お金が満たしてくれるもの

この夏、
いつもより散財した、気がする。

ワンピースなどのお洋服、サンダル、マザーズバッグ、Apple Watchのバンドや、美容アイテムを追加したり。

実際にデパートで買うことも、ネットでポチッとすることもある。

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ところで、
夫は殆ど自分の買い物をしない。

前に、プレゼントで腕時計はどうかと聞いてみると、「もう一つ持っていて、腕時計は一度に一つしか付けられないから大丈夫だよ」とやんわり断られた。

そんなことはない。
本気で付ける気になれば、腕中に付けていたサッカー選手も居たはずだ。

というのは冗談でも、複数個持っていてもその日の服装や気分で変えるという楽しみもあるじゃないと思ってしまう私はきっと浪費家だ。

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いつもより高くなったクレジットカードの請求額を確認しながらふと思ったのだけど、私が何かを買いたいと思ったり、実際に買った後に気持ちが上がるのは、私の「向上心」が大きな原動力な気がする。（言い訳じゃないです、たぶん）

「それ」を買うことで、「より素敵な外見」、「もっと快適な日常」に近づける気がするのだ。

もっともっと遡れば、小学生の時、文房具屋さんで筆箱や下敷き、消しゴムなんかを可愛いものや良い匂い付きのものに買い換えた日は早く教室の机に広げたいとワクワクし、新しい傘を買えば次の雨の日が待ち遠しかったりした。

その延長線上に、大人になってからのショッピングの楽しみもある気がする。

それらは数週間、下手したら数日で、「ワクワク」から「日常」に降格してしまうのだけれど。

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それでも自分のために、自分がより良くなるもの、自分が好きなものを見つけて、側に置くこと、使うことは幸せなことだと思う。

そうして今ふと周りを見渡せば、これまでにそうやって自分のために選んだものに囲まれていることに気付かされる。

自分は自分にこんなに幸せになって欲しいんだ、自分は自分の明日がもっと良くなるはずだと毎回信じて買っていたんだ。

夏に買い過ぎた分、秋冬は控えようと思う。

その分、既に側にある、自分が選んできたものに目を向けて、それぞれとの出会いや気持ちを大切に過ごしてみたい。