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住んでいる街が好きならそれだけで幸せだった
最近、心が膿んでいる。
毎日往復する道の、変わり映えのしない家々に、古びれた看板、スーパー、コンビニ、チェーン店。
なんというか、
そう、
もっと綺麗なものを見たい、と思ってしまうのだ。
決して住みにくい場所ではないし、不便でも、田舎過ぎる訳でもないけれど。結婚して移り住んだこの街に、私は正直あまり愛着を持てていない。
それはとても寂しくて、勿体ないことだと思う。
名所を巡り、美味しいカフェやレストランも探した。
住み慣れれば、自然と愛着も湧くものだと思っていた。
それでも最近、
「神戸に行きたい症候群」を発症していることは確か。
真っ青に、どこまでも続く空と海。
柔らかな関西弁が明るく響き、世界中から人が集う神戸。
受容と、可能性に満ちた街。
美しく伸び上がるビル街を歩くだけでも、
その街で息をするだけでも、たぶん幸せ。
そう考えると、自分が住んでいる所が好きって、それだけで相当に幸せなことだよなぁと気付く。
今住んでいる場所だけが特別に好きになれない訳でもなくて、地元でも、他の街でも、同じように「ここにしかない、何かはない」ように感じてしまう。
例えば、どの街にも同じようなモールがあって、様々なチェーン店があって。旅先でも、まるで同じ街に居るような気持ちになることがある。画一され過ぎていて、どの県にいても同じような商品、食べ物と出会うようになっているように感じてしまう。
何処に居ても、同じように欲しい物、サービスが手に入ることはとても有難いことだとは分かっているけれど。
今住んでいる街で地元にあるものと同じモールに出掛け、地元にあるものと同じチェーン店でご飯を食べた時、両親や友人達とあえて遠く離れて住みながら、私は地元に居ても全く同じように過ごせる一日を送っていることに気付く。
正確には、同じようには過ごせない。
だって、夫はこの街で働いていて、地元には夫は居ない。
だから、行く場所が殆ど同じでも、それは全く違う一日なのだ。
だから、私はここに住んでいて、
結婚して住む場所が変わるってそういうことなんだとも自分を納得させているけれど。
それでも、なんだか最近、開放的で現代的な三宮の街を一人気ままに闊歩したくなる。
春、
だからかな。
皆さんは、住んでいる街は好きですか?
住みたい街は、ありますか?
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