鳥のような高い目線! 歌川広重の名作「大はしあたけの夕立」の構図を楽しもう
ゴッホも模写したと言われる、江戸の絵師・歌川広重の名作を暮らしの中で活躍するポーチにしました。
みなさまこんにちは。ミュージアム部mitu.です。今日は、浮世絵を「構図」の角度から楽しむグッズについてご紹介したいと思います。
浮世絵風景画の名手 歌川広重
日本が世界に誇るアート「浮世絵」。素晴らしい絵師は数多くいますが、その中でも一、二を争い有名なのが、歌川広重ではないでしょうか?
数々の有名な作品を残した広重ですが、今回グッズ化した作品がこちら!
代表作「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
広重晩年の作品であるこちら。鳥のような高い視点と、橋と対岸の遠近感で構成された、広重の代表作。
夕立に見舞われた人々が、隅田川にかけられた大はし(両国橋の下流にかけられた「新大橋」)を急ぎ、川面には一艘の筏。対岸の安宅は強い雨で烟っています。「名所江戸百景」の中でも、当時から人気を博したこの作品は、後年、オランダのポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホも模写しました。
この作品を暮らしの中で愛でつつ、より構図を楽しんでもらえる工夫を凝らし「A4ファイルポーチ」に仕上げました!
浮世絵の構図を楽しむ A4ファイルポーチ
POINT1:フロントポケットのプリント手法
一見、作品をすべてプリントしているように見えるポーチ正面についたポケット。実は、作品の中の絵柄を、ポケット側と本体側に分けて、プリントしています。
透明素材のポケットには、作品の構図手前の要素、雨雲・雨・橋をプリント。構図奥の要素、対岸・筏・川面はポーチ本体にプリント。
構図を分けることで、黒い雲から強い雨が橋の人々に降り注ぐ様子を鳥のような目線で見下ろし、さらに、その向こうに広がる対岸の景色の奥行きを感じる……。そんな、広重作品の面白さを体感していただけたらと思います。
POINT2:紙のような風合いの素材
さらに、浮世絵の雰囲気を楽しめるよう、ポーチの素材は紙のような風合いのポリエステル素材を使用しています。
あえて色ムラやしわのある素材で、使うほどにしわが加わって味わい深く変化します。
POINT3:A4クリアファイルもすっぽり入る収納力
ポーチ内側には、仕切用のポケットとペンホルダーを付けました。
ポーチ全体を、A4サイズよりもさらに大きく作っているので、書類やチラシも“A4クリアファイルに入れたまま(←重要!)”の状態ですっぽり入ります。
おまけ:プリントには作品の改印・版元印も
今回ポーチへのプリントには、作品の絵の外にある「改印」・「版元印」も再現しました。
浮世絵を刊行する際、事前にその内容を検閲してもらう必要があり、「改印」は、出版して問題がないと判断された際に捺されます。この作品の右肩には「巳九」・「改」。 安政4年(1857)9月に捺されたことを示しています。
そして、作品左わきの「下谷 魚栄」は、浮世絵を出版した版元の印章「版元印」。江戸時代末期の下谷新黒門町上野広小路で営業していた浮世絵の版元、魚屋栄吉を示しています。
広重の名作をたっぷり楽しめるこのポーチを、暮らしの中でお楽しみください!
中山道広重美術館ミュージアムショップでも
8月4日(金)~発売開始!
「浮世絵の構図を楽しむ A4ファイルポーチ〈大はしあたけの夕立〉」は、中山道広重美術館×ミュージアム部のコラボグッズ(広重おじさんソックス・広重おじさんトランプ)と一緒に、中山道広重美術館のミュージアムショップで販売します! お出かけの際には、ぜひご覧ください。
中山道広重美術館×ミュージアム部
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