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玉屋えゐち
2024年4月19日 06:58
一才桜満開、そして落花。母・得ちゃんが亡くなった時「それではお支度をしますので少しお待ちください。」と病室から出された。北アルプスが一望できる展望室のような談話室で小一時間過ごした後再び病室に呼ばれ入室するとそこには、小学生の頃に授業参観に来た時の得ちゃんがいた。看護師さんと介護士さんによって施されたエンゼルケアによってそれまでの闘病生活で得ちゃんが失ってしまったものが全て取り戻された
2020年3月6日 00:56
マスク不足の最中、手拭いでマスクが簡単につくれるよ、しかも一度に6枚も。な作り方をSNSにあげたところ、それを見た主に花粉症の友たちから作って欲しいと依頼があり、ちょうど石事のお休み期間だったこともあって作ることになり。でもいざ人に作るとなると手縫いじゃなぁ、とか言っちゃって前から欲しかったミシンを手に入れる口実にしてしまい。「初めて子供が幼稚園に入園してアレコレ作ることになったお母さん向
2020年1月27日 02:33
思えば令和に入ってすぐの7月の名古屋場所で朝乃山が優勝した辺りから、幕内下位や十両力士たちの切磋琢磨感が本割の土俵に強く表に出てきた気がする。「俺たち次第でチャンスはある。」という感じが土俵上の関取たちから強く感じられる。勝負への当事者感というか。「横綱がいないと場所が締らない」というお仕着せの常套句に同調して気が抜けた気分で観ていたアタシも、あの朝乃山の優勝以降、横綱がいなければいないで何が
2019年12月11日 21:07
東京芸術劇場で初のNODA•MAP。野田さんのお芝居をちゃんと拝見したのは初めてだったけどあーんなにコメディアンだとは思わなかった。松たか子さんのキレッキレの自撮り棒と蹴りに爆笑して、舞台初体験の広瀬すずさんの叫んでいるのに台詞がちゃんと聞こえるのとかその瑞々しさとか素晴らしかった✨源平合戦にロミオとジュリエットに過去と未来のメビウスの輪のような設定で、だけど迷子にならずにストーリーに没頭
2019年9月28日 23:32
アタシのラグビー観戦歴のピークは中学高校時代。新日鉄釜石と神戸製鋼が全盛期の頃で夢中になってテレビで観戦していて。その熱が再燃したのが4年前のワールドカップ。南アフリカ戦の大金星があり五郎丸歩選手が大注目され、大会後には秩父宮へリーグ戦を観に行くまで盛り上がりました。そしていよいよ日本開催のワールドカップが実現した今年。今日まで全てのプール戦をテレビ観戦して大いに満喫していますが、あの開幕
2019年9月8日 00:46
京急は思い出の電車。20代の初めに好きだっだ人に会いに行くのに乗っていた電車。ガンガン飛ぶように疾る赤い電車の先頭に乗って都会の風景から海辺の街の風景に変わっていくのが最高に楽しかった。もちろんその頃にこの曲はまだ世の中にはなくてアタシのカセットには渡辺美里とか大江千里とか。その頃の恋愛にはいつも今しかなくてそから先の未来なんて考える必要もなく、その時の今に夢中でそれでよかったから気持
2019年8月31日 11:45
中学生の頃は毎日死のうと思っていた。外面を取り繕うのが上手かったので誰かが何かを感じてもそこから危機的な不穏を漏れさせることはなかったけれど、じゃあなぜ死ななかったかといえばただ単に「痛いことをしないと死ねない」のが子供の死だったから。いじめられていたわけでも、仲間外れにされていたわけでもない。どちらかというといじめられている子にも普通に話しかけていたし、連んでいられる同級生もいた。部活動
2019年8月30日 18:34
その日を指折り数えているわけではないのに、もしかして?と、暦を見ると新月、ということはよくある。今朝の朝焼け。途中の曇ったり雨降ったりの時間は寝て過ごした一日。そして夕焼け。答えはいつも空に。…決して具体的ななにかを読み取れることはないけど。「ま、大丈夫か」という気持ちはいつも空から降ってくる。
2019年5月2日 14:50
小学生中学生の頃、下校して家に帰るとご飯の時間までの間にお茶をしながらお八つを食べた。ポテトチップス、ポッキー、ムギムギ、動物ビスケット、アルファベットチョコ、さいころキャラメル、お饅頭、どら焼、草もち、みたらしダンゴ…。どこの家庭でもお茶受けやお八つになっているごくありふれたものばかり。でもこうしたお八つのお菓子は必ずお菓子鉢にはいっていた。キョウダイの各々にリンゴの形をした直径20センチく
2019年5月2日 00:30
小学生時代を思い出す時、忘れられない男子三人組がいる。彼らはヤンチャを絵に描いたような男子たちで、それはいわゆる女子にモテるようなヤンチャじゃなくて、男子でつるんでいるならではな女子から見たらちょっとバカっぽいヤンチャさで、でも彼らのヤンチャには悪意がなくて多少乱暴だけどそれは彼らの個性として認められるというような。アタシはそんな彼らを気に入るともなく気に入っていて、先生に何人かでこれやっ
2019年5月1日 00:39
アタシが通っていた保育園に途中入園してきた男の子がいた。体が大きくて、ほっぺが真っ赤で、少しハニカミヤで、でも大きな口でニカッと笑う、きよし君。そのころ保育園では「さらさら砂」が大流行していた。地面の乾いたところを探して、砂利や大きな粒の砂をどけて、そのすべすべになった土面を手のひらのやわらかいところで何度も滑らせるようにかき寄せると、片栗粉みたいな粉のような砂が集まってくる。それが「さらさら