
我々ロスジェネ氷河期世代が直面する「ワガママボディー」の危機
好きなものを好きなだけ食べ、飲み、思うままに過ごした若い頃。その生活を続けていたらどうなるか 残念ながら、我々ロスジェネ氷河期世代ともなると、あっという間に「ワガママボディー」へと変貌してしまう。そんな現実を痛感し、今では節制と健康管理が欠かせない日々を送っているという人も多いだろう。
この世代は仕事や家庭、老後の備えなどで多忙を極める一方で、身体の衰えをひしひしと感じる時期でもある。健康を保ちながら、どう食事や運動と向き合っていけばいいのか。今回は、筆者自身の経験も交えつつ、食事と運動を軸にした「ワガママボディー」回避の方法を深掘りしていきたい。
若い頃との違いを自覚する
20代、30代の頃、暴飲暴食をしても翌日にはケロッとしていた身体。それが今では、ほんの数日間好き放題に過ごしただけで、体重計が残酷な数字を叩き出すようになってしまった。この変化は、加齢に伴う基礎代謝の低下によるものだ。
基礎代謝とは、何もしなくても消費されるエネルギーのこと。若い頃は基礎代謝が高く、多少食べ過ぎても消費しやすかった。しかし、40代を迎える頃にはこれが大幅に落ち込み、余剰エネルギーが脂肪として蓄積されやすくなる。これが、我々世代が「ワガママボディー」に陥りやすい最大の要因だ。
節制と食事管理の重要性
好きなものを好きなだけ食べるのは、もはや過去の話。今では、「何をどれだけ食べるか」を意識することが必須だ。以下は筆者が実践している食事管理のポイントだ。
1. 腹八分目を心がける
満腹まで食べると、その分消化に時間がかかり、エネルギーとして余剰分が脂肪に変わりやすい。腹八分目で食事を終えることで、摂取カロリーを抑えるだけでなく、身体への負担も軽減できる。
2. 栄養バランスを整える
単にカロリーを減らすだけではなく、栄養バランスを考えることが大切だ。たんぱく質を意識的に摂取し、脂質や糖質は適度に抑える。特に野菜を多く摂り、食物繊維を補うことで腸内環境を整え、代謝を促進する効果も期待できる。
3. 加工食品やスナック類を控える
忙しい日常では、ついコンビニ食品やスナック菓子に手が伸びがちだ。しかし、これらには塩分や脂質が多く含まれており、太りやすい原因となる。手軽に済ませたいときでも、なるべくシンプルな食材を使った料理を選ぶよう心がける。
運動で身体を取り戻す
筆者は若い頃から筋トレを習慣にしていたこともあり、一時的に太り気味になった時期があったものの、運動と食事の見直しで元の体型を取り戻すことができた。運動の効果は即効性こそないが、続けることで確実に身体は変わる。
1. 筋トレの重要性
筋トレは基礎代謝を上げる最も効果的な方法だ。筋肉量を増やすことで、身体がエネルギーを消費しやすい状態になる。特に加齢によって筋力が衰えるのを防ぐためにも、筋トレは欠かせない。
2. 無理なく取り入れられる有酸素運動
ウォーキングや軽いジョギングなど、有酸素運動も取り入れることで脂肪燃焼を促進できる。忙しい日々の中でも、通勤時に一駅分歩くなど、隙間時間を活用することがポイントだ。
3. ストレッチで柔軟性を保つ
歳を重ねると身体が硬くなりやすく、運動による怪我のリスクも高まる。日々のストレッチを取り入れることで柔軟性を保ち、筋肉の緊張を和らげる効果も期待できる。
太りやすい体質の人が抱える課題と工夫
筆者自身は運動習慣のおかげで体型を取り戻すことができたが、太りやすい体質の人にとっては、この道のりがさらに険しいものになるだろう。太りやすい体質の人が気をつけるべきポイントを挙げてみる。
食事の記録をつける
何をどれだけ食べたかを記録することで、無意識に摂取しているカロリーに気づきやすくなる。低カロリーで満足感のある食材を活用
鶏胸肉や豆腐、こんにゃく、キノコ類など、低カロリーで満腹感を得られる食材を積極的に活用する。小さな目標を設定する
いきなり大きな目標を掲げるのではなく、まずは「1週間で500g減らす」など、達成可能な目標を立てることでモチベーションを維持しやすい。
最後に
我々ロスジェネ氷河期世代にとって、健康管理はもはや避けられない課題だ。若い頃のように、好きなものを好きなだけ食べて飲んで過ごすわけにはいかない現実。しかし、だからこそ、食事と運動の両立を通じて自分の身体と向き合うことの価値が増している。
節制や努力は一見苦しいように思えるが、その先には健康的でアクティブな日々が待っている。限りある時間を無駄にしないためにも、自分の身体に投資することを怠らないようにしたいものだ。健康的な生活は、未来の自分への最大のプレゼントである。
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