「箱根駅伝ランナーの走り方」
今年の箱根駅伝は、青学の完全優勝で幕を閉じたわけですが、TVで観戦していて一番感じたことは、青学のランナー全員が例外なく、
足と膝が並行に前後し、
上体の捻れが少なく頭が左右に揺れず、
顔を常に正面を向けて
走っていることでした。
そして、外形的には、上半身については肩や腕に余計な筋肉がついておらず、下半身については、特に太腿が外側左右に張り出しておらず、ひざ下もスラっとしていることです。つまり長距離を走るために必要十分な身体になっているという事です。
また、注意深くみると、内転筋を効かせて足を運んでいるようで、やはり、内転筋と大臀筋と腹筋の連動動作によって走っていると見受けられます。
一方、他校に目を向けると新興のチームは青学と同様の走りをしているランナーが多いですが、伝統校はランナーによってまちまちで、体づくりや技能指導についても科学的な視点が欠けており、体づくりや走りの方も個人任せになっている事が想起されます。
原監督はスカウトにとても力を入れていると言う事なので、前出の走りをしている高校生を選ぶようにしているのか?ある程度許容範囲内で選び、大学での技能指導とトレーニングによって身に付けていくのかはわかりませんが、おそらく後者でしょう。
ひとことで言うと青学のランナーの走りには無駄がなく美しいのです。自分の考えが勝利によって証明されたようで、ちょっと嬉しい気持ちになってしまいました。