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LIFEWORK WORKS

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人生がワクワクして、仕事が天職に思える、そんな世界を目指すプロジェクト
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記事一覧

「純然たる労働者」の顔をした「労働者兼経営者兼資本家」たち

山口周氏の新刊『人生の経営戦略』を読み終えました。 経営学の知見を個々人の人生の戦略に活…

江草 令
8日前
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社会参画や社会貢献は仕事を通してでしか実現できないのか問題

最近立て続けに、「FIREなどして隠居しても、全然働かない人生は辛いよ」とするポストを見かけ…

江草 令
3週間前
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社会における「無限責任」問題

昨日紹介した「セキパ(責任パフォーマンス)」という概念。 実はこれ、社会における「無限責…

江草 令
2か月前
18

「死」と「不死」の狭間で生きる

何となく「死」について考えていて、ふと死はいくつかのタイプに分類できるんじゃないかと思い…

江草 令
2か月前
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ちょうど1年前の記事を振り返る〜「ワーカーズエクスペリエンスの時代」〜

note毎日更新が先月半ばで1年を達成したのですが、ということは、毎日常にちょうど一年前の記…

江草 令
3か月前
6

『静かな働き方』読んだよ

シモーヌ・ストルゾフ『静かな働き方』読みました。 良い! 良い!良い!良い! ……いや、…

江草 令
3か月前
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「財政赤字による借金のツケ」より「少子化による人の前借りのツケ」の方が心配

たまたま見かけたこの記事でまた出てきたので、このフレーズ、やっぱり人気だなあと。 「借金で将来世代にツケを回す」 これ、財政均衡論では定番と言える決まり文句ですね。MMT派による批判が盛んな対象でもあり、巷でよく議論が白熱してます。ぶっちゃけ江草も批判的にとらえてる方ですが、その上で「まあ一理ないわけでもない」とも思ってるという曖昧な態度だったりします。 で、この「借金が将来世代のツケになる」。それが本当かどうかはさておき、世の中この決まり文句がこうして頻繁に出てくるの

仕事vs家事vs学びvs遊び

世の中というのは色んな見方で見ることができます。 この色んな見方をあれこれ試すのが江草は…

江草 令
3か月前
18

少子化対策は「お金をもらう」よりも「給食費無償化」の方がうれしいという不思議な意…

この間、珍しく紙の新聞を読んでいたら子育て支援政策についての記事があったんですね。で、そ…

江草 令
3か月前
6

長時間保育問題は将来の発達がどうとかでなく当事者たちのエクスペリエンスの問題

最近、Xで「長時間保育の是非」の論争が白熱していたみたいです。 Xではいつものごとく、もは…

江草 令
3か月前
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「単純作業」に負のイメージを抱いてる社会認識がおかしい件

先日、「単調な繰り返しの作業」についての話題を目にしまして。 編み物みたいな手作業は精神…

江草 令
4か月前
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残業と育児の複雑な関係

昨日、一昨日と保育に関する大作を立て続けに書いちゃいました。 今日は少し力を抜いて、昨日…

江草 令
4か月前
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保育園預けでかわいそうなのは子どもか親か

昨日の記事にも関連するのですけれど、引き続き保育関連問題のディスカッションを。 昨日は保…

江草 令
4か月前
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「労働時間が長い方が保活点数が有利」という現代社会の怪

認可保育園に子どもを入れようとするときに問題になるのが保育必要性を評価する点数です。いわゆる保活点数ですね。点数が高い人ほど保育園入園が優先されて、第一希望の園にも入りやすくなります。 自治体によってもこの点数設定基準は異なるようなのですが、一般的な傾向に「労働時間が長い方が点数が高い」というものがあります。両親ともにフルタイムだと高得点で、片親でも時短のパートタイマーがいると減点という仕組み。残業時間が長いとさらなる加点というのもあったりします。 労働時間の他にも保活点