マガジンのカバー画像

目でみるロケット図鑑

33
これまでに打ち上げられたロケット、今活躍しているロケット、計画中のロケットなど全世界のロケットをまとめています。写真だけでも楽しめるようにしております。ロケットの形の美しさやカッ…
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

目でみるロケット図鑑 〜美しさから歴史を学ぶ〜

随時内容を更新いたします。ロケット図鑑の全ての項目をここに載せていきます。それぞれアクセスしていくと、読むことができます。最新の図鑑は、最下部です。基本的には国別、シリーズの派生系も含めた時系列になっております。派生系の多いロケットには、summary ページを設けており、そのロケットの時代と全体像について説明しています。このページは「目次」の役割をしてます。 では、ロケットの世界をお楽しみあれ!!!!!!!!!!!!!!!! (2020.4.16 理念とコンセプトを制定

目で見るロケット図鑑 コンセプト紹介

いつもお読みいただきありがとうございます。趣味と英語の勉強ではじめた、ロケット図鑑ですが多くの方に読んでいただいています。 そこで、完成した時の方向性などを定めた「コンセプト・シート」を作成しました。随時変更していきます。また、定期的に改訂を重ねていきたいと思っています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目で見るロケット図鑑 〜美しさから歴史を学ぶ〜<コンセプト> ロケットの美しいフォルムに興味を持ってもらう。そこから、歴史や

アメリカの歴代ロケットを系統立てる 目で見るロケット図鑑〜コラム〜

アメリカの歴代・現役ロケットは、いくつかの種類に分類することができる。 ちょっとまとめてみた。 ① レッドストーン系列 ② アトラス系列 ③ タイタン系列 ④ サターン系列 ⑤ デルタ系列 ⑥ 宇宙往還機系列 スペースシャトル X37B ⑦ ファルコン系列 ⑧ 宇宙ベンチャー系列 かなりざっくりした分類では、ある。 さらにこれら8つを私の考えた時期で分類すると次のようになる。 <ミサイル時代〜初期〜成熟期> → ①から⑤ <安定期> →⑥ <技術革新期> →⑦、⑧

ロケットの名前の由来を探る アメリカ編 目で見るロケット図鑑 〜コラム〜

最近、世界中のロケットを調べていく中で、気になったことがあった。「ロケットの名称」の意味・由来である。私たちも、生まれた時、今後の人生の発展を願って、親が一生懸命考えて付けてくれる名前だ。それと同様に、ロケットの名称にも何か意味が込められているのではないか。そう思った。ということでちょっと調べてみた。 ※ほんとは、世界中のロケットをまとめるつもりでしたが、とりあえず王道の「アメリカ」を。 <ドイツ> ・V-2:ドイツ語で「Vergeltungswaffe」という。これは、

「目で見るロケット図鑑」で使用する画像の著作権について

いつもお読みいただきありがとうございます。 いつも気にしているのが画像の著作権について。 今日は、「目で見るロケット図鑑」で使用する画像について説明します。 <引用元> ・NASAのサイトで公開されている画像や動画などは、著作権が保護されていません。ですので、自由に使っても良いということです。 ・Wikipediaは画像をクリックした時、右下に「パブリック・ドメイン」と表記されている写真のみ使用します。詳しくは以下をご覧ください。 ・flickerは、「No kn

次世代:宇宙への幕開けを担う アトラスVロケット

世の中には簡単に成功する人もいれば、着実と成功への道を辿っていく人もいます。ロケットもまた同様に、何度も失敗して成功する機体もあれば(それがほとんどですが)、打ち上げ開始初期から成功し続ける機体もあります。今日紹介するアトラスミサイル・ロケットシリーズで最後となる「アトラスV」ロケットも2002年8月以降、1回を除いて全て打ち上げに成功している「超」信頼あるロケットです。 <データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・運用開始:2002年 ・運用終了:現役 ・全長:60mから75m

競争国から共走国へ アトラスⅢロケット

世界中で宇宙開発が席巻していた1960年代、アメリカとソ連(ロシア)は「冷戦」の真っ只中でした。その中で宇宙開発競争も行い、熾烈な戦いを繰り広げました。アメリカが真っ先に成し遂げたことは、唯一「月面着陸」だと言っても過言ではありません。(あくまで個人の見解です、)そんな犬猿の仲でしたが、冷戦終結後はお互いに技術協力し、今では、世界の宇宙開発のトップリーダーとなりました。それを象徴するのがアトラスⅢロケットなのです。 <データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・運用開始:アトラスⅢ

リモートワークを支える??? アトラスIIロケット

自宅待機やリモートワークに慣れてきましたか?僕は当分の間、大学の授業を遠隔で受けないといけないのでこれからです。家にいる時間が増え、その結果映画をみる人が多いようです。今でこそ、ネットで映画をみることができる「ネットフリックス」や「アマゾンプライム」があります。しかし、それらがなかった時代は(おそらく母の話では)CS放送でお金を払って映画を見ていたという人も多いのではないかと思います。今日は、日本で初めて衛星デジタル用通信衛星を打ち上げたアトラスIIロケットを紹介します。

画期的なロケットエンジン搭載 アトラスIロケット

これまで様々なロケットを紹介してきましたが、今日紹介するロケットは、少し時代が新しくなります。このロケットは1986年、スペースシャトル・チャレンジャー号が爆発事故を起こした後、アメリカが人工衛星の打ち上げを再開する時に開発されたロケット。重大な任務を負いながらも、世界有数の成功率と安全性を持っているロケットだと言われます。その秘密は、「エンジン」にあります。 <データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・運用開始:1990年 ・運用終了:1997年 ・全長:43m <構造>

生活を支える アトラスロケット(summary)

私たちの生活は宇宙の利用によって格段に便利になったことは間違いありません。それは、人工衛星の開発に比例するものだからです。例えば、日頃使っているGoogle マップや車のナビは、GPS機能を使っています。GPS機能を全世界で利用可能にしたのは、人工衛星のおかげと言えるでしょう。 ですが、その人工衛星を打ち上げてきたロケットについて目を向けられることは非常に少ないです(いや、ないですね。)。今回紹介するのは、何機もの惑星探査衛星はもちろん、アメリカの軍事衛星やインターネットに

初期の惑星探査を支えた アトラス・アジェナ アトラス・セントール 目で見るロケット図鑑

今日紹介するのは、「アトラス・アジェナ」と「アトラス・セントール」の2種機。あまり知られてはいませんが、宇宙の本を読んだことがある方なら、打ち上げの写真で見たことがあるはずです。 このロケットがなければ、アメリカの惑星探査は成果が出せなかったと言っても過言ではないくらい活躍した人工衛星打ち上げ用のロケットです。NASAの初期の惑星探査で大活躍し、アメリカ軍の人工衛星も打ち上げるなどしていました。 (上段から:アトラスアジェナ アトラスセントール) <歴史・構造> 「ア

アメリカ初の軌道周回 マーキュリー・アトラスロケット 目で見るロケット図鑑

何度も同じことを言いますが、やはりアメリカはソ連に遅れを取っていた時代がありました。どうしてもぬかす事のできない人がいるのと同じように。 ついにアメリカも1962年2月ジョン・グレン飛行士が4時間56分の地球周回軌道での飛行に成功しました。これでアメリカも人を軌道に乗せることができたのです。今日は、主に有人の「マーキュリー計画」で使われた「マーキュリー・アトラスロケット(Atlas LV-3B)」についての解説をし、その流線型をした機体の美しさを是非感じ取っていただきたいと

世界初の通信衛星を打ち上げたミサイル アトラス・ミサイル 目でみるロケット図鑑

今アメリカは、ミサイルなどの軍備が非常に整っている国の一つです。しかし、その歴史は意外にも短いと私は感じています。例えば、国境を飛び越え、攻撃できるミサイルが開発されたのは1960年代でした。そこから約10年で人類を月まで到達させるに至ったのです。この技術力には驚きます。 大まかに言えばアメリカのミサイル技術は、1950年から60年にかけて大きく前進しました。その原点となったのが、今日紹介する「アトラス・ミサイル」です。 <基本データ> ・打ち上げ国:アメリカ ・初打ち上

長寿命ロケット 血筋は長く アトラスミサイル・ロケット(summary) 目で見るロケット図鑑

アトラスミサイル・ロケットは、アメリカ初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)として開発され、実戦配備されました。その後、打ち上げ実験に成功しました。しかし、様々な事情から同時期に開発されたミサイルにその役目を受け渡しました。ただ、新たに開発された数種類のアトラスミサイルはロケットへと改造され、アメリカ初の有人宇宙飛行を成功させました。 (写真;wikipedia) アトラスAミサイル アトラスロケットは今なお人工衛星の打ち上げに使われ、アメリカの主要ロケットとしての務めを果た