写真日記 いちごのショートケーキを作ってみた
普段、わたしがよく作るのはパウンドケーキだ。
材料を混ぜて焼くだけの手軽さに加え、デコレーションの手間がいらないし、日持ちもする。
だから、いつも「ケーキを作ろう」と思うと、自動的にパウンドケーキになる。
でも、12月になると、生クリームたっぷりのふわふわスポンジに惹かれてしまう。
街中にはクリスマスケーキの案内があふれているし、ケーキ屋さんのショーケースには、いちごのショートケーキが一番目立つ場所に鎮座しているしねえ。
やっぱり、ショートケーキは定番にして特別だよなあ。
そんなとき、ちょうど来客の予定があった。
「お茶菓子でショートケーキを出したら喜ばれるかな」と、ちょっとした言い訳をつけて、ついにショートケーキに挑戦してみることにした。
分量は富澤商店のレシピを参考に。
手順はYouTubeを参考に。
(卵を湯煎にかけない方法にした)
一日目
パウンドケーキと材料はほとんど同じ。
バターの量がパウンドケーキの1/5くらいだった。
ベーキングパウダーも使わないのね!
材料を混ぜる前に、15センチの丸型にオーブンペーパーを敷く。
粉もふるっておく。
紙の上にふるうと、作業の時に簡単らしい。
バターを湯煎にかけて溶かす。
溶けたら牛乳を加える。
やっとケーキ作りっぽい工程に入る。
卵と砂糖を、白濁したもったり液体になるまで混ぜる。
時間は10分〜15分くらい。
なかなか白っぽくならないので若干心配になるけど、淡々と泡立て続ける。
粉とバター牛乳液も加えて、型に流し込んだところ。
これをオーブンで焼く。
焼き上がったスポンジケーキ。
絵本『ぐりとぐら』に出てくるカステラみたいなまあるい表面。
予熱が取れたら上下ひっくり返す。
室温になるまで冷めたら、ラップに包んで一晩休ませる。
一日目の工程はこれにて終了。
二日目
前日焼成したスポンジに生クリームとイチゴを飾り付ける。
いちごを洗い、使用箇所ごとに分けておく。
イチゴのショートケーキ作りで怖れている工程が2つある。
1つめは生クリームを塗る工程(ナッペ)。
2つめは「スポンジケーキのスライス」だ。←今ココ
スライスされていない食パンを買ってきて、家で自分で切り分けたたときのことを想像してみてほしい。
上と下で厚みが違う台形になったり、うっかり傾いてしまったり……。
パンならそのままトーストにすれば気にならないけど、ショートケーキとなるとそうはいかない。
台形になったり、斜めになったりすれば、上に乗せたイチゴが滑り落ちるかもしれない。
そんなスライス恐怖症の人のために、徳永プロ(動画でレクチャーしている先生)がマル秘テクを教えてくれた!
割り箸を2膳重ねて定規にすると、まっすぐ切れるらしい。
ほほー。
そりゃ助かる!
こんなかんじでセッティング完了!
どこまでも広がる平野を切り出すぞー!
なにーーー!!!
徳永プロは一太刀で終えていたけど、素人には無理だった!
まな板ごとタテ・ヨコに回転させながらジリジリと切り進める。
や、やりきった……。
これにてショートケーキ作りを終わりにしたい。
でも、これは下準備の段階なのだー。
いよいよ最後の組み立てに取り掛かろう。
スポンジと泡立てた生クリームを重ねていく。
まるごとイチゴを挟んでみたが、ケーキを切り分ける時に包丁の圧力でぐしゃっと潰れそう。
厚みを減らすために、イチゴを半分に切て並べることにした。
ナッペ用のパレットがないので、バターナイフで表面にクリームを盛っていく。
今わたしが塗っているのは、生クリームか?
実は漆喰なんじゃないか?
イチゴを乗っけて、銀のつぶつぶを散りばめて完成した姿がこちら。
洋菓子が一般化してきた昭和の時代のケーキ屋さんみたいな、ちょっと素朴な味がした。
アナログでノスタルジックな感じというか。
今回の考察・気付き
各パーツを揃えて、最後に形にする面白さはプラモデルみたい。
しかも食べられる!
そういった意味で、ショートケーキを家で作るのはアリだと思った。
次はTOPS風のチョコレートケーキを作ろうと思案している。
あのチョコレートクリームをモリッモリに塗り込めたいなあ〜。