ゴッホが築いた友情はどんな味?芸術家たちの関係性をイメージした特製ブレンドコーヒー
ゴーギャン、トゥールーズ゠ロートレック、ベルナール。ゴッホと友人たちとの交友エピソードを味わうための、オリジナルブレンドコーヒーが完成しました。
みなさま、こんにちは!歴史と読書が好きな、フェリシモ「ミュージアム部」プランナーのささのはです。
みなさまは、ゴッホという画家をご存じでしょうか?
フィンセント・ファン・ゴッホは、印象派の画法を受け継ぎつつも、更に飛躍させようと試みた「ポスト印象派(ポスト印象主義)」に分類される画家です。(詳しくはこちらのnoteでご紹介しております)
大胆かつ鮮烈な色彩とタッチで、世界中の人々を魅了するゴッホの作品。
一体、何がこんなに人々の心をつかんで離さないものにさせているのか?
ゴッホについて学びを深めるプランナーが行きついたのは、彼の作品にも大きな影響を与えた、個性豊かな芸術家たちとの交友エピソードの数々でした。
例えばゴッホは浮世絵に出会って以来、日本に憧れを抱いていたのですが、彼はなぜか「日本の芸術家たちは作品を交換しあう文化がある!」と勘違い。そんな流れでゴッホは自らが日本の僧侶になったイメージで“坊主頭の自画像”を描き、画家たちが集う街として有名なポン゠タヴァンで暮らしていたポール・ゴーギャンとエミール・ベルナールに送って「僕も君たちの自画像が欲しい!!」と一生懸命頼み込んで描いてもらったり……。
ベルギーの首都ブリュッセルで開催された展覧会に作品を出品したゴッホ。しかし、彼の作風を認めない作家に作品を酷評されてしまいます。その際、ゴッホの絵描きとしての能力を評価していた、アンリ・ド・トゥールーズ = ロートレックが大激怒! なんとその人物に決闘を申し込みかけた……という風にも伝わっているのだとか。
こんなにも興味深いエピソードをたくさん持っているゴッホ(と愉快な友人たち)ですが、画家という特性上、芸術家本人の逸話よりも作品のビジュアルの方がより広く知られやすいのは当然のこと。
でも、作品が素晴らしいからこそ、それらを生み出した芸術家たち本人にまつわる逸話をもっとカジュアルに知る機会があったらな。
ゴッホの絵を見た人が「この絵が生まれた背景にはそんなことがあったんだ!」とより深く作品を理解するきっかけになれる、そんな“ゴッホの世界への入り口”になれるものがあればいいのに……。
そんな事を考えていたプランナー。ゴッホが日常的にコーヒーを飲んでいたという事実に行きつき、そしてひらめきました!!
芸術家同士の交友関係をイメージした味のコーヒーがあれば、ゴッホたちにまつわる逸話(概念)を味わえるってことじゃない……!?
という訳で今回は、ゴッホと深く関係があった友人たちとの逸話を味や香りに落とし込んだコーヒーを、炭火焙煎にこだわるコーヒー専門店・南蛮屋のブレンダーさんにお願いして作っていただきました◎
熟練の焙煎職人の手によって完成した個性豊かなコーヒーは、芸術家たちの逸話を落とし込んだデザインの特製缶に入れてお届けします!
〈ゴッホとゴーギャン ブレンド〉
ゴッホが夢見た芸術家の共同生活体・黄色い家の同居人同士の、強いこだわりや意思の強さに着想した、口に含んだ瞬間に印象的なコクと苦みを感じさせる力強いブレンドに。ポール・ゴーギャンが晩年、ゴッホとの思い出を題材に作品を描いたと伝わっていることから、ほのかに甘い余韻も感じさせる、深みある表現に落とし込みました。
缶のデザインはゴッホが意欲的に取り入れた、青や黄色をはじめとする色彩の対比を意識した構成に。
また、ゴッホとゴーギャンの逸話に着想を得たモチーフとして「ゴッホが夢見た芸術家たちの生活共同体・黄色い家と、彼が用意した二脚の椅子」「ゴッホが黄色い家の門に飾りたがっていた、樽に植えた夾竹桃」「議論が白熱し、激昂したゴッホがゴーギャンにぶちまけたアブサン」などを散りばめました。
〈ゴッホとトゥールーズ゠ロートレック ブレンド〉
華やかなパリで意気投合した浮世絵愛好家たちをイメージした、果実感と花畑を思わせる、可憐さと明るい酸の印象があるブレンドに。アンリ・ド・トゥールーズ = ロートレックはゴッホの事を絵描き仲間として認めており、彼の絵が理不尽なまでに侮辱された際には激怒し、悪口を言った人物に決闘を申し込みかけたという逸話から、透明感の中にやさしさと豊かさを表現しました。
缶のデザインは、ふたりが興味を持ち制作の参考にもした浮世絵の特徴を踏襲し、アシンメトリーな構成に。
また、ゴッホと トゥールーズ = ロートレックの逸話に着想を得たモチーフとして「ふたりが多大なる影響を受けた浮世絵や、日本にまつわるもの」「かたや豪華、かたや質素な対照的な印象の食卓」「決闘に用いられるピストルと、申し込む際に投げつける左の手袋」などを散りばめました。
〈ゴッホとベルナール ブレンド〉
ゴッホとエミール・ベルナールはパリで出会い、ゴッホがアルルに移住した後も文通でスケッチを見せあうなど、良き先輩・後輩としての関係を築きました。そんなゴッホとしては意外に思える「先輩」の側面をイメージして、チョコレートを思わせる甘みとコクを感じさせる、そしてやさしい苦みがあるバランスのよいコーヒーに仕上げています。
缶のデザインは、ベルナールやゴーギャンが確立したとされるクロワゾニスムの特徴を踏襲し、モチーフの輪郭線や奥行きの少なさを意識した構成に。
また、ゴッホとベルナールの逸話に着想を得たモチーフとして「ゴッホの死後にベルナールが編纂することになる無数の手紙と、ゴッホが好んで使った結びの挨拶である『固い握手』」「ベルナールがゴッホの弟・テオに乞われ計画した、ゴッホの個展の光景」「ゴッホがベルナールに制作モチーフとして勧めたオリーブの樹」「ゴッホがかつて修道士を志しベルナールが作品のテーマにもした、キリスト教を象徴する植物・小麦」などを散りばめました。
おすそ分けにも便利な個装袋コーヒーは、ひと缶に4袋入り。歴史やアートに興味がある方へのプレゼントにも♪
ドリップバッグタイプでお届けするので、ぱっと手軽にコーヒータイムをお楽しみいただけます。
コーヒーを飲み終えたら、缶は小物入れとして大活躍!
青や黄色など、補色関係を意識したアクセサリーを入れたくなります^^
各コーヒー缶に付属するカードタイプの情報カードのオモテ面には、缶と同じデザインをそれぞれ綺麗にあしらっています。
コーヒー屋さんと力を合わせて作り上げた、画家たちの絆を感じさせる唯一無二のオリジナルブレンド。
芸術家たちが育んだ100年以上の時を経ても色あせない友情を、コーヒーを通して体感してみませんか。
\ミュージアム部 ゴッホシリーズ/
ミュージアム部のグッズはこちらでご覧いただけます!
ミュージアム部Twitterでは
グッズ情報や部員注目のアート情報を発信中!
Instagramはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?