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タガログ語翻訳・通訳者 林田マリトニさん インタビュー

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2022年7月の記事一覧

フルタイムの教師として(タガログ語翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その3)

フルタイムの教師として(タガログ語翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その3)

外国ルーツの子どもたちと翻訳・通訳の仕事をはじめましたが、フルタイムではありませんでした。
そんななか、夫がクモ膜下出血で倒れ、仕事ができなくなりました。
14年前のことです。

だから私がフルタイムの仕事を探すことになりました。
そして、国際中等教育学校での仕事をFACILの吉富さん(FACIL理事長)に紹介してもらい、無事採用されて今に至っています。

週末が空いていることが多いです。
平日の

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困ったとき助け合うフィリピン人(タガログ語翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その4)

困ったとき助け合うフィリピン人(タガログ語翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その4)

フィリピン人同士なら「助けて!」を言いやすいフィリピン人はお互いに協力し合うことが多いです。フィリピン人だけではなく、他の外国人もそうかもしれません。

例えばベトナム人もそうですが、同じ国の出身者が固まって、仲間を助けながら一緒に行動しますよね。

フィリピン人も同じです。
助け合って生活しています。

仕事をしに来ている人が多いので、プライドが邪魔をすることもなく、まわりに助けを求めることがで

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「言葉」で世界を切り拓く(タガログ語 翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その5)

「言葉」で世界を切り拓く(タガログ語 翻訳・通訳者 林田マリトニさん:その5)

子育て、不動産手続き、夫の障害認定の申請を
すべて自分で日本語習得の話に戻りますが、裁判の仕事以外で日本語が上達したきっかけがもうひとつありました。

夫が忙しく、私が日本語がわからないのに家のことを全部やらなければいけなかったことです。

最初の1回目以外はビザの更新も全部ひとりでやったんです。
子どもの学校のことも、幼稚園などの手続きもすべて自分でしました。

夫は時間がなく、いつも不在だった

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