひとつ、事前に取りまとめられた健康に関する質問に晴さんが回答していくコーナーのときの話。
そこで出てきた発言に、胸を打たれる。

3.失っていくものに目を向けない

年齢を重ねていくと、できないこと、やりたいのに難しいことが増えていく。
物理的にも、体力気力的にも。

そのくせ、増えていくこともある。
例えば、白髪。しわ。
老いの象徴であるこれらの増加には憂うが、アラフォーを迎え、年齢に抗うことは私もあまりしないというスタンスを決めたところ。

話を戻すが、失うことに焦点を当てて生活すると、喪失感が先行して、喜びや愉しみに目が向けにくくなる。
私は最近、「無いものの中にある唯一もの」とか「整理された空間に佇む選び抜かれたもの」などに美しさを覚えるようになった。
ものが溢れ、生活が豊かになったからこそ、逆説的にミニマリズムという概念に対して人々が関心を抱くようになった社会の流れに似ている。

この考えを、自分のライフプランニングにも当てはめてみたい。
忙しさの中に起こる子どもとのささやかなやり取りとか、難解な問いを理解したときの生徒の表情とか、ランニングし終わったときの達成感とか、そういう日常に転がっている幸せの欠片を見逃さないようにしたい。

時間は、味方。
自分の、見方。




最後に、私は大好きなboco to decoの青汁について。
毎日楽しんでいる青汁なのだが、私のオススメは、以下2つ。
・青汁豆乳ラテ
・はちみつ青汁アイス

混ぜて飲むだけ、食べるだけなのだけど、とても美味しい。

でもこのイベントで、水に青汁を入れてシャカシャカして飲む、という超基本の飲み方をおさらいしたら、結果、「青汁は水に溶かす」の元来スタイル最強説に私の考えも落ち着いてしまった。

それ以来、毎日、普通に青汁。
氷を浮かべて、がぶ飲み。美味しい。

シンクロニシティが起きてびっくりしたのだけど、イベントの1週間前、お土産でいただいたのが、なんと明日葉(あしたば)のクッキー。

「あしたば」クッキーを、boco to deco青汁のお供に。

boco to deco は原材料が2つだけ。
主材料が、明日葉。
たぶんこの青汁に出逢っていなかったら、知らなかったかもしれない野菜。
クセのない程よい苦味が、長く続けられる理由です。

対面イベントだと、外向的な人ばかりなイメージで内向な私がいたら気が引けるかも?と思ったりもしたのだけど、あの空間にいたら、あれこれ考えながら愉しく過ごし、あっという間に終わってしまった。
今、現実に引き戻され、イベントでいただいた気づきのひとつひとつを、自分の生活に汎用させているところ。

尾石晴さんは私の中で、ある種「架空の」素敵なお姉さんという立ち位置。
これからもご活躍を応援しています。

この人は何者!?という感じが、きっと心地良いのだと思う。今イベントでお顔を拝見したけれど、なんかいまだに幻のような感じがしてならない。
(イベントビギナーの私は、ご著書へサインをしていただけるなんていう考えすら無く、持参しなかったことが悔やまれる)

「ていねい通販」さんの理念に深く共感しています。自分の仕事においても、大いに影響を与えてくださったことに大変感謝。
今後もどうぞよろしくお願いします。

Voicy社の皆さんも、温かいお出迎えや、進行などありがとうございました。
今後も、耳から応援しております。

ということで、私の夏は、
この対面イベントからスタート。
個人的には、パリ五輪よりも熱いひとときだった。

では、また!

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