「写真が好き」は本当は違う
よく「写真が好き」といいますが、本当にそうなのでしょうか。
本当は、その先にあるもの、つまり「被写体が好き」なのではないでしょうか。
そんな風に思ったことはありませんか?
風景が好き
とは皆あまり言わないと思いますし「私、風景が好きなんです💚」などと言われると引くと思いますが、実際は結構な確率で「風景好き」が多いと思います。
風景が好きな人は「風景を撮って持って帰りたい」「自分の好きな風景を集めたい」という動機から写真を始めるパターンですね。
街が好き
海外では「ストリートフォト」という分野があり、日本では「街撮り」や「街角スナップ」などの分野になりますが、街が好きな人は「街をカッコよく撮りたい」という動機があると思います。
Street Photo というと本当に「路上」の人もいたりします。
City Corner(街角)というと、本当に「交差点の角」が好きな人もいます。
街撮りのもっとマニアックな人で「ビルが好き」「都市風景が好き」という人々もいます。
女性が好き
ポートレート写真が好きな人は、基本的に女性が好きなんだと思いますし「女性の美しさをとどめたい」という動機があるのかな?と思ったりしますね。
僕も女性(美人😊)は好きですが、ポートレートを撮りたいと思ったことはほとんどありません。
インスタにもポートレート好きの人がいますが、風景のなかに小さく女性を置いて撮る人もいて「どっちが好きなんだろう?」「両方好きなのかな?」と考えることもあります。
鉄道が好き
SNSには「テツ」が多いですよね。本当に多いと思います。
それで自分も小学生の頃の郷愁があって鉄道写真も見るから、余計にタイムラインに鉄分が増えるのだと思っています。
「女性が好き」と似たところがあって、ガブリ寄りが好きな人と、風景のなかに鉄道を置いて撮るのが好きな人がいますね。
また「撮り鉄」「旅鉄」などテツには種類があり、旅鉄の人はいろんな場所に出かけて風景や町の様子ととともに鉄道を撮るのが好きな人が多いかもしれません。
僕も旅は好きなので、風景のなかに鉄道が走っているのも好きです。小学生の頃は「旅と鉄道」を好んで読んでいました。
猫が好き
猫好きフォトグラファーにときおり出くわします。
僕がかつて参加していたスナップ写真のメーリングリストに、猫写真専門の女性がいました。
猫写真ができる人は、猫に警戒されないんですよね。僕はムリです。
まだ犬写真のほうができそうな気がします。
近頃、インスタを賑わしている猫写真の多くは単に「かわいい」が好きな人が撮ってる感じがしますが、本当の猫フォトグラファーはそれらとは一線を画しているのでしょう。
カメラが好き
写真好きのなかで唯一、被写体に関心がない写真好きがいて、それが「カメラ好き」や「フィルム好き」「プリント好き」「現像好き」なのでしょう。
そういう人も、もちろんいて当然です。
なんの趣味でもそうですが、ツールが好きな人っているんですよね。ツールマニアが。もちろんツールを使って何かをしているのですが、最終的にはツールが好きっていう人です。
まとめ
「風景が好き」「街が好き」「女性が好き」「鉄道が好き」「猫が好き」「カメラが好き」と面と向かって言えないから、みんな「写真が好き」と言っているような気がします。「写真家」という職業はあるけど、「風景家」とか「女性家」はないですから。
で、写真家ならカッコいいなと。
一方、好きなものに対してファインダーを通さないアプローチをしている人がいて、実際そっちのほうがコアな「〇〇好き」で王道だったり。
その意味で、ファインダー越しにアプローチしている人は邪道だから「写真が好き」と言って逃れちゃうみたいな部分があるんじゃないかなーと思っています。