涙なくては語れない!雪舟の物語に想いを馳せる足袋風ソックス #雪舟の世界②
足もとのねずみにまつわる雪舟伝説。
こんにちは、ミュージアム部の内村です。今回ご紹介するのは水墨画の世界感をデザインに落とし込んだ靴下、「雪舟の物語に想いを馳せる水墨イメージソックス」です。
商品のご紹介とともに、雪舟をより魅力的に感じることができるエピソードのひとつ「涙のねずみ」のお話をご紹介します。
雪舟、涙のねずみ伝説
雪舟は室町時代に活躍した水墨画家・禅僧です。応永27年(1420)に備中国赤浜(現在でいう岡山県総社市)に生まれました。雪舟は幼いころから絵を描くことが大好きな少年だったそうです。
当時、文芸で身を立てるためにはお寺に入ることが一番とされていたこともあり、生家の近くにあったという「宝福寺」というお寺に預けられました。
お寺に入っても修業そっちのけで絵ばかり描いていた雪舟少年。もともと絵が描きたいという理由でお寺に入ったのですから、熱心に仏道修行をする気持ちになれなかったのかもしれません。
ある日雪舟は、修行をしないことでお寺の住職にひどく怒られ、反省を促すため本堂の柱に縛りつけられてしまいます。
しばらくして雪舟の様子を見に住職が本堂へ行くと、雪舟の足もとに一匹の大きなねずみを見つけました。
雪舟がかまれてしまっては大変だと思った住職は、ねずみを追い払おうと近づいてみましたが、ねずみはまったく逃げようとしません。それもそのはず、住職がねずみだと思ったものは、雪舟がこぼした自分の涙と足の親指を使って描いた“絵”だったのです。
その後住職は、雪舟の才能を認めて絵を描くことをとがめなくなったのだそうです。
このエピソードが本当の話かどうかは分かりません。しかし、江戸時代に狩野永納という画家が著わした『本朝画史』という本の中で雪舟を紹介するページに書かれていることから、室町時代に活躍した水墨画家・雪舟の偉大さを伝えるためのエピソードとして伝わっていたことは確かなようです。
水墨画のモノクロームな世界を
足もとで楽しむソックスが誕生
そんな雪舟を代表するエピソード「涙のねずみ」をモチーフに、水墨画ならではのモノクロームな世界観を楽しめるソックスを作りました。
ポイント①複雑に現れるモノクロームの柄
ソックスには複雑なグラデーションが現れています。これは「タイダイ染め」によるものです。
タイダイ染め(タイ⦅Tie=縛る⦆、ダイ⦅Dye=染める⦆)は、生地をひもや輪ゴムで縛り、染料を塗って染色していく技法です。縛り方や染料の塗り方次第で複雑で味わい深い柄を作ることができます。
ソックスには一足ずつ多様な柄が現れているので、同じ柄はひとつとない一点ものともいえるでしょう。
ご用意したデザインは〈伏せねずみ〉〈立ちねずみ〉〈座りねずみ〉の3種類。染め色もそれぞれ変えています。
ポイント②ワンポイント刺繍のねずみ
ソックスには、雪舟が涙で描いたねずみのシルエットが……
はくとちょうど足首の後ろ側にこっそりと現れてくれます。ズボンのすそから、ちらっと見えるのがポイントです。
ポイント③親指が分かれている足袋風ソックス
つま先は、雪舟が足の親指でねずみを描いたことにちなんで、親指が独立した「足袋風」にしました。
サイズは【1サイズ:23~25cm対応】【2サイズ:25~27cm対応】をご用意。幅広い方にお楽しみいただけます。プレゼントにもおすすめ!
「雪舟伝説 ―「画聖」の誕生―」コラボ!
特設ショップでも4月13日(土)から発売!
今回の「雪舟の物語に想いを馳せる水墨イメージソックス」も「雪舟伝説 ―「画聖」の誕生―」とのコラボレーショングッズとして製作しました。
特別展では雪舟の国宝認定されている6作品だけでなく、雪舟を師と仰ぐ画家たちの、多様な作品作品も楽しむことができます。
お出かけにぴったりな季節に、幽玄の世界に浸る企画展へもぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
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