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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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#読書

自分の「宇宙像」を持って、宇宙と関わる

宇宙を知ると 人間が分かる 命がわかる。 これは、僕が起床から就寝までずっと宇宙のことを考えて生活していた時にふと思いついたフレーズだ。僕にとっては一種の目標や目指すところを表したフレーズで、宇宙開発の意義などを考える時にベースとなることだ。 ところが最近、僕が考えついたフレーズに似たタイトルが付けられた本を読んだ。宇宙飛行士の野口聡一さん、ミュージシャンの矢野顕子さんが対談!し、それを宇宙ライターの林公代さん!!!!が対談形式にまとめた『宇宙に行くことは地球は知ること』と

鯨に復讐心を燃やす男の話 メルヴィル『白鯨』

復讐いきなり怖い言葉で「なんだ」と思うかもしれない。 あなたは他の人から危害を加えられたり、嫌がらせをされたり、自分にとって不都合なことをされたりしたことはあるだろうか。 もっと些細なことでは、相手には悪気がなく発言していることでも、その一言で強烈に怒ったり、ブチギレることってないだろうか。 僕も当然おんなじようなことをされて、その度に倒れて、もう一度立ち上がって生きてきた。これからもそうだろう。相手の発言に対して、ブチギレたことだって何度もある。そんな時「復讐してやる」と思

相手に伝わる文章を書きたい

文章を書くことに正解も間違いもない。 でも、ここ最近なかなか文章を書く事ができない自分がいた。そんな時に出会った一冊の本。 文章の書き方についての本を読むのは、初めて。ページをめくる手が止まらなかった。何より「文章を書こう!」という気になった。僕は本を読む時に、3色ボールペンを持ち、本に3色で線を引きながら読む。もちろんこの本もその方法で読んだが、これまでにないくらいページがカラフルになった。自分にとって印象的な事が多く書かれており、自分のフィルターを通った証拠だ。 こ

魂が鳴く 読書ノート#20

<著書名> 草枕 <著者> 夏目漱石 <レーベル> Kindle 長編の名作など僕と同じぐらいの世代の人は、よっぽどの読書家でない限り、全てを読み通すことは少ない。。。と思う。大抵、冒頭の一段落ぐらいを学校の授業で習ってそれで終わりなんてこともある。 夏目漱石「草枕」は、僕にとってそんな作品だった。しかし、大学生にもなったし、世の中がこういう状況なので日本の名作も一度、読む必要があると感じた。本を買いに行くのも外出することになるしなあ。。。ってことでKindleで読んだ初

捨てる力 読書ノート#19

<著作名> 捨てる力 <著者> 羽生善治 <レーベル> PHP文庫 日々の暮らしが窮屈になっていく中、自分の展望が明るくなり、今やるべきことは何かという「考え方」の部分に指針を与えてくれる書籍に出会った。ここ半年くらいで読んだ本の中ではダントツに刺激を与えてくれた。 私は、何回か斉藤孝氏や外山滋比古氏の本を紹介している。両氏の著書には共通する考え方がいくつかあり、私もそれをよく実践する。羽生氏もこのグループに入りそうだ。今回は、3人の方が日々している考え方を本書の引用を元

文鳥と恋愛関係 読書ノート#17

<著作名>文鳥 <著者>夏目漱石 <レーベル>kindle ある日、夏目漱石の家に詩人の鈴木三重吉がやってきて、文鳥を飼えという。漱石は、三重吉に全てを一任。ある時、約束通り文鳥と籠を持ってきた三重吉は、熱心に文鳥の飼い方をレクチャーする。最初の頃は文鳥を世話する漱石だが、次第にお手伝いさんにやらせたりして、世話をしなくなっていく。すると、ある時、文鳥は息途絶えてしまった。 というあらすじだけ見ると、非常に単純なストーリーなのだが、どうも気になる箇所がある。 三重吉の小

寺田寅彦の随筆を読む① 読書ノート#16

<著作名>数学と語学・科学者とあたま <著者>寺田寅彦 <レーベル>kindle 寺田寅彦という科学者をご存知だろうか。寺田寅彦は、夏目漱石の友人として知られている。漱石の「吾輩は猫である」の水島寒月のモデルとしても知られている。また、「天災は忘れた頃にやってくる」と発言した人として有名である。 実は、寺田さんの随筆は科学好きにはたまらないほど興味深い。今後も何作品か読んでいくつもりだ。著作権が切れ、青空文庫で読むことができる。非常に短いので、読みやすい。 今日は2作品

カミュが書いた「ペスト」を読んでいるのですが、今僕らが抱いている感情と全く同じなのです。「あーわかるわー」とかそういうレベルではありません。人間の抱く感情はいつでもどこでもどんな状況でも変わらないのです。それが遠い昔、日本と何万キロと離れた場所で起こったことだとしても。

こんな日常も「夢」なのか 読書ノート#14

<著作名>夢十夜 <著者>夏目漱石 <レーベル>Kindle なかなか大学が始まりそうにない。こんなに時間のある日常は、もう生きている限りないんじゃないかと思えてきた。一見、無味な日常かもしれない。しかし、この「今」を生かすことを考え、日々成長していかなければならない。そこで、世の中で名作と言われ、何百年も引き継がれている作品を読むことにした。「青空文庫」で公開されている作品だと思っていただけると分かりやすい。紙の本を買うのは、時間もかかる。だからkindleで読むことを選

星新一は現代社会を予想していた #読書ノート10

<書名>きまぐれ星のメモ <作者>星新一 <レーベル>角川文庫 ショートショートを書いた作家としては日本で最も有名な星新一。フィクションも興味深いが、エッセイはさらに興味深い。その内容は現在の世界の状況を的確に予言している。 このエッセイ集は、1968年に初出である。しかも、「あとがき論」には10年間書いた連載などをまとめたものとあるからおそらく1950年代後半から1960年代前半に書かれたものだと推測できる。これは、まだ人類が月に行ったことがなく、今のように家庭用コンピ

宇宙飛行士は預言者 読書ノート#9

<本の題名>星宙の飛行士 <著者>油井亀美也・林公代(敬称略) 預言者というとスピリチュアルな匂いがする。でも、私が感じたことそのままなのだ。宇宙飛行士油井亀美也さんが宇宙滞在中に自分のカメラでとった写真を見ながら、ふと心から湧き出てきた言葉だ。 宇宙の写真は、地上から望遠鏡でとったり、人工衛星が宇宙から撮ったりしてきた。しかし、人間が宇宙に飛び立ってから「人間の感性」に基づいて、写真を撮ることができるようになった。今では当たり前のことのように思えるが。油井さんの本を読み

自分を教育する 読書ノート#8

<題名>教育力 <著者>斉藤孝 <出版社・レーベル>岩波新書 私は著者の斉藤孝さんの新書が非常に好きだ。いつ読んでも、自分自身をやる気にさせてくれる。特に岩波新書の「〇〇力」シリーズはおすすめだ。読書をするきっかけとなったのも「読書力」を読んでから。さらに古典を読もうと思ったのは「古典力」を読んだのがきっかけである。古典へのハードルを下げてくれた。 今回は「教育力」。前書きには、教育に携わるものに教育方法を提示したいと書いてあるから、対象は先生や先生を目指している人、あ

学びの予習の予習 読書ノート#7

気が付けば2020年も2月。私はあと2か月後には大学生だ。これまで小中高と行ってきた勉強と異なると誰もが口をそろえて言う。では、どうやって大学では勉強すればよいのか。この謎を解くために3冊の書籍を芋づる式に読んでみた。最後には、どの本にも貫いて書かれている要点をまとめてみたいと思う。 1.先生は教えてくれない大学のトリセツ私がまず読んだのがこの本。大学の授業と高校の授業の違いは?授業はどこに注目して聞けばいいの?レポートはどうやって書く?など大学生になるにあたり、常日頃考え

読書ノート#4 映画で楽しむ宇宙開発史~発売前レビュー~

(そもそも本の感想やレビューなんてものは、読んだ後に書くもの。しかし、今回はその常識を破ってまだ発売されていない本をレビューしてみる!!) なんてすばらしい題名。そして内容。こういう本を求めていた! 物心ついた時から宇宙が大好きだったけど、その宇宙熱をさらに過熱してくれたのは、そう 映画「ファーストマン」 なのである。この映画は本当に素晴らしかった。映画館でリアルに、自分がまるでニール・アームストロング船長になったり、地上で管制するチャールズ・デュークになってみたり。