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ミカンと本とライブハウスの年末

年の瀬、八百屋に行ったら「超~甘い」という売り文句で小玉ミカンが売っていた。
フルーツは贅沢品だけど、冬のミカンくらい気にせず食べたいので、2袋まとめて買った。
売り文句に違わず、甘くてジューシー。15個くらいあるけど、あっという間に食べきってしまいそう。

ついでに書店に寄って、2023年の話題書コーナーにあった「鵺の碑」と「射精責任」も買った。どっちもずっと欲しかった本だ。
「鵺の碑」この鈍器みたいな厚さの百鬼夜行シリーズ新刊を、また買える日が来るなんて、しみじみと嬉しい。
「射精責任」の感想は、今さらという感じではあるけど、読み終わったら書こうと思う。

書店はびっくりするくらい混んでいて、レジ待ちに15分くらい並んだ。都心の大きな店舗であることを鑑みても、現代人の読書離れなんて都市伝説なのでは?と、訝しむくらいの賑わいだった。
師走だなあ。

記事のヘッダー画像は、12月27日に池袋手刀(チョップ)というライブハウスに行った時のもの。
「FEMIKING BLACK METAL」 Tremendous Circus
わきまえない女達が、女の女による女のための「反性売買」を謳い上げる、誠実で面白い、迫力あるステージだった。
性の解放なんていう、おっさんが大喜びで称揚している古臭いフェミニズムをバキバキに批判してくれていて、非常に小気味よかった。
あと、個人的にツーバスがボコボコ鳴ってるやかましい音楽が大好きなので、それはそれは楽しんでしまった。柵があったらヘドバンしていたかもしれない。

今年は12月からアルバイトも始まったのでどうなるかと心配したけど、なんだかんだ芝居に誘ってもらったり、ひととお酒を飲んだり、本を買ったり、ミカンを食べたり、いい年末を過ごせている。
アルバイトも結構うまくいっている。ありがたいことだ。
わたしは自分が想像していた以上に、朝起きて仕事に行くことができるし、弁当を作って持参することもできるし、8時間ほどほどに力を抜いたりしながら働くことができるらしかった。
まだ2週間ほどしか働いてないけど、自分を削らなくてもできることがあると実感するのは、なんて幸福なんだろうと思う。

バイトのことは、また別で記事にできるといいな。
(そんなことを言いつつ、最近まったく書けていないわけだが…)


今夜はこのあと、温かいおそばを食べて、梅酒ソーダを飲んで(そうそう、梅酒はあれからまたいい感じに熟成されてきている)、本を読んでのんびり過ごそうと思う。
残り12個のミカン(これを書きながらすでに3個食べた)が、無事に年を越せることを祈っていてほしい。

2022年12月31日に始めたこのnoteが、1年経った2023年12月31日にもこうして続けられているのも嬉しい。
来年もこうして文章を書き続けられるといいな。

それでは、皆様、寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください。
良いお年を。


柊佐和 2023.12.31

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