本と別れ
本を読むのがすき
わたしと、本の中の誰かだけの、特別なせかい、という感覚がたまらなく好き
好きな本に出逢うと、というか、大切にしたい本に出逢うと、その本を読み進めるのが少し怖くなってしまう
だって、本を読み終えてしまったら、この楽しみが永遠ではなくなってしまうから
読み終えなかったら、この本とのお別れは訪れないから
屁理屈みたいなことを未だに考えながら、大切にしてるのかしてないのか、甘えた態度をとりながら、
だからわたしは人との別れが苦手なのだと知覚する
さよならだけが人生だ、
その意味がわかってきても尚、わたしは別れが好きになれない
そして今夜も、読みかけの本を棚に戻すのです