見出し画像

ひと晩経っても欲しいもの

note始めたての頃にも問合せ機能というやつでメッセージをもらった。
メッセージはnoteに登録しているメールアドレスに直接届き、そこから先はnoteを介さないメール同士のやりとりになる。
このアカウントはスマホのメアドで登録していることもあって、大変申し訳ないのだが、問合せメッセージに直接返信はしないことにしている。
*のちに登録アドレスを変更した(2023年9月)

今朝、久しぶりに問合せメッセージが来た。
無視するのも申し訳ないので、問合せしてきたひとのプライバシーに関わりそうなことは伏せて、ここで返事を書いていこうと思う。

Q. どうやって物欲をおさえていますか?

わたしの場合「欲しい!」と、思った瞬間に買わないというのが一番効果があるかもしれない。
魅力的なものを発見して瞬間的に物欲ボルテージが上がっても、とりあえず少なくともひと晩は寝かせる。
そうすると次の日にはそもそも欲しかったことなど忘れていたりする。
瞬間沸騰なので冷めるのも早いのだ。
それくらいのミーハーな気持ちで欲しいとなったものは、あとあと思い返してみると、まあなくても全然かまわないかな…となる。

普段の対策というか、生活の中で気をつけているのは、あまり魅力的なものがある場所を出歩かないこと。物欲を刺激されると対抗しきれなくなってしまうから。
量販店や駅ビルに行くと欲しいものだらけで目移りするし、つい財布のひもがゆるみそうになる。個人的に書店とドラッグストアは超危険だ。
なので、そういった場所にあまり近寄らないようにしている。
書店やドラッグストアに行く際は買うものを定めて、予約できるものはして、それ以外は手に取らないでレジに直行する。
たまにどうしても書店をブラブラしたい時があって(書店好きなら分かってくれると思う。店内をブラブラしたいあの欲望)、そういう時はもう気合だのみだ。
手ぶらで書店から生還するとホッとするが、ちょっと寂しくもなる。

ちなみにわたしは月々支給される保護費から貯金する分を先取りしており、デビットカードやWAONカードなど普段使いのカードには食料や日用品を買い出しするためのお金しか入れていない。
そしてたいていは月のはじめに買い出しをするので、生活費用のカードには無駄遣いできるほど現金が入っていないのだ。

必要以上のお金を持ち歩かないというのが、物欲に負けない一番のポイントかもしれない。

最初に書いた「欲しくてもとりあえずひと晩寝かしてみる」というのを乗り越えて、3日経っても1週間経っても欲しいとなったら、ちまちまお金を貯めて買うのもありかもしれない。
絶対に物欲を抑えきって生きるのは無理だし、それを手に入れることで幸福な気持ちになるなら、それは必要なものだと思う。

わたしはかなり徹底して自炊をする生保受給者なので、先取り貯金もギリギリできているけど、たまにどうしてもどうしても欲しいものはあって、そういう時は自分の身の丈を超えた価格でない限り買ってしまう。
スタンドライトとか、ソファーとか、夏用のブラウスとかがそうだ。
買ったからにはもちろん大切にする。

金銭感覚が狂っていた頃は、ひとつ買うと勢いがついてあれもこれもついでに買ってしまえという暴挙に出ることもあったので、ずいぶん理性的になれたなと思う。
あれもこれも買わなくても満足できるし、生活保護を卒業してまた働けるようになったら、その時に買おうと夢見ているものもある。

物欲は瞬間湯沸かし器みたいな欲望だが、長期視点で考えると少しラクになるかもしれない。
今買わないとダメ、今買えないとイヤだ、というのはたいてい幻想だから、そういうのをひと晩寝かせて冷静になると「そうでもないな」に気づくことができたりする。


メッセージをくださったFさん、こんな感じです。
記事でのお返事になりましたが、参考になれば幸いです。


では、また。

いいなと思ったら応援しよう!