『九龍ジェネリックロマンス』91話感想
蛇沼家お家騒動勃発?
【あらすじ】
再びG九龍を訪れる蛇沼。
彼は第二の汪先生がいる診療所を訪れるが
第二の汪先生と会うことを躊躇う。
そこへ以前
飴の包み方を教えた少年と再会するが
蛇沼は彼の友人の持っていた小型テレビで
「蛇沼グループがジェネテラ計画から撤退する」
という衝撃のニュースを知る。
何も聞いていないことを驚く蛇沼は
慌てて本家に向かったが
彼を待っていたのは
認知症の影響で
蛇沼と亡き息子の区別が付かなくなっていた
大旦那の姿だった。
大旦那にとって自分は結局
道具以下の存在でしか無かったことを
思い知らされた蛇沼は大旦那と決別する。
そして
友人のユウロンと汪先生の元に向かうが
二人の姿は無く
診療所も完全にもぬけの殻と化した後だった…
【感想】
①再びG九龍に来た蛇沼
蛇沼は
第二の汪先生がいる診療所を訪れますが
しかし実際に会おうとすると
躊躇いが出るのか
結局会うのを諦めます。
第二の汪先生引っ張りすぎで
やきもきさせられますね。
ここで蛇沼は
飴の包み方を教えた男の子と再会します。
蛇沼と男の子の交流は見ていて
とてもほほえましい。
男の子に対して
優しい表情を見せるところから
悪人ぶっているだけで
蛇沼は結構子供好きなんだろうな
と思いました。
②ジェネテラ計画から撤退⁉
男の子とやり取りする蛇沼は
男の子の友人達と出会い
そこで衝撃のニュースを知ります。
なんと蛇沼グループが
ジェネテラ計画から撤退するというもの。
何も知らされていない蛇沼は驚いて
慌てて部下に連絡しますが
部下達も何も聞いていないため
同じく戸惑っていました。
まさかのジェネテラ計画からの撤退。
なぜそのようなことになったのか…
③明かされた大旦那の事情
蛇沼は本家に戻り
大旦那と対峙します。
現社長である自分に何故相談も無く
ジェネテラ計画から撤退宣言したのか
問い詰めますが
大旦那はここで蛇沼を
亡き息子の名前で呼びます。
「自分はみゆきだ」
と蛇沼は訴えますが
大旦那は冷たく
「自分にみゆきなんて息子はいない」と
言い放ちます。
なんとなく予想していましたが
大旦那、認知症を患っていることが
今回ついに判明しました。
そしてやっぱり
蛇沼は大旦那の認知症の件を
今まで知らなかったんですね…
④自分は一体何なんだ?
最後まで父親に
息子として存在を認めてもらえなかった
蛇沼があまりにも悲惨…
大旦那の
蛇沼に対するクズ親っぷりに
ここまで読んで
不快さと憤りしかありません。
大旦那にとって
蛇沼は血を分けた息子ではなく
道具でしかなかったということが
蛇沼に深く突き刺さります…
一方で
亡き息子の名前を繰り返し呼ぶ大旦那。
大旦那の亡き息子に対する執着ぶりに
どことなく工藤を思わせます。
大旦那は何故
亡き息子にここまで執着するのでしょう?
蛇沼も彼なりに
大旦那に愛されたかったと思います。
だから今まで
大旦那の言うことにも
我慢して従っていたのでしょう。
しかし大旦那にとって
自分が道具以下の存在でしかないことを
改めて突きつけられた蛇沼は
大旦那と訣別します。
この時の蛇沼の表情が怖い…
⑤姿を消したユウロン&汪先生
蛇沼はユウロンさんに
連絡を取ろうとしますが
音信不通で連絡が取れません。
嫌な予感がする蛇沼は
汪診療所を訪れますが
診療所は
もぬけの殻となっていました。
遂に蛇沼が恐れていた事態が起こりました。
ユウロンさんと汪先生の元にも
大旦那の介入が入ったのか?
二人の身に
一体何があったのでしょう。
ユウロンさんと汪先生
無事だと良いのですが…
蛇沼は一体どうなる?
【余談】映像化決定‼
今回の扉絵イラストの
鯨井&令子さんがスゴくステキでした。
そして今回
アニメ化と映画化が発表されました🎉
映像化と聞いて懸念があがるのは
どこまで伏線を取捨選択できるのか?
という点ですね。
本作は情報量の多い作品。
アニメの場合
原作をなぞった展開になるでしょうが
映画は大体2時間くらいなので
かなり取捨選択しないといけないし
本作は終わりに近づいているとはいえ
未完なので
映画版は
オリジナルの結末になる可能性が高いです。
映像化は嬉しいですが
満足のいく出来になるかが懸念ですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?