『九龍ジェネリックロマンス』94話感想
■工藤とG九龍の関係がいま明かされる？
あらすじ
工藤はG九龍に来た時を回想する。
令子の死後
第二九龍を出た工藤は
メビウスについて調べ回っていた。
そんな中テレビで
第二九龍の取り壊しが完了したことを知る。
更地になった第二九龍に戻ってきた工藤は
｢九龍に戻ってきたよ」と令子の遺灰を撒く。
その瞬間、彼は失われたはずの
第二九龍の空間内にいた…
感想
①鯨井Aの苦悩
ユウロンさんとの会話から
鯨井Aは自分の存在理由の残酷さに
打ちひしがれます…
ただ、ユウロンさんは元々
G九龍の消滅を目論んでいるので
鯨井Aを追い詰めるために
ああいう話をしたのだろうと思います。
鯨井Aは案の定
かなりダメージを受けていましたね…
しかし、G九龍の世界でも
歴史の抑止力が働いているのなら
結局鯨井Aも
メビウスを飲むことは避けられない運命
ということなのでしょうか？
工藤のもとを飛び出した鯨井Aは
今後彼とどんな態度で向き合うのか…
②工藤の部屋
一方の工藤は
鯨井Aを無視していたのかと思っていたら
単純にぐっすり寝ていただけで
彼女が来ていたことに
気づいていなかったんですね。
③第二九龍に戻った工藤
工藤はG九龍に来た
3年前を思い出します。
第二九龍の解体が完了したのは
3年前の12月でした。
解体が完了したことを知った工藤は
更地になった第二九龍跡地を訪れます。
そして、第二九龍を出たあとの工藤は
令子さんの死因になったメビウスについて
調査していたことが明らかになりました。
④工藤の前に現れたのは…
工藤は第二九龍跡地に
令子さんの遺灰を撒くと
意味深にジェネリック地球を見上げます。
ジェネリック地球が一瞬光ると同時に
工藤の前にG九龍が現れました。
遂に現在のG九龍に
工藤が関わっていることが
明らかになりましたね。
今回怖かったシーンは
令子さんの遺灰を撒く時の工藤の表情。
工藤の時間が
3年前で止まってしまっていることが
よく現れたシーンだなと思います。
余談:工藤について判明したこと
いよいよ今回のエピソードから
謎に包まれていた
工藤の過去話が始まりました！
工藤について判明した事実を
改めてまとめていきます。
第二九龍を出たあと、令子さんの死因となったメビウスについて独自で調べていた
工藤がG九龍に来たのは、3年前の12月頃
現在のG九龍は、工藤が作り出した
現実世界の工藤は失踪扱いになっている
工藤はオリジナルである
G九龍の世界ですが
何となく工藤の精神世界というより…
工藤の記憶と令子さんの記憶が
混じりあった世界ではないかと思います。
おそらくここから
工藤とG九龍の関係性
工藤の鯨井Aに対する心情
工藤がG九龍から出られない理由
などが描かれていくでしょうが
肝心の｢目的」については
描かれないんじゃないかなと予想します。
工藤の｢目的」も
本作の秘密に深く関わっているので
おそらく終盤あたりに明かされそうです。
工藤は
｢俺はあと何回、この夏をくり返すんだろう」
と呟いてましたが…
｢G九龍から出たい」のは
本心なのだろうなと思います。
3年もG九龍で
同じ夏の季節をループする工藤。
ただ、今回のエピソードについて
工藤で思ったことですが
G九龍を作り出した時
メビウスを口にしたのではないか
と予想します。
工藤は第二九龍を出たあと
彼なりにメビウスについて調べていました。
汪先生が話さなかったメビウスの効果などを
彼なりに掴んでいる可能性があります。
本当は工藤も令子さんの後を追って
｢メビウス」を飲んで命を断ち
その代償として
G九龍が誕生したのかもしれません。
だとするならかなりエグいですが…