「京の伝統野菜」と「京のブランド産品」について
京都は千有余年の間、都として栄え、全国から選りすぐりの品々や人、情報が集まりました。
野菜も全国から宮廷や社寺に優れた献上品として集まり、京都の肥沃な土壌と豊かな水源、農家の高い栽培技術により改良されてきました。
〈目次〉
1.京の伝統野菜とは
2.京のブランド産品とは
3.「京のブランド産品」マーク(京マーク)
4.京のブランド産品の紹介
5.京野菜の機能性
1.京の伝統野菜とは
【京の伝統野菜の定義】
(1)明治以前の導入栽培の歴史を有する。
(2)京都市域のみならず府内全域を対象とする。
(3)たけのこを含む。
(4)キノコ類、シダ類(ぜんまい、わらび他)を除く。
(5)栽培又は保存されているもの及び絶滅した品目を含む。
(昭和63年3月 京都府農林水産部発行、平成14年3月改訂 京のふるさと産品価格流通安定協会発行「京の伝統野菜」から引用)
2.京のブランド産品とは
【京のブランド産品】
安心・安全と環境に配慮した「京都こだわり生産認証システム」※により生産された京都産農林水産物の中から品質・規格・生産地を厳選したもので、(公社)京のふるさと産品協会が認証しています。
(1)イメージが京都らしいもの
(2)(1)以外のもので販売拡大を図る必要があるもの
(3)次の要件を備えているもの
・出荷単位としての適正な量を確保
・品質・規格を統一
・他産地に対する優位性・独自性の要素がある
※京都こだわり生産認証システムの特徴
・農薬・化学肥料の使用を減らした環境にやさしい農法(京都こだわり栽培指針)
・認証検査員による栽培状況と記帳のチェックを実施
・情報の開示により生産者の顔が見える農産物
3.「京のブランド産品」マーク(京マーク)
「京のブランド産品」マーク(京マーク)は、京都の頭文字のKをシンボル化し、京都の「農」「林」「水産」の豊かな実りを3つの丸に、その源である「大地」「水」「太陽」を3本のラインで表現しています。
なお、「京のブランド産品」マーク(京マーク)は、優れた京都の農林水産物の中でも、特に品質を厳選されたものだけに貼られており、生産者はこのマークを「ものづくりの指標」として、日々研鑽を重ねています。
また、ブランド指定産地で生産された農林水産物を原材料としている農林水産加工品についても、基準を満たせば「京のブランド産品」マーク(京マーク)が使用されています。
4.京のブランド産品の紹介
・京のブランド産品(野菜1)
京みず菜(みずな)、賀茂なす、伏見とうがらし、万願寺甘とう(万願寺とうがらし)、えびいも、九条ねぎ、京たけのこ、花菜、鹿ケ谷かぼちゃ、堀川ごぼう、聖護院だいこん
・京のブランド産品(野菜2)
京壬生菜(壬生菜)、金時にんじん、くわい、やまのいも、紫ずきん、京山科なす、京こかぶ、聖護院かぶ、京夏ずきん
・京のブランド産品(果実)
京たんご梨、京たんごメロン
・京のブランド産品(豆類)
京都府産丹波大納言小豆、京都府産黒大豆新丹波黒
・京のブランド産品(米)
祝
・京のブランド産品(林産物)
丹波くり、京丹波大黒本しめじ
・京のブランド産品(水産物)
丹後とり貝、丹後ぐじ
・京のブランド産品(加工品)
京の酒、京山科なす京漬物
5.京野菜の機能性
京都の長い歴史と伝統に育まれ、豊かな食文化を支えてきた京野菜は、一般の野菜にはない独特の味、香り、彩りを有しています。
近年の研究により、こうした個性的な京野菜には、健康に役立つ機能性成分が豊富に含まれることが明らかになってきました。
引用元: 「京都府HP」
以上