ロケットの名前の由来を探る アメリカ編 目で見るロケット図鑑 〜コラム〜
最近、世界中のロケットを調べていく中で、気になったことがあった。「ロケットの名称」の意味・由来である。私たちも、生まれた時、今後の人生の発展を願って、親が一生懸命考えて付けてくれる名前だ。それと同様に、ロケットの名称にも何か意味が込められているのではないか。そう思った。ということでちょっと調べてみた。
※ほんとは、世界中のロケットをまとめるつもりでしたが、とりあえず王道の「アメリカ」を。
<ドイツ>
・V-2:ドイツ語で「Vergeltungswaffe」という。これは、日本語で「報復兵器」という意味。(ドイツらしい)
<アメリカ>
・レッドストーン:アメリカ陸軍の兵器基地があった場所を指す。
・ジュピター:ローマ神話の主神。最高位の女神であるユーノー(ユーノー)の夫。ちなみに、ジュピターは、英語読み。ラテン語読みの場合、「ユーピテル」という。気象現象を司る神。
・ジュノー:ローマ神話に登場する最高位の女神。ジュピターの妻。
・ヴァンガード:英語で「前衛、先鋒」という意味。(1番を取りたかったアメリカ。とほほ。。。)
・アトラス:ギリシャ神話に登場する神で、最強の腕力をもつとされた。天空を支えている巨人。
・アジェナ:ギリシャ文字のアルファ(A)とラテン語で「ひざ」を意味する「gena」に由来する。(全くわかんない。。。)
・セントール:「Centaurus」と表記。ラテン語で「ケンタウロス」と言われ、こちらの方が聞き覚えあり。ギリシャ神話に登場する半人半獣の種族。馬が原型で、馬の頭部が人間に変わったイメージ。(セントールロケットで使われたエンジンは、今でも使われている。半人半獣のように、機体が変化しても末長く使えるように命名したのかな?)
・ソー:北欧神話に登場する最強の神。「トール」とも表記。(ネットで検索すると、「ソー」ではヒットせず。)ジュピターと同等の扱いを受けたとも言われる。
・タイタン:英語読み。本来は、「ティーターン」という。ギリシャ神話、ローマ神話に登場する神々。巨大な体を持つ。命名されるもののイメージとして、「巨大」「強靭」。
・デルタ:英語では「三角洲」という意味。(全くわからない)
・サターン:ローマ神話に登場する農耕神で、「サートゥルヌス」という。土星の英語名。ジュピターロケットが過去に存在したため、ジュピター(木星)の後は、「土星だろう」 ということから名付けられたようだ。(実際、土星まで行っていなが、SpaceX社のイーロン・マスクCEOが新型宇宙船「スターシップ」を披露したとき、説明のスライドでスターシップが土星の横を通る映像を公開。)
・スペースシャトル:「shuttle」という単語に「往復させる、する」という意味がある。元は、機織機の杼(糸を通す用具)のことをいう。この杼は、横糸を左右に通す器具で、その様子から往復するというイメージが生まれたのかもしれない。
・アレス(中止):ギリシア神話に登場する軍神。とにかく凶暴。ローマ神話のマルスと同一視される。マルスは、Marsと表記し、火星とも意味が取れることから、アレスロケットは火星を目指したのかもしれない。
・ペガサス:ギリシャ神話の羽がある天馬。
・ファルコン9:falconは、「ハヤブサ」を表す。ただし、SpaceX社のファルコンロケットシリーズは、スターウォーズのミレニアム・ファルコン号に由来している。
※他の国は、またまとめます。